バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

AF7336:ORY-MLHエコノミー

Orly空港の見慣れた光景です。字体が古臭いのですが、いつの時代のものでしょうか。

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Orlyは羽田に比べるとはるかに小さく、Charles-de-Gallesは成田に比べるとはるかに大きいので、パリの2空港は印象が大きく違います。免税品の買い物に期待しない旅行者は、パリの出入りはOrlyの方がはるかに楽です。市内へも近く、空港で迷うこともありません。Air France(AF)もJALANAも嫌いだという人は、ぜひBritish AirwaysLHR経由でOrlyへどうぞ。日本から乗継ぎ一度で来られる経路は、現在BAしかないようです。

 

AFの国内線用、「20番ゲート」へ。チェックインホールのLa Navetteの表示を大写ししました。日本語のホームページでも「ラ・ナベット」として宣伝されています。

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コーポレートカラーをうまく使っています。国内線はSNCFが誇るTGVが競争相手ですから、その存在を人々の意識に浸透させなくてはなりません。このためロゴにも手が抜けません。プロモーションが効を奏したのか、20A ~ 20Lのゲートの共通の待合ホールは、かなり混んでいます。

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何やら移民船の待合室にも見えます。とにかく人数が多く、回転が速いのでセキュリティは大変だと思うのですが、厳めしい雰囲気はありません。

 

ホール内には無料で利用できるPS3プレイステーションです。)が並んでいますが、その脇にある20Lから出発します。Air Europaとの共同運航便。運航はHOP!とAirlinair。

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BâleはBaselのフランス語名。行先の正式名称は、EuroAirport Basel‐Mulhouse-Freiburgですが、この表示のようにFreiburgはよく省略されます。東京からBaselに行く場合、スイス航空(LX)でZürichへ飛び、そこからスイス連邦鉄道(SBB/CFF/FFS)の利用を考える人が多いと思います。ドイツに馴染みのある人はFRAへ飛び、そこからDBのICEに乗車するかもしれません。Frankfurt a. M.-Basel間は、DBでもかなりヘビーな路線で、ICEの運転頻度が高く(1時間に1本)、便利(所要時間3時間弱)、快適です。ただし定時性は日本の新幹線とは比べものになりません。なおDBのチケットは事前にネットで予約、発券、自分で印刷しておくと半額ぐらいになります。車内改札では、この乗車券とともに支払いに使ったクレジットカードの提示が求められます。

 一方、AFのParis‐Basel便はORYからだけでなく、CDGからも1日4便運航しています。LXやLHの利用より、Air FranceでCDG乗継、MLH/BSLへ飛ぶ方が便利で総合的には早く着きそうですが、AF利用は少数派のような気がします。

 

免税品を買います。

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ともにSaint-Émilion Grand Cruとありますが、不勉強なので初めて知りました。名前もシャトー・毛皮屋と、シャトー・受胎告知。Bordeauxワインの名前は奇妙なものも多いのですが、これらの名前は特A級です。

 

さて搭乗は、再びATR72です。

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機内に会社の宣伝パンフレットがあります。600 kmまでの移動だと、自動車より15%、ジェット機より40%、二酸化炭素の排出が少ないと明記されていました。棒グラフが何を意味するかは書いていませんが、鉄道よりエコである印象を与えようとしています。怪しげな宣伝です。

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残念ながら徒歩や、馬は比較対象になっていません。列車はDBのICE3に似ています。SNCFに気を使ったのでしょうか。

 この会社、ATR42とATR72しか運航していないので、プロペラ機の宣伝が最初に来ています。会社のデータを示す欄には電話番号が大書されています。フレンドリーですが、誰に電話してもらうことを期待しているのでしょうか。

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順調に飛行を続けます。空から見たフランスは、パッチワークのようだと常々思っていたのですが、Le Mondeにも土地利用を表す表現で"patchwork"は使われていました。フランス語になっているのでした。プロペラ機は巡航高度が低いので、いつもよりpatchworkが大きめです。

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MLH/BSL空港でもゲートまで歩きます。すでに受託荷物は外に出されていました。

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この空港はフランス領土内にあり、孤島のようにスイスが存在しています。フランス域に到着したので、スイス域へ向かいます。写真がぼけてしまいましたが、これを見ずして外に出たら、そこはスイスではありません。

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フランス域とスイス域はどこからでも移動できるわけではありません。到着レベルだと到着旅客は一度選択できますが、後戻りはできません。出発レベルには自由に行き来できる通路がありますが、ガラスの壁が国境を意識させます。空港の外は一応、物々しい障壁があります。

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このレベルでは、スイスとフランスの国境警察が隣接しています。その上は到着レベルですが、スイス、フランスとも大型トイレになっています。この空間利用には笑ってしまいました。行き来を制限することと、水回りを集中させることを調和させるなど、島国の人間にはちょっと思いつきません。さすがは陸続きの国境に慣れている人たちです。

 

フランスのSaint-LouisやドイツのFreiburgへ向かうシャトルバスは、フランス域から出ます。Basel行のバスへはスイス域からです。間違った国に出た場合は、出発レベルまで上がり隣の国に移動します。「違った国に到着した」というとパニックになりそうですが、小さな空港ですから、大したことはありません。