PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

ガイドブックあれこれ (国外編)

国外編といっても、外国旅行ガイドの意味ではなく、外国の出版物です。ネット・ショッピングあるいは、旅先でも簡単に書籍が購入できる時代ですので、別に国内の出版物にこだわる必要はありません。

確かに日本語のガイドブックの方が、日本人の行動パターンに合っていると思います。しかし個性的な旅をしているヒトも増えてきているので、外国のガイドも侮れなくなっています。国外編も最近利用したシリーズから。

 

(1) Lonely Planet (Lonely Planet)

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中期~長期の滞在向け。オーストラリア発のシリーズで、もちろん原著は英語。邦訳も少しあります。大著で情報が豊富。世界の多くの地域をカバー。写真やイラストは少なく、取っつきにくいかも知れません。冊子により厚さが大きく違い、モノによっては持ち運びが大変です。カナリー諸島へ旅行するなどという場合は、地球の歩き方ではどうみても不足ですので、こちらに頼ることになると思います。

 

(2) TOP10 Travel Guides (dk Books)

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2~5 日の滞在向け。イギリスの会社が出す66の都市観光用ガイドブックです。持ち運びに便利なサイズと重さです。観光資源や店に関して、テーマを設定し、ランク付けをして紹介するのが特徴ですが、格付けを売り込む気は無いようです。テーマにTop 10 Gays and Lesbiansもあったりします。(少なくともMunichのガイドでは。)情報の提示に無駄がなく、バランスも大変良いので万民向けです。英語版の他、フランス語版もあります。

 

(3) Petit Futé (les Nouvelles éditions de l'université)

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長期滞在向け。世界のあちこちをカバーしています。滞在地の自然環境、民族、歴史、治安、医療、その他の社会環境に関して詳しく解説してあり、移住の準備段階まで役に立ちそうです。出発前の準備に関して、詳しく説明しています。生活情報も多いのですが、普通のガイドと同様、宿泊、給食、休息の場所についてもお勧めが紹介されています。写真や図が少なく、情報量の割に持ち運びがやさしいのですが、旅行前に一読する必要があり、1週間程度の滞在者では「お勉強」以上にはなりにくいでしょう。意外と観光資源に関する説明が淡泊で、観光案内所などを活用することが前提となっている感じです。印刷体を買うと、iPad用電子版がダウンロードできます。

 このシリーズは、フランスがバカンス大国だったことを思い出させます。英語版はないので読者は多くないでしょう。少しもったいない気がします。

 

(4) Un Grand Week-end (Hachette)

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2~5 日の滞在向け。TOP10と同じように、想定される旅行は「長目」か「特別な」週末です。持ち運びに便利な都市観光ガイドです。ランキングはありません。表現がユーモラスで読んでいて飽きません。全般的な事柄を説明したのち、都市の各地区 (quartier) ごとに観光資源や店が紹介されています。ヨーロッパの都市がほとんどなことと、フランス語版しかないことがネックです。(フランス外の都市で)このガイドブックに掲載されている店では、フランス語がだいたい通じます。当たり前?

 

 (5) Le Routard (Hachette)

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短期~中期滞在向け。routardはヒッチハイカーですが、一般の交通機関の説明も充実しています。この結果、ヒッチハイカーと言うより、バックパッカー向けのガイドブックとなっています。無謀にも私はパリで使いました。ガイドに掲載される、とある食堂で昼食をとりました。「本日のお勧め」がタルタルステーキで、料金が東京の4分の1ぐらいだったので注文したところ、確かに旨く、腹が一杯になりました。サービスは超が付くほどのぶっきらぼうさ。生肉で腹を一杯にしたのは後にも先にもそれ一度です。

 カバーしている都市、地域は豊富(220箇所)、Webページも充実しています。安くて、旨く、繁盛している店が、多数紹介されていますが、利用するには押しの強さと言うか、コミュニケーション能力が必要です。このガイドが役立つ人は、フランス語が読めなくても問題ないのではないでしょうか。そんな感じすらします。