PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

10: 寰宇一家

質量ともにラウンジが充実している会社

質と量の両方でラウンジに力を入れる航空会社があります。元々は少数の客にサービスが行き届く(質)ラウンジが重要でしたが、現在では広い範囲の会員が利用できる(量)こともいろいろな意味で重要です。ここでは、委託会社や提携会社のラウンジが使えるこ…

BA、EI、IB は顧客プログラムを統合?

エアリンガスおまえもか Aer Lingus (EI) の FFP、Aer Club では、イベリア航空 (IB) Iberia Plus と ブリティッシュエアウェイズ (BA) Executive Club が進める搭乗実績積算サイクルの開始日・終了日の単一化(4月1日開始-3月31日終了)と同じ改訂を行いま…

ワンワールドラウンジ第2弾は AMS

本日開業 2024年2月22日、Amsterdam Schiphol 空港 (AMS) にワンワールドラウンジが開業します。かつて BA ラウンジとして営業していた Lounge 40 で、Schengen外エリア 3階、出発エリア 2 と 3 の間、保安検査前にあります。 フロアプランにある 3つのラウ…

航空券販売のプロモーション

航空券の販売に関する現在有効なプロモーションを紹介します。 カンタス アプリをスマホにダウンロードして、2024年に運航されるカンタス便(コードシェア便を含む)を 2024年 2月27日23:59 (AEDT) までに予約したら、Status Credits または Qantas Points …

BA エグゼクティブクラブ遠隔利用 tips (6)

ワンワールド提携各社利用の原則 (最)格安エコノミー利用とビジネスクラス利用では、得られる Tier Points が (8倍) 4倍違うエグゼクティブクラブ。BA や IB の搭乗は年 4回でよく、これらは最低の Tier Points 合計 20 pts で無問題です。ファーストクラ…

ワンワールドの 25周年

oneworld が1999年 2月 1日に結成されて今年で25年になりました。彼らのサイトでも特設ページを設けています。 oneworld Reaches A 25-Year Milestone With Nearly 9B Flown | oneworld 創始メンバーの American Airlines (AA), British Airways (BA), Catha…

FFP:脱アライアンスと自社会員優遇の傾向(その2)

UA は Lufthansa と共にスターアライアンス創始者です。UA はその FFP、MileagePlus に金額制を導入、結果的にスターアライアンス提携各社との間に壁を作り、自社利用優遇、アライアンス排除に傾きました。同じ頃 Lufthansa は Miles & More 拡大と新加盟会…

アライアンスの客としてラウンジ利用する時

先の記事でアライアンスが設置するラウンジをまとめましたが、今日は同一アライアンスの加盟会社ラウンジを利用する場合の諸相です。内容は初歩的。中~上位の会員資格を複数持ち、年間12回以上国際線出発がある方にはおなじみのことばかりだと思います。 ラ…

アライアンスが設置する空港ラウンジ

空港ラウンジは搭乗を待つための施設ですが、一般に上級キャビン利用者と上顧客が利用できます。最近はそれ以外の客も現地で利用料金を支払って利用できるラウンジが増えてきました。全就航地に自社のラウンジを整備しなくても、会社間提携によって他社のラ…

航空会社ステイタスは買う時代 (その 3), der die Zauberkappe trägt

新しい潮流により世の中が変動する時、破滅的な変化が見えにくい形で進行していることはよくあります。Zauberkappe (魔法の頭巾) を被っていて誰にも見えない悪ガキのようです。 ステイタスとは名前? 仮定の話をします。情報技術が発達し、受けられるサービ…

航空会社ステイタスは買う時代 (その 2):改造か新設か

既存プログラムに「ステイタス購入」を導入した会社 徹底しているのはアメリカン航空でしょう。「デルタ航空が始祖となった」特典用マイルの支払金額基準は、他の北米大手も次々採用。一番遅かったのがアメリカン航空ですが、彼らは同時に会員ステイタス基準…

JAL 新ステイタスプログラム 2月の予想の答え合わせ

2月に2つの記事で JAL の新しいステイタスプログラムに関して、予想を行いました。 JALの新ステイタスプログラムを予想する(その1) - PECHEDENFERのブログ JALの新ステイタスプログラムを予想する(その2) - PECHEDENFERのブログ 自分は自動的に参加する…

提携他社の搭乗によるマイル獲得も支払金額制へ

支払金額制の質的拡大 すでにアメリカン航空 (AA) のアドバンテージでは、特典に交換できるマイルも上級会員資格の搭乗実績基準も航空券の支払金額で量られるようになっています。どちらも金額制という現在最も「先進の」プログラムですが、ブリティッシュエ…

フィンエアは Avios と支払金額制を導入

フィンエアの顧客プログラムフィンエアプラスは、2024年の早い時期に大きく内容が変わります。具体的な数字はまだ発表されていません。 A new era for Finnair Plus starts in 2024 | Finnair フィンエア、お前もか フライト利用に応じて還元される無料航空…

5月も終わり

今日で 5月が終わります。FFP (Freqent Flyer Programme) の会員資格を持つ者は、年間の搭乗実績が気になる頃合い。暦の 1年間で搭乗実績を量るプログラムが多く、会員も年末までの予定が朧気ながら見える時期だからでしょう。6月 1日の燃料サーチャージ値下…

世界都市ランキングと空港ランキング

森記念財団の都市戦略研究所は、世界都市総合力ランキング(Global Power City Index)を毎年発表しています。 世界の都市総合力ランキング(GPCI) | 森記念財団 都市戦略研究所 これは森ビル傘下にある研究所が作成する世界都市ランキング。不動産業を行う…

1,700 番目の記事は ANA に捧げます

2014年 3月に開始したこのブログも、これで 1,700 記事。公表は総アクセス 3,600,000 突破に合わせたかったのですが、まだ10日ほどかかります。そんなに長く更新をさぼるのも気が引けます。また過去を振返り、総括を書くような気分でもないので、普通に記事…

真ん中席(その1)

旅客機のエコノミークラス用のシートは 3列が多くなっています。シート数からいうとおそらく世界一でしょう。ファーストクラスのみ使う客には関係ない話ですが、そのタイプのシートは両隣に他人が座るかどうかで移動の快適度が異なります。窓側でもない通路…

A350 のファーストクラス(その2)

A350 のファーストクラス導入とその新キャビンのメディアリリースが、2月から3月にかけて相次ぎました。偶然の一致なのか、それとも何か必然性があったのか、私には分かりません。とにかく景気の良い話です。 本日は(その1)https://pechedenfer.hatenablog…

A350 のファーストクラス(その1)

航空会社のファーストクラスは、大量輸送時代到来と飛行機利用の大衆化によって現在のイメージが確立したと言えます。各社のサービスは自国文化の宣伝であり、採算性とは別の観点から最上級の客室が維持されていました。ところが米国から始まった航空輸送産…

中国南方と ITA

中国南方航空の行方 広州を本拠地とする中国南方航空 CZ は、4年前にスカイチームを去りました。同じスカイチーム加盟会社のデルタ航空 DL と中国東方航空 MU の提携強化が作用したと一般に信じられています。中華人民共和国には他に中国国際航空 CA があり…

JGC・SFC の海外版(その1)

一定期間中、フライト利用時に様々な特典が受けられるという有償サービスは、多くの航空会社が展開しています。この種の商品はだいたいサービスのセットを前金で販売、利用回数不問が普通です。フライトを利用しないと無駄金を支払うことになります。代表例…

カンタス SYD 国際線ファーストクラスラウンジ

シドニーと言えば、居住にも観光にも世界の英語圏住民に人気がある都市。実は天候がポイントという気がしています。 世界地理の上では、どの人口集積地からも遠いのがシドニーの特徴。航空会社は住民にとって重要かつ身近な存在になります。そして花形はカン…

提携会社による上級会員向けサービス

AA と BA の大西洋 JV 航空会社の地球規模のグループ化は、三大航空連合に見ることができます。それに加えてメジャーキャリアは、特定の地域間輸送で JV を行うのが普通になっています。輸送量が大きい、競争が激しい路線で JV が組まれるのは納得できます。…

Avios も支払金額制に

イベリア航空 IB については新制度の説明があります。 Comment obtenir des Avios - Iberia ブリティッシュエアウエイズ BA については、2023年中に制度移行することがアナウンスされています。 Iberia Plus の改革 IB と BA は IAG という会社の傘下で経営…

日本から東南アジアへの航空路線の回復

COVID対応の入国手続きで評判が悪い My SOS は11月14日に廃止されます。11月1日に Visit Japan Web に機能が統合されるとのことですが、どの程度の煩雑さが残るのか未知です。帰国72時間前の PCR テスト陰性を(無意味に)義務づけていた頃のことを思うと、…

米国では owエメラルドレベルの会員資格は 200万円/年の時代

デルタ航空スカイマイル MQD 改悪 COVID 騒ぎで会員の利用実績と受けられる優待とのバランスは、会員側に甘いものとなりました。運航が元に戻りそうな今、デルタ航空が上級会員資格の基準を厳しくしました。振り子の戻りだと勘ぐる方も多いことでしょう。し…

Helsinki Vantaa 空港 AY プラチナウイングラウンジ

日本にもファンが多いフィンエア AY の本拠地はヘルシンキ。空港は Vantaa という自治体にあります。 ワンワールドに加盟している AY ですが、この航空連合で Vantaa 空港に就航する会社は、AY の他には BA, JAL, QR だけです。ロシア上空が通行できた時代、…

BA とアメリカン航空との共同事業、会員サービス共通化

2020年 7月中にアメリカン航空 AA とカタール航空 QR のロンドンヒースロー空港 LHR の発着ターミナルは5になるはずでした。それまでターミナル5はブリティッシュエアウエイズの専用ターミナルであり、この移動は AA との大西洋共同事業、カンガルールート…

通貨2題

サルの通貨になるルーブル ブルームバーグ(3月23日22:24)によると、1週間以内にルーブル建ての決済を可能にする仕組みを開発するようプーチンがロシア中央銀行に命じました。背景には EU、UK、アメリカ、日本などの敵対国による(天然ガスの料金などの)…