バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

デルタ航空頌

デルタ航空の便。さっさと乗り込んで、椅子の背などを撮っていました。搭乗が本格化しそうな頃、機長から満席との放送。ワイドボディ機で満席とは慶賀の至りですが、搭乗に時間がかかりそうです。

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前を見るとアメリカ人CAが、荷物の収納法を前方から順番に指示しています。もとい、乗客に荷物の向きを変えて良いかどうか尋ねてから、overhead compartmentの隙間を詰めて次々空間を空けていきます。その際「今日は満席だから、詰めないと全部入らないのよ。」と付け加えることも忘れません。

このレクチャー(?)を受けた客は10人に満たないのですが、劇的でした。乗客は後から来る者の収納を自然と手伝うようになりました。そのためか、頭のあたりに大きな荷物を抱え、通路をうろうろする客が渋滞を起こしているという例の光景は見られませんでした。

 

エコノミーのキャビンに先に搭乗している客は、原則的に多頻度利用者なので、何をどうすればどうなるか心得ています。したがって多くの場合crewに協力的です。乗客が効率よく収納と着席を行えば、出発は早まる(=定時運航率が上がる)し、CAも他のサービスに専念することができます。結局みんな得をします。こうした状況をわずかな工夫で実現したこのCAさん、良くポイントを押さえています。

 

デルタ航空の利用は2011年以来ですが、以前と比べてCAが妙に生き生きしています。日本人CAを含め、きびきび働きつつも自然な笑顔で対応してくれました。

革張りの座席は、コストがかかっていないことが明らかですが、疲れにくいことに驚きました。IFEのタッチパネルの操作性は抜群です。

機内誌の特集はシアトルでした。ハブ化を控えてこの都市を紹介しているのでしょう。ご当地の企業紹介は当たり障りのない記事でしたが、スターバックスのCEOのインタビューを元にした記事では、自身の口から新しい世界戦略、新しい業態のチェーンについて述べていて、誰しもが興味を持てる内容でした。

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機長アナウンスは大変明快で、一語一語しっかり伝えようとする姿勢がうかがわれます。

 

デルタはどうしたのでしょうか。妙に良くなっています。必ずしも日系航空会社のような肌理細やかさへは向かっていませんが、全方向でサービスの向上が顕著です。Richard Anderson CEOは、製油所買収など大胆な決断をずいぶん行い、収益構造を劇的に変えたようですが、従業員の士気も上がっているようです。(QantasはMiranda Kerrを使った新ユニフォームの宣伝はともかく、コストカットばかり伝わってきます。大丈夫でしょうか。)

私にとって、デルタはFFPの都合でやむなく選択する航空会社から、積極的に搭乗したい航空会社に変わってしまいました。