Silver会員の東京-ニュ-ヨーク往復を考えます。AAなら格安エコノミーでも30000を超えるaviosが得られます。一方、CXのビジネスクラスでHKG経由JFK往復では、25000 aviosに届きません。より長距離、より高い料金、より高いキャビンクラスと揃っていても、得られるaviosは小さくなります。
上級会員になる時に、大いにお世話になったCXが、avios獲得では奮いません。このようにExecutive Clubでは、上級会員への近道と無料航空券への近道が大きく異なります。
2つの近道を合わせて考えるとExecutive Clubとの付き合い方が見えてきます。
(1) 目指す上級会員資格の取得・維持には、CX、QR、MHなどの割引ビジネスクラス。2000マイル超のフライトを組み合わせた経路で。
(2) 上級会員になったら、BA、AAの長距離エコノミーの搭乗。もちろんキャンペーンを使って。
となります。こんな会員ばかりになったらどうするのでしょうか、BAは。
一般的に言えば、上級会員資格がもっとも役立つのは国際線エコノミー利用客ですが、Executive Clubは中長距離ビジネスクラス利用なしでは上級会員になりにくいシステムです。この設計には、イギリス的な意地の悪さを感じます。客の方でも、少しずる賢いぐらいでちょうど良いのかもしれません。
もっとも、ビジネスでなまった身体が、長距離エコノミーに耐えられるはずないという深慮遠謀が働いているのなら、BAの方がさらに一枚上手です。
どのぐらい無料航空券がとりやすいか、まだ交換したことがないのでわかりませんが、東京-ロンドンのファースト往復で180000マイル、JAL国内線往復9000マイルという数字からは、そんなに還元率の悪いFFPではありません。
会社として明記しにくい上級会員の「特別な扱い」は、今後時間をかけて検証します。