バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

T3 シルバークリスラウンジ The Private Room

自分でも驚くほどテンションが上がりませんが、日本に帰らないといけないのでChangi空港に。SomersetからMRTでアクセスしたあたりに、意気込みのなさが出ています。

 

出発はTerminal 3。本来使うべきチェックインカウンターは、玄関からして違います。MRTで来ると、一度外に出て歩いていくことになります。バランスが悪いので、SQのファーストクラス利用時は、車で専用チェックインエリアへ来るのが正解です。

 もっとも、一般エリアの無人キヨスクでも搭乗券は発券できました。この場合、一般の出国手続きへ向うことになりますが、全く混んでいないので問題ありません。その後はSilverkris Loungeへ。

f:id:PECHEDENFER:20170721200322j:plain

最近Skytraxでの人気に限りが見えますが、実力は最高クラスのSingapore Airlines。その総本山、Changi Terminal 3 Silverkris Loungeの受付は一箇所。入ってすぐにファーストクラスとビジネスクラスで左右に分かれます。本堂と金堂のようなものですが、ファーストクラス客は受付嬢が案内してくれます。本堂をズイズイ進むとThe Private Roomという奥の院が控えています。ここを使えとのことでした。

f:id:PECHEDENFER:20170721200302j:plain

専用のカウンターがありますが、常に不在でした。SQの人にいろいろな相談に乗ってもらう場合、重宝すると思います。左側のマガジンラックには、いろいろな言語の新聞があります。

 ドイツからFrankfurter Allgemeine, Die Welt、フランスからはLe MondeとLe Figaroと、クオリティペーパーが2紙ずつあるので、まずは上々。

 

内部は空いており、座席の使用率は30%ぐらいでした。

f:id:PECHEDENFER:20170721201104j:plain

カーペットは、あまり取り柄があるようには見えません。この空港は一般エリアのカーペットが立派なので、余計どうでも良く見えます。

 

ダイニングもあります。お品書きは、人造革の見開き。ワインのChampagne 1、赤 2(Australia Shiraz, Bordeaux)、白 2(NZ sauvignon blanc, US chardonnay)は控えめ。とりあえず料理にワインを添えることができますというレベル。

f:id:PECHEDENFER:20170721201322j:plain

給仕がいます。

 

魚(cod)を貰います。

f:id:PECHEDENFER:20170721201307j:plain

素材も味も悪くありませんが、食文化の厚みのなさを感じさせるSingaporeらしい皿。

エンドウ豆のペーストは、なぜこの粒度なのか、なぜこの厚さなのか、必然性が感じられません。色、大きさ、形しか頭にないという印象を受けました。またハーブを含んだオイルも量が中途半端。で、このオイルが他の何と関係があるのか伝わってきません。全体として何がやりたいのかよくわからない皿というのは、この地ではよくある話。

 

レストランで書類を広げて仕事をしている女性もいましたが、無粋な感じがします。他に適当な机がなく、彼女のせいというよりは、ラウンジが客のニーズに応えていない気がします。今の時代、ファーストクラスは上流階級だけを相手にするわけにはいかないでしょう。

 Pechedenferは、食べ終わったらすぐに着席エリアに移ります。

f:id:PECHEDENFER:20170721201936j:plain

 

天井も高く広々としています。

f:id:PECHEDENFER:20170721201958j:plain

木材のパネルは印刷で安物感が漂いますが、ソファーの革はまずまず。サイドにあるランプの台やら、疑似柱は大理石パネル。

f:id:PECHEDENFER:20170721202217j:plain

これはこんなものでしょう。

 

絵もあります。

f:id:PECHEDENFER:20170721202250j:plain

 

花束があちこちにあります。

f:id:PECHEDENFER:20170721202329j:plain

一つ一つアレンジが異なり、なかなか良い感じです。

f:id:PECHEDENFER:20170721202400j:plain

 

トイレにはシャワーもありました。男性用3(女性用は見ていないので、不明)ですが、ラウンジの利用人数を考えると、数は十分なはず。

f:id:PECHEDENFER:20170721202533j:plain

使いやすそうな空間でした。

 

ダイニング以外は着席エリアで、自由に飲み食いできません。ただし、巡回する係員が時々「何か欲しいものはないか」と聞いてきます。サイドテーブル程度しかないので、飲み物だけなら違和感ありません。しかし本格的に食べている女性客もいました。何故ダイニングに移らないのか、不思議です。(係員も勧めたと思います。)しかし座って食べているだけまだマシ。ペットボトルの水を口にしながらうろつく女性は、アメリカンアクセント。これはもう仕方がありません。国民性です。

 

こういう飲食可能で、個人の自由の幅が大きい場所では、その人の育ちが曝されてしまいます。一般に想像される以上に目立ちます。自分も気をつけなくてはならないと、Pechedenferも珍しく殊勝な心持ちになりました。

 

最近、アメリカ人は摂食そのものやマナーに関して、ハンディキャップがあると考えた方が良い気がしてきました。トップからして、フランス大統領からの招待でいろいろ揶揄されたぐらいです。ところがそのご本人、何とか無事に済ませたようです。

 Le Mondeに掲載されていた7月13日の写真です。さりげなく同じフレームに収まるのが、Alain Ducasse。政治力。裏方であるべきという意識は働かないようです。フランス社会のこういう側面は、鬱陶しく感じられます。

f:id:PECHEDENFER:20170721202610j:plain

Brigitte Macronの服装は、地味すぎ。明快な赤を一つ入れているMelaniaさんの方が、品よく見えます。それに加えこの写真で見る限り、jupe-culotteの中途半端な長さがババ臭く感じられます。カメラマンがイジワルして、わざとそういう風に見える写真を撮ったのかもしれません。平凡な女性のはずなのに、あり得ない人生を自然に送っているという事実。いろんなフランス人から賞賛される存在です。少しへそを曲げたカメラマンだったのでしょう。事実、他のメディアが正面から撮った写真ではとてもエレガントなドレスに見えます。

Changi空港のショッピング・レストラン案内

Changi空港が作成した空港内商業施設の案内があります。出発時のチェックイン前、到着時の税関通過後に利用できる店です。

f:id:PECHEDENFER:20170717091607j:plain

Shop & Dine と動詞を並べています。より基本的な単語を使うと、Buy & Eat となりますが、こうすると2つの動詞が関連づけられ1つの意味になりそうです。つまり「買い物する、食事する」が、「買って喰う」と理解されがちになります。複合動詞化しています。

 2つの動詞が、ともに古英語の動詞や古ノルド語の動詞に由来する基本動詞(take, go, come, get, keep, etc.)の場合、こうしたことが起きやすいようです。

 

hit and run が野球で使われると、投球と同時に走者が次塁へ走り出す方法です。(打者が無事安打を行えば、走者はより安全に次塁に進む、あるいはより先の塁に進む。)安打の練習と走塁の練習とは普通考えません。また球場の外の hit and run は、普通「轢き逃げ」です。一方 shop & dineでは、2つの動詞はばらばら。どちらも単音節で単純な単語なのに、感覚と言うのは不思議なものです。

 

もしShopだけ、Dineだけだったとすると、どうなるでしょう。たとえばこの表紙に物品の写真を載せず Shop と書いてあったら。曖昧模糊としてきます。いろいろな意味が考えられるからです。Shops なら物品販売店の紹介でしょうが、これは複数形の成せる業。shop だけだと品詞すら落ち着きません。Changiのパンフレットで shops なら商店で決まりです。もし物品販売店が一店しかないような小さな空港でも Shopとすると意味が把握しにくくなります。

 一語で表現するなら、ShopよりBuyの方が誤解が少なそうです。しかしこの場合は、空港自体を「誰か買ってくれ」という経営側の嘆願になっているかもしれません。

 

単独利用なら、Dineも同様。古臭いラテン語系統の単語なので、これだけで出現すると付随した意味や雰囲気が強調されます。正餐?晩餐?どれだけの人数に対応できる?いろいろと考え込んでしまいそうです。この場合も Eat の方が良いかもしれません。

 

大空港が作るガイドの表題というシチュエーションで、Shop & Dine だから意味が明白で誤解されにくくなっているのでした。

 

このように何か表現する場合、単語の意味範囲、単語の連携、単語が使われる状況と、実はいろいろなことを考えています。これは正法か誤用かというレベルの話ではありません。

 

時々ANAの使う英語がおかしいと話題になりますが、この辺の発想が欠けていると感じることがよくあります。母語話者がチェックしているとは思います。しかし彼らは、センスにかかわることは指摘しません。それは依頼の範囲外。意見を述べることは有害にすらなります。典型的で正確な表現にしてしまえば誤解は生じないし、嘲笑されることもなくなるでしょうが、センスがない退屈な言い回しになります。どこまで外すか、どこまで模糊とさせるは常に問題となります。

 Dineを単独で使うなら、辞書にはダイナマイトの米俗語というエントリーがあるのでこれも考慮する必要があります。ダイナマイト自体あまり聞くことがないので、本当かどうかよくわかりません。とにかく dyne ではありません。dyneには力の単位という顔があります。これは単語を多義的に利用する場合(例えば、シャレや掛詞)、有益にもなります。

 さらに dynamiteには比喩的な意味がいろいろあり、それらは常にまとわりついてきます。比喩的な意で用いたいなら、現代は blockbuster の方がまだ使われます。しかしこの語とて、かなり使い尽くされた感があります。

 言葉なんて、こんな状況がいちいち複雑に絡み合っているのですから、母語話者が意見を述べるなら抑制的になるのは当たり前です。

 

正しいか間違っているかという観点から OKは出ても、違和感があるとか、理解困難だとかいう表現が多いのは、ANAに限りません。Cathay Pacificでも良く見かけます。この会社、一文あるいは一項目に情報を詰め込みすぎる傾向があります。状況の設定で個々の表現が規定されるようにすれば良いのに、とよく思います。逆に状況の設定がどこまで有効になっているのかボケてきて、ある文の意味が2通りに取れることもあります。漢字の発想に引きずられているのでしょうか。

 

この点で、SingaporeやMalaysiaの英語は安心できます。それでも我慢ならない我儘なイギリス人も多いでしょうが、そういう人はアメリカでもイヤになってくるでしょう。

 

今の時代、外国人が現れる所には英語は付き物ですが、その状況はいろいろだと感じます。

 

ちなみにChangiには、スーパーマーケット、幼稚園もあります。日本の空港よりははるかに幅広いサービスを展開しています。

f:id:PECHEDENFER:20170717094433j:plain

 

もっともPechedenferは、Singapore全体に見られるこの「都市機能をとにかく充実させようとする傾向」が苦手です。空港内商店を江戸の街並みにしてしまうとか、空港内にビール醸造所を作ってしまうとかいうバカな発想の方に魅かれます。

ヒト・モノ・カネの流出が始まったBrexit

先週末のFT(Weekend)にネタを発見。

f:id:PECHEDENFER:20170716232817j:plain

ロンドンを本拠地とするLCC大手のEasyJetは、ウィーンに会社を設立すると金曜日発表しました。

 

UKがEUの一部である限り、UKに本拠地を置く航空会社は、EU内を自由に就航出来ました。LCCにはこれが大切で、機動的に路線を開設、増便減便を行えたのです。EasyJetはLondon Lutton以外に、Berlin, Barcelona, Málaga, Bordeaux, Lyon, Paris (ORY), Nice, Basel-Mulhouse, Milano (LIN), Milano (MXP), Roma (FCO), Napoli, Amsterdam, Faro, Lisbona, Portoなどの拠点から多くの路線を広げています。UKがEUでなくなると、欧州の都市Aー欧州の都市Bの直行運航が、基本的に出来なくなります。

 

これは死活問題です。

 

もちろんEUがUKと協定を結べば、何でも出来ます。しかし状況から考えて、UKはEU外の一国という扱いから優遇されることはほとんど無いでしょう。「ライバル」であるIrelandのRyanairは、ラッキー!みたいな調子。EasyJetは、UKがEUから出て行くのを指を咥えて眺めているわけにはいきません。そこでEUのメンバーであり、脱退はありそうにないオーストリアに会社を設立するというわけです。

 

いきなりLondon Luttonを畳んで、Wienに引っ越すわけではありません。一部を移動するレベルに留まります。しかし話題性は抜群です。

 こういう時にまず話題になるのが、雇用への影響。20の管理ポジションと多くのスタッフがWienに移るとされています。

 LCCは「経営にはスピード」が徹底しているようで、数週間の内には認証が得られる予定とのこと。

 

会社としての姿勢を国に示したことも重要でしょう。経営が、ロンドンの機能をUK向けサービスに限定する方向に向いていることがはっきりしました。大幅縮小を意味します。

 

もちろん資本所有制限(50%未満)などの問題も絡み、EasyJetの大部分がいきなり消えるわけではないでしょう。しかしながら、航空会社がいよいよ動き始めた感じがします。BAを傘下に収めるIAGも行動を起こすのでしょうか。LCCよりもBrexitの影響は小さいでしょうが、それでも経営に無視できない影響があるはず。現在、CEOが時折ステートメントを出すに留まっているようですが、「(Brexit後の航空行政は)〇〇〇でなければならない」の〇〇〇が到底実現不可能なことに聞こえることが多いのです。

 

欧州の空、イギリスの航空会社は面白くなりそうです。

BA エグゼクティブクラブで Tier points を560稼ぐパターン

BAネタ。書くことが無くなったので、概論に戻るわけではありません。この考え方が優れているなんて書くほど、四六時中 British Airwaysoneworldのことを考えているわけでもありませんし。

 

月並みな「効率よくポイントが稼げる」例です。

 

日本在住者だと、東南アジアや台北を出発点とする Malaysia Airlines(MH)や Cathay Pacific(CX)などのビジネスクラス海外発券が、ここ数年の「効率よい」旅行でした。ところが最近、それほど安い航空券が見当たりません。どうしたことでしょうか。

 どこでも同じような価格というのはグローバルな時代のあるべき姿ですが、本当につまらない話です。だいぶお世話になった MH のバンコク発券成田往復(Tier points 360をゲット)も、最近割引運賃が出てきません。いつも設定があるビジネスフレックス運賃だと 2倍の16 万円。それでも、日系の航空会社で成田発バンコク往復に比べれば、安いには違いありません。

 

ところが意外なところに安い運賃があります。CX 利用、日本発 Denpasar(DPS)行のビジネスクラスです。昨年からほとんど価格が変わっていないと言う方が正確です。

f:id:PECHEDENFER:20170703181321j:plain

良く知られているように、札幌(CTS)からCXビジネスクラスで DPS 往復を行うと、Tier points は 560 です。香港(HKG)までも、そこから DPS までも 2,000 milesを少し超えるぐらい。距離の上でも効率が良いのが特徴。

 

f:id:PECHEDENFER:20170703181652j:plain

東南アジア発の日本往復だと、もう少し安い航空券もあるかもしれませんが、日本在住者には、日本発が手間と費用の点で圧倒的に有利。ということで、2~3万円安い海外発券航空券とは十分競合(?)します。

 

さて9月で調べてみたところ、141,000円という数字が出ます。これに諸費用が1万円ぐらい加わって、支払総額は15万円程度となります。

f:id:PECHEDENFER:20170703181921j:plain

 

中旬でも同じです。利用不可は、便の設定がないためでしょう。札幌発着は週に5便しかないため、表がスカスカに見えます。

f:id:PECHEDENFER:20170703182025j:plain

 

下旬も同様の値段設定。札幌までの航空券も必要ですが、海外発券における前後の移動に関する余計な支払いに比べると、微々たるもの。JALのクラス J で往復して Tier points を膨らませるのも良し、aviosを利用してJALの無料航空券で往復するのも良しです。

f:id:PECHEDENFER:20170703182149j:plain

 

実はこれ、東京発でも同じ値段設定となっています。成田(NRT)発の場合も141,000円です。ただし NRT へは毎日運航しているため、表はばっちり埋まります。さらに141,000円の設定も圧倒的。

f:id:PECHEDENFER:20170703182410j:plain

もっとも NRT - HKG - DPS 往復では、得られるTier points は 360ですので、効率はあまりよくありません。なお羽田発だと、10,000円値が上がります。

 

CTS 発でも、行き先が Jakarta(CGK)だと210,000円。DPS行が特別に安い設定となっているわけです。これはおそらく HKG での接続が悪いためだと思います。

 

往路は CTS発が夕方、HKG到着が夜。接続するフライトは、HKG発が朝~昼、DPS到着は夕方というスケジュールとなります。復路も HKG 到着は夜、HKG 発は朝と同じパターンです。行きも帰りも HKG で中途半端に長い待ち時間(12~14時間程度)があるわけです。しかもそれは夜を越します。ホテルに宿泊するにも、移動やチェックイン、チェックアウトの時間が無視できない程度の時間となります。

 

昨年CTS-HKG-DPSを往復したのですが、行きも帰りも結局空港で夜を越しました。

 

CX583:CTS-HKG ビジネス(その1) - バス代わりの飛行機

CX583:CTS-HKG ビジネス(その2) - バス代わりの飛行機

CX785:HKG-DPS ビジネス(その1) - バス代わりの飛行機

CX785:HKG-DPS ビジネス(その2) - バス代わりの飛行機

KA361:DPS-HKG ビジネス(その1) - バス代わりの飛行機

KA361:DPS-HKG ビジネス(その2) - バス代わりの飛行機

夜なべ@HKIA - バス代わりの飛行機

CX582:HKG-CTS ビジネス - バス代わりの飛行機

 

そういう理由で、やや日数は必要です。3泊4日(現地1泊、空港2泊)という旅行も可能ですが、じたばたせずバリでのんびりするのがよろしかろうと...。

 東京発着だと夜行があるので、空港泊が機内泊に変わり、必要日数は節約できるかもしれません。(言うまでもなく、「外回りから空港直行」、「空港から出勤」ということです。)

 

エグゼクティブクラブ 3,500 ポイント越え

2017年上半期の搭乗状況です。Air France Flying Blueは、2019年3月までのGold会員維持を3月末に確定しました。その後はお馴染みBAのExecutive Club。今年は、BA搭乗を少し後に回したため、Tier pointsの2,500超えがBA搭乗より先。Gold会員維持を確定する前に、upgrade voucherを先にもらう始末。

 その後はけじめなく、うだうだと搭乗しているうちに、Tier pointsが3,500を超えてしまいました。

f:id:PECHEDENFER:20170626204414p:plain

GOLD会員2年分を超える搭乗。と言うと気が狂ったような搭乗距離・回数に聞こえますが、他社プログラムだとエメラルド会員を獲得後、さらにルビー会員基準を超えた程度。大したことありません、と言おうと思ったのですが、よく考えてみると半年分の搭乗実績。今年は、やはり××××なのでした。

 

アップグレード・バウチャーも一気に2つ貰えます。2種類あるアップグレードバウチャー。有効期間は1年間なのですが、使わないので貯まっています。

f:id:PECHEDENFER:20170626204956j:plain

また一生懸命搭乗していると、マイルを使う場がなく、溜まる一方という声はよく聞きますが、自分がその仲間入りをするとは思いもよりませんでした。さっさと使わないといけません。

 

半年以内にさらにGOLD会員1年分を搭乗すれば、ファーストクラスに搭乗しなくてもThe Concorde Roomを使えるようになります。目安としては良いかもしれませんが、そのもの自体は大して役に立ちません。達成感はあるでしょうか?よくわかりません。

 今年の下半期は、あまりoneworldに乗りたくありません。この航空連合は英語が幅を利かせすぎ。Pechedenferは"English isn't my cup of tea."なので、ほどほどにしたいのでした。 f:id:PECHEDENFER:20170626204821j:plain

 

実はまだStar Allianceが残っています。Aegean AirlinesのMiles+BonusがGOLD会員維持基準を超えていません。A3*Gを継続するなら、いろいろとブログ記事にした手前、意地でもエコノミークラス搭乗だけで達成しないといけません。必要な搭乗はあと8,000 miles。加算率100%だと4,000 milesの往復で済むので、乗継でインドかインドネシア以遠。これならそれほど疲れる旅ではないものの、加算率50%だと南回りヨーロッパ往復が必要。エコノミークラス片道8,000 milesのレッドアイ。これなら挑戦です。心躍りますね。

今、世界から注目されている2社

すっかり更新をさぼっていますが、そんなことは関係なしに世の中は変化します。航空業界ではいろいろなことが起きるものだと、考えさせられるこの頃。テロで空港閉鎖だとか、火山噴火で足止めだとか、過去にもバラエティに飛んだ不都合が起きていますが、目下の問題のうち一つはありふれた話、一つは比較的珍しい話。

 

f:id:PECHEDENFER:20170611150220j:plain

 

アリタリアの清算

経営改革案が、4月下旬の労働者の総投票で3分の2という多数により拒否されたことを受け、5月初めに会社清算が決まりました。

www.lefigaro.fr

目下売出し中のAlitalia。新聞では労働問題や業界再編の視点もありますが、全体として誰か買う人いませんかねみたいなトーンになっています。

www.air-cosmos.com

6か月の運転資金を国が出して、現在安定して事業を継続しているものの、包括的なスポンサーが現れなければ、資産切売り、消滅です。5月以来の報道を見ていると、事業の大きな部分を温存して会社を継続する可能性は低そうです。

 

Alitaliaの「経営危機→他社による救済」には、長い歴史があります。1996年にはすでにKLMと包括提携(JV)を始めています。これは将来の経営統合への布石と見なされていました。欧州大手が生き残りをかけて動き始めた頃です。しかし2000年、KLMは一方的にこの提携を破棄します。この時の違約金は、250000000ユーロ。この違約金が引き金になったかどうかは知りませんが、KLMは2003年、Air Franceに吸収されるような形で合併します。

 この程度の金で、Alitaliaの経営が順風満帆になるはずありません。Air Franceが2000年に発足させたSkyTeamに、2001年には加盟します。その後Air Franceとの提携を深化させていましたが、Air Franceの経営が怪しくなってくると共に、関係がぎくしゃくしてきました。2014年にはEtihadから資本提携を受け、AFとは距離を取り、一息ついていたところでした。

 

欧州大手には、Alitaliaを助ける力はないでしょう。他地域の会社にとっても、今となっては傘下に入れるメリットが大きいとは思えません。どの会社もAlitaliaの救済、あるいは投資に関して慎重な姿勢を崩していないようです。一方でメディアは騒ぎ立てるのが商売ですから、いろいろな会社を挙げています。最近ではRyanairの名前も。

www.journaldeleconomie.fr

アリタリアに興味を持つライアンエア

ただし事業パートナーとして。買収対象としてではなく。

などと週刊誌の見出しのよう。ネタ切れも近いようです。

 

AZにとって明るい話題というべきか、新事業のニュースも出ています。

www.deplacementspros.com

Rome- New Dehli線が10月29日から運航を始めるとのことです。インドは9年前に撤退したAlitalia。再上陸です。欧州の渡航先でインドからの客に最も人気が高いのは、UK。第二位がイタリアなのでした。2015年には426000人がイタリアを訪れ、これは前年比で50%の伸びと景気の良い話。250席3クラス(C, PY, Y)のA330で運航するとのことです。

 またAerolineas Argentinasとコードシェア契約を新たに結んでいます。EZEには9月から週3往復の運航を行うようですが、そこから先でもAZ便が42都市に運航を始めます。

airinfo.org

逆にFCOからAR便は33都市へ。

 

これらの計画、どこまで実施されるでしょうか。

 

カタール航空のピンチ

Alitaliaの危機を伝える5月18日の記事では、Qatar Airwaysも買い手として取りざたされています。今年3月にMeridianaの49%を取得することになり、イタリアに興味を持っているだろうという勘繰られたのでしょう。こんな勘繰り、根拠になるはずありません。しかしこの話、一月も経っていないのに隔世の感があります。その間にQatar Airwaysは、自分の身に危機が迫ってきたのでした。

 

Qatarは、周辺7か国から国交を断絶されました。中東では久しぶりに起きる国家間騒動でした。

 

これは5月に搭乗した時のIFEの画像です。こういう画面は、現在表示されることはありません。Qatar籍の航空機は、エジプト上空の飛行を禁止されましたから。

f:id:PECHEDENFER:20170611155824j:plain

 新聞では、Qatar Airwaysは外交危機の最初の犠牲者などと報道されています。

・断交国家の領土上空の飛行が禁じられ、遠回りを余儀なくされる

・飲食物の調達がより困難になる

・Qatar国内の滞在が不便・不要になり、旅客が減る

・国交断絶国家から顧客が消える

経営への影響が甚大なことは、すぐに想像がつきます。

www.leparisien.fr

Qatar Airwaysは、他国の一般人にも身近だから記事になっていると考えた方が良さそうです。他企業もQatarに拠点を置く限り、同程度かそれ以上のダメージを受けるはずです。そして、それは企業の国籍にかかわりません。

 

一般的に言うと、食料輸送が困難になることが重大です。Qatarには今も昔も集積地はDohaしかなく、Dohaはもともと漁村。1960年ごろは10万人程度しか人が居なかったはずです。食物は海産物だったのでした。土地は砂だらけで食物生産に不向き。流通を除き、食に関する文化や技術の蓄積が不十分です。

 この半世紀、石油と天然ガスのおかげで国は潤い、人口は250万人にもなっていますが、Qatar国籍は30万人程度。90%近くが外国人労働者です。環境が悪くなると事業は順次中止、外国人労働者はいる必要がなくなり、Qatarから消えます。生産や流通の現場から人が居なくなるのです。こうなると生活困難になります。じわじわと経済を破壊していくようなシナリオでしょうか。

化石燃料はだぶつき気味。Qatarが無くても世界全体への影響は限定的と判断、舵が切られたという裏がありそうです。

 

締め上げている周辺国からすると、Qatarに人が住めなくなるという事態を招いたとしても難民は最大30万人。サウジアラビアだけでも人口は3100万人。エジプトは人口9100万人。引き受ける能力は十分あります。目的を果たすまで断交を維持するでしょう。結局、Qatarの首長交代で終息するのではないでしょうか。(最悪な事態まで国を混乱させたら、トップは命がありませんから。)

 

もちろん航空ブロガーの関心は、Qatar Airwaysの未来。事態の推移を見守るしかないのですが、

・欧州、南米へは迂回により、飛行時間が無駄に延びます。東アフリカは壊滅的なレベルとなります。

・中東アフリカのいくつかの都市へは、運航停止します。

・特に空港での飲食サービスが低下する可能性があります。

現在は体力があるはずなので、Qatar Airwaysの混乱はすぐ落ち着くと思いますが、国交断絶が長引き、国が混乱したままだと経営がおかしくなる可能性があります。メディアは破産、清算の可能性ありなどと早速騒いでいますが、Alitaliaとは違い、道が見えているわけではありません。11月以降のAlitaliaの予約があるとか、 MilleMigliaにマイルが貯まっているとかいう人は、行動した方が良い気がしますが、Qatar Airwaysの場合、旅行計画が変更になる人が少しいる以外、今後のカイロ発券を再考する程度の話でしょう。

 

Pechedenferは現在、AZもQRも予約を持っていません。FFPは全くかすりません。少しでも関係があればブログネタになったのですが、残念です。今からAZやQRを予約するのもワザとらしいので止めます。

QR753:DOH-KUL ビジネス(その2)

さてアメニティバッグが配られます。先のフライトと色違い。

f:id:PECHEDENFER:20170514173951j:plain

 

朝なので、ウェルカムドリンクは只の水をもらいます。

f:id:PECHEDENFER:20170514173833j:plain

 

窓の外からは乾燥の地。砂だらけの国土のはず。

f:id:PECHEDENFER:20170521143933j:plain

 

セーフティビデオは、FCバルセロナ。最近舞台が機外にある安全のビデオが増えていますが、何を説明しているのか、分からなくなるような本末転倒ではないかというものも、散見されます。Qatar Airwaysに関しては、そういう甘さはなく、よく考えられていると思いました。

f:id:PECHEDENFER:20170521144037j:plain

 

離陸してみると、海岸の海の色は魅惑的。エメラルド。

f:id:PECHEDENFER:20170521144142j:plain

特有のアイコンが使われているシートコントロールは、今回あまり使いません。昼間のフライト、しかも昼が短くなるフライトなので、フルフラットにする必要もありませんし。

f:id:PECHEDENFER:20170521144349j:plain

 

メニューは、A la Carteと来ます。朝食、前菜、メイン、軽食、パンという分類。かなり注意深く編集しており、独自性を感じますが、分かりにくくなっていません。こういうところは、優れています。

f:id:PECHEDENFER:20170521144417j:plain

 

オレンジジュースからスタート。アルコールは飽きました。

f:id:PECHEDENFER:20170521144655j:plain

 

続いてパンが届けられるのはお約束。ドイツ発より質が落ちます。これは仕方がないこと。

f:id:PECHEDENFER:20170521144717j:plain

 

前菜。メニューにあるマグロは、今日は用意できず別の魚ということでした。願ったりかなったりとは、まさにこのこと。

f:id:PECHEDENFER:20170521144858j:plain

 

コーヒー。

f:id:PECHEDENFER:20170521145054j:plain

比較してはいけませんが、BAのM&Sのコーヒーとは別物で、まともなもの。

 

メイン。アスパラガスのオムレツにチキンのフィレ肉。

f:id:PECHEDENFER:20170521145147j:plain

看板に偽りありで、アスパラガスの代わりにさやいんげんが入っていました。これはマイナスポイント。QRの顧客は、魚の違いはわかっても野菜の違いはわからないということですか?

 

窓は離陸してしばらくすると、一様に青くなります。Qatarのお約束のキャビン暗黒化が継承されているのです。しかし質的に緩和されて、適当なムードを醸し出しているのは、787の技術。この航空機の実現は、Qatar Airwaysのキャビンサービスにとって朗報でした。

f:id:PECHEDENFER:20170521145507j:plain

B787より前は閉めるか開けるしかなく、シールドの下げ具合で光量を調整できるといってもクルー側がコントロールするのは難しかったはずです。

 

なおもちろん個人で窓の着色加減は変えられますが、暗くして寝ている人はいても、わざわざ直射日光を入れようとする客はいませんでした。

 

座席右のサイドテーブルの間接照明は常時点灯。

f:id:PECHEDENFER:20170521145756j:plain

良い具合です。

 

買ってしまいました。機内販売。

f:id:PECHEDENFER:20170521150118j:plain

往路の飛行機で目を付けていたわけではないのですが、何となく散財。

 

この機材は機内Wifiを搭載しています。長距離仕様のB787-8ですから。

f:id:PECHEDENFER:20170521152328j:plain

が、サービスは常に利用できない状態。

f:id:PECHEDENFER:20170521151210j:plain

看板に偽りあり+宝の持ち腐れと言いたいところですが、航空券代に含まれるサービスのうち、利用していない数多いのが、業界の常識。会社側の都合で勝手に省略されてしまうのも常識。取り立てて騒ぐのも、「今更」です。

 

午後になったので、やっぱりもらってしまいました。おやつ代わりのシャンパーニュ

f:id:PECHEDENFER:20170521151325j:plain

 

トイレは、使い捨て歯ブラシ、使い捨て髭剃り、窓完備。

f:id:PECHEDENFER:20170521151422j:plain

「日よけ」はキャビンと同じレベル。

 

ビジネスクラスのキャビンの最後部には、テーブルがあります。Champagneとフルーツがおいてあります。ここで歓談が可能です。キャビンと完全に連続している空間なので、物理的には女性を口説く程度の声量までがよろしいようで。

f:id:PECHEDENFER:20170521151520j:plain

このテーブルと対峙する形でもう一つのテーブルがあります。薔薇の花瓶が一つ置いてありました。左右の通路を渡るために前後のテーブルの間を通ることになります。なお使っている人は見かけませんでした。この暗さでは、歓談も難しいと思います。

 

Qatar Airwaysは、新規就航をしても、不採算路線からの撤退も絶えず行っているため、就航地が増えた気はしません。

f:id:PECHEDENFER:20170521151926j:plain

しかし「世界中に行ける」感が強い会社です。インド路線が特に充実しているのは、Qatarへの移入労働者のおかげでしょう。

 

軽食も出てきます。サーモンのグリルですが、鮭の大きさや形が英米風。

f:id:PECHEDENFER:20170521152211j:plain

そうこうしているうちに、もはや古典となった海賊海峡へ。

f:id:PECHEDENFER:20170521152314j:plain

 

着陸前のキャビンは、真っ暗に。外では日が暮れているためです。

f:id:PECHEDENFER:20170521152732j:plain

到着はC36。サテライトターミナルの行き止まりにあるゲート。待合室が巨大ですが、到着時には関係ありません。

f:id:PECHEDENFER:20170521152842j:plain

 

この空港はビジネスクラスで到着すると、入国はすぐ終わります。エコノミークラスだと、入国審査で尋常ならざる時間を待つ可能性があります。

f:id:PECHEDENFER:20170521152911j:plain

預入手荷物が出て来るのを待ちます。