バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

CX521:NRT-HKGエコノミー(その2)

さて伊勢湾に達する頃にはドリンクサービスがあります。間を置かず機内食が配られます。

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明らかに食品の品目数が少なく、その分コストが抑制されているはずです。そのためあっさりした外見ですが、ホットプレートの量はしっかりしています。牛バラ肉を1.5 cm角x4 cm長ぐらいの形に切って「炒めた」ものが白米の上に載っています。想像すればわかると思いますが、これは食べにくいものでした。ナイフで切るには肉が小さ過ぎ、さらに下は白米なのでフォークもナイフも使うのが困難です。かといってそのままスプーンやナイフの上に載せるのは肉片は大き過ぎます。箸を使ったとしても食べにくいでしょう。

 味付けには問題ないのですが、何故こんな組み合わせ、こんなカットにしたのでしょうか。肉は大きくないと見栄えが悪いからでしょうか。どういう発想からこうなったのか、興味は尽きません。

 

それはさておき、驚いたのは食器でした。硬質プラスチックなのですが、他の会社のエコノミーの食器とは一線を画します。

 確かに硬質プラスチックの食器は、保育所や介護施設など、活躍する場が増えています。そのため日々開発が進められているはずです。もともとプラスチックは割れないし、軽いので飛行機に積むには理想的な素材です。本来、航空会社がプラスチック食器の使用感に注目しているのはあたりまえですが、現実はそうでもない~他社では大した工夫がない~ことに改めて気づきました。

 オードブルのmacédoine(といっても、ジャガイモとトウモロコシだけでしたが)とデザートのbiscuitに使われていた食器です。かなり厚手です。

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中国では器壁に穴を使って模様を描く白磁が好まれますが、それを模しています。ただし、これは透明な器と穴の開いた白い器の貼り合わせです。外側が赤く、内側が白いカップの方も同じ模様ですが、こちらは外側の色素がその部分だけ除いてあります。模様を合わせてあるところは趣味が良いと言えます。

 

器は気付かなくても食感に大きな影響を及ぼします。一方、エコノミークラスの器をあえて話題にする人はいません。ここがミソです。出された食事にうまいか、まずいかしか意見が述べられない人は多いので、食材費はそのままでも、味を良く感じさせるでしょう。費用対効果に優れるカイゼンなのではないかと思います。

 

カトラリーもやはりプラスチックでしたが、厚めで使い捨てにするにはもったいないレベルです。しかし再利用すると、不良品率が高くなり過ぎるので行わないでしょう。資料にするため持って帰りました。これだけ厚いと使いやすさが断然違います。表面加工も使用感向上に無視できない効果があります。

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アルミホイルを少し厚くしただけの容器とペラペラのプラスチックのカトラリーで食べるのとは、同じものを食べても大きな差ができるはずです。

 

こういう誰も話題にしない、宣伝効果もないところでもイノベーションの手を緩めないとは、Cathay Pacificはシビアな会社です。ホットプレートの容器をどうするかは今後の課題ですね。

 

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さて食事の後は順調に飛び続けます。映画を一つ見る余裕がありました。さすがはエコノミークラス。最初の挨拶以外は、クルーが全然かまいません。

 

到着は70番ゲート。皆さんお疲れのところ、ターミナル一番奥にある長い搭乗橋から移動することになります。ご苦労様です。

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3時間45分のフライトとFlight Purserは言っていましたが、さらりとエコノミーというのは悪くありません。一方、これだけ時間があるとビジネスクラスのサービスも十分堪能できます。しかもCathay Pacificの場合、à prix abordable(手が届く価格)なので、状況によって使い分けるのが賢い旅行者なのかもしれません。