Executive Clubでは、特典用のマイルをaviosとして数値化、管理します。これはtier pointsより複雑で、飛行マイル、航空会社、予約クラス、会員ステータスの4つの因子をかけ合わせたものになります。
なお対象となる航空会社は、oneworld加盟各社、Aer Lingus, Alaska Airlines, BMI, Mexicana, Openskiesです。
航空会社を抜粋して、予約クラスごとの因子を一覧にしてみました。
これは、飛行実マイルを何倍したらaviosに変換されるかを示した表です。
上級会員がBA, AA, JLを利用する時に限って、さらに以下の因子を乗じます。
基本はエコノミー普通運賃で、どの航空会社を利用してもaviosは飛行マイルと同一です。また上級キャビンでは、航空会社による因子の差がありません。
差が大きいのは割引エコノミーです。FFPでいうマイルは、客から前借りした負債で、同じ航空連合内で負債は付け替えられます。上の表から、各航空会社のエコノミー利用で、マイルの付替えに合わせて、どれだけお金が動くか透けて見えてきます。
BA, AA, JLの利用時だけにある上級会員の優遇措置ですが、この3社間ではFFP上級会員を相互に優遇する協定でもあるのでしょうか?そうだとすると、AAdvantageとJMBにも決定的な何かが有るはずです。BAが単純に上級会員ボーナスを出すのならば、他のoneworldメンバーを外す理由がありません。よくわからない部分です。
Executive Clubのページに計算機がありますが、完全なものではありません。
http://www.britishairways.com/travel/flight-calculator/public/en_gb
計算できない経路が数多くあります。その他、次のような問題もあります。
Blue会員が、JAL便で安いエコノミーで羽田-ホノルルを飛ぶと、片道で
3854(実マイル)x 0.3(予約クラス)= 1156 avios
得られます。これがBronze会員、Silver会員ではそれぞれ1.25倍、2倍になるはずですが、BAの計算機による計算では、2119、5009 aviosになります。BAやAAの便では、逆に上級会員ボーナスは低く出ます。 バグなのか、上級会員のボーナスaviosの説明が雑なのかよくわかりません。
さて、客の立場では費用対効果が大切ですが、格安エコノミーの中で価値が高いのは、BAとAAのものであることは明らかです。とくにSilverやGold会員だったら、結構なaviosになります。AA利用のNRT-JFK往復(LAX経由)では、一番安い正規割引運賃で、31000 aviosを超えます。2往復すると羽田-ロンドン間エコノミー1往復の特典航空券になります。
「ecoでJFK2往復、その後またecoでLHR1往復って、座席メーカーの新人研修?」という方向の議論は別にして、還元率は悪くありません。
逆にビジネスやファーストの利用だったら、どの航空会社を利用しても距離あたりのaviosは一緒です。
とにかくaviosを貯めたければ、BA, AA(エコノミー)、上級会員だったら、BA, AA(全クラス)、JL(プレエコ以上)ということになります。