ロンドンが目的地である場合を除き、日本発のBA便を選択する理由って何でしょうか。東京からのJL, NH, AF, LH, AYは、それぞれ「売り」があるのですが、BAには何かあるのでしょうか。
自分でしっかり貯めておいて何ですが、影が薄いし、Executive Clubをマイルの貯め場所として選ぶ理由は乏しい気がします。
ただしこのFFP、条件が揃った人には、oneworld Emerald(Sapphireも)の達成と維持が恐ろしく簡単という特長があります。普通の生活でGold会員(Emerald)を維持することが可能なのです。典型的なケースを整理してみます。
(1)欧州旅行(日本-欧州はビジネスクラス、欧州内BAエコノミークラス)と東南アジア旅行(少し広域を2-3都市、全部CXビジネスクラス)を年1回ずつ行い、JALのクラスJで2回国内旅行する。
(2)羽田空港から遠くない場所に単身赴任。クラスJの便で地方都市に帰る家がある。クラスJでの往復は年間19回以上。欧州内旅行(BAエコノミークラス)を年1回行う。
(1)は、少し金回りが良い感じはするけれど普通の人、(2)は少しかわいそうな感じはするけれど普通の人ではないでしょうか。普通の人が普通にやっていてoneworld Emeraldを継続できます。
しかし条件が外れる場合や、JGCやSFCのタイプの修行をする場合、達成はかなり厳しくなります。例えば(1)でも1週間程度の休暇が年1回しかとれないと、JALのJクラスでの国内線往復を12回程度に増やさなくてはなりません。普通席では、その4倍の搭乗が必要になります。
修行での達成は困難、日常生活での達成は容易と、ある意味でとても健全なFFPです。
「こういうのはあった方が、何となく安心する」程度の感覚で、JGC会員を続けている人は多いと思います。JALへの執着がないなら、Executive Clubに乗り換えるのも一案かもしれません。Sapphireなら欧州旅行で一発。毎年欧州へ行く習慣がある人なら、JGC年会費が節約できます。また飛行機嫌いが得る上級会員としても良いと思います。
ロイヤルヨルダン航空のFFP、Royal Plusも、Executive Clubと同じぐらいか、それ以上に楽そうなのですが、Web上の計算機がうまく動かないこと、エーゲ航空のように会社の規模が小さく(どちらもFleet size 約30)、oneworld Emeraldになっても、その特典以外は何も無さそうということで、実行には至りませんでした。日本では稀少感があって良いのですが。