桃園空港は台北市内から遠く、アクセスも便利とは言いかねます。台北駅から高速鉄道で2駅(165 TWD)、そこからバス(30 TWD)がわかりやすいでしょうか。チャイナエアライン(華航)利用者は、桃園駅でチェックインできるので、この経路は便利です。桃園駅から空港連絡バスに乗るためには5番出口を使いますが、出口前に華航のカウンターがあります。
並んでいるようですが、待ち時間10分ぐらいです。空港の混雑を考えると確かにここでのチェックインが賢いようです。なお、受託荷物がある場合は出発の150分前までしか受付けてくれません。ここから空港までは、バスの待ち時間を入れても通常30分以内で着きます。良くも悪くも、空港ではかなり余裕ができます。
マンダリン航空に加え、以下の大陸系の航空会社の客もWelcomeです。
なお、桃園駅で時間調整したければ、マクドナルド、モスバーガー、セブンイレブンがあります。ホールには椅子もたくさんあるので、何か口にしたければ、セブンイレブンのテイクアウトも問題ありません。
バス乗り場から見た駅の入口です。
Terminal 2から出発です。連絡バスは空港の到着階に着くので、出発階まで自分で移動します。
到着ホールは何もありません。用もありません。エスカレーターで上階に着き、チェックインカウンターの人ごみを尻目に、搭乗口へ向かいます。
ここから先は、セキュリティとパスポートコントロールなので写真は撮影できません。
搭乗ゲートはD5。出国手続きから最も近いゲートです。
鉄道駅でのチェックインと言い、便利なゲート位置と言い、やはり桃園空港では華航が圧倒的に便利です。
帰りもB744です。
座席などの内装、IFEは往きのCI17便と同じです。CI17がホノルルから飛んできたのに対し、CI18はホノルルに飛んでいきます。
離陸してすぐにシートベルト着用のランプが消えますが、この辺を飛んでいる時には機内食が配られます。
「牛肉ごはん」か「鶏肉ごはん」または、beef and riceかchicken and riceということだったので、ビーフを頼んだら、日本風の牛丼でした。米と牛肉を出すなら、この形(ばら肉の薄片を煮込んだもの)が最も食べやすいと思います。紅ショウガとサヤエンドウが彩りを添えています。リンゴ2キレ、ドラゴンフルーツ1キレが l'entrée。macédoineはリンゴ+セロリ+少々の何かでした。ゴマのふりかけ(牛丼)やら刻みパセリのふりかけ(macédoine)など手がかかっています。パイナップルケーキのデザートは、やっつけ仕事の感がしますが、相変わらず食品の品目数が多く、コストがかかっています。
今度は赤ワインを頼んでみました。これは明らかにCabernet Sauvignon。力強いが、厚ぼったくなく、酸がしっかりしていて、清潔感があるという、まずまずのレベルです。牛丼のばら肉はアテとして役不足。仔羊でもいいぐらいです。
ワインが回ってきたときにラベルをちら見しましたが、白はIGTのChardonnayでした。CI17もCI18も同じワインでしょうから、往路の見立てはまあまあだったわけです。このレベルのワインをエコノミーで出すとは、華航恐るべしというところです。
この便は日本人だらけでした。私の周りのクルーも全員日本語が上手でした。機内サービスも日本語が多く、往路とは全く雰囲気が違います。機内食が全員に配膳された後、すぐにホットドリンクのサービスが始まりましたが、今度はあちこちで「xxxxいかがですか」です。
日本行きは「乗った時からもう日本 チャイナエアライン」なのでした。また往路と打って変わってクルーの笑顔が多いのは、中国語環境と日本語環境の違いのせいでしょう。
何はともあれ、この航空会社が日本人に愛されていそうなので安心しました。
この辺でクルーの業務は、食器の片づけから機内販売に移ります。台湾人は往路、帰路についているのは日本人とあって、機内販売は盛況とは言いかねます。
さてこの辺に達した付近で照明が落とされ、機内は暗くなります。地図を比べれば機内販売の活況度がわかります。後は東京都上空(神津島、三宅島付近ですが...)まで機内は暗いままでした。
成田に着いたら、湿度と気温に辟易します。これには意外な感じがします。搭乗ブリッジでは、感想とも不平とも諦観ともつかないが声を漏らす人が多いのです。台北の方がしのぎやすいのは間違いありません。来年の夏は避暑旅行に台湾に行こうかなとも思いました。食事と移動は安いし。
機内食と言い、ワインと言い、華航のエコノミーの食事はわかりやすく優れています。台湾人は食事をかなり真面目に考えていると、昔台湾の方から聞きましたが、そのためでしょうか。多くの人が口にするエコノミーの機内食だからこそ良いものを...。恐るべし、台湾人です。