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旅行ついでに取得、維持するFFP上級会員資格

FFPの上級会員は、優遇されていることが傍目からも明らかです。そうでない利用者は資格が欲しくなるかもしれませんが、狂ったように飛行機に搭乗しなくてはならないとか、金がかかる割には効果はたかが知れているとかの理由で思いとどまり、取得に至らない場合も多いと思います。これは常識的な判断です。しかし簡単かどうかは、旅行者の旅の習慣や性向・嗜好とも関係します。「旅行のついでに上級会員になれる」と考えたら、どうでしょうか。以下は上級資格の取得、維持に都合が良い旅行のパターンです。会員資格別に示します。

 

理解しやすくなるよう、具体例を入れました。料金やマイル数は一応確認しましたが、間違いがあるかもしれません。制度の変更もありえます。実行は自己責任でお願いします。

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(1)British Airways, Executive Club シルバー会員(oneworld Sapphire)

ヨーロッパ2都市滞在という旅行でOKです。旅行期間は1週間もあれば十分です。ただし日本ーヨーロッパ間はビジネスクラスを利用します。

 

British AirwaysFFPであるExecutive Clubに入会する。これは無料。

・Malaysia航空、Qatar航空、SriLankan航空のビジネスクラスで、KUL、DOH、CMBを経由してロンドン以外のヨーロッパに飛ぶ。これが一つ目の都市。(札幌からだと、Cathay Pacificのビジネスクラス、HKG経由も可。)

・そこからBritish Airwaysを使って、LHR経由で別の都市へ行く。(エコノミー可)

 

もちろん往復の旅です。このフライトマイルを全て登録すると、tier pointsが600を超え、BA4搭乗の条件を満たすので、シルバー会員になります。これはoneworldではSapphire資格なので、JALJGCと同じレベルです。

 ビジネスクラスと言っても、安い運賃もあります。航空券代の総計24万円ぐらいで行けるかもしれません。過去一年間を例にとると、総計22万円でも可能でした。また西ヨーロッパの都市を2都市選ぶと安くなるでしょう。ロンドン-パリ間は安く、便も多いので、パリを滞在都市に入れると計画が立てやすいと思います。

 ヨーロッパは遠いので、ビジネスクラスだとだいぶ楽です。ヨーロッパが好きで、ビジネスクラス利用を積極的に考える人向きです。

  今年は、Malaysia航空が最低で180,000円という料金(サーチャージ込、税金など別)を出していました。世の景気、航空会社の業績、機体の更新などの要因によってビジネスクラスの料金は大きく変わるので、常にアンテナを張っている必要があります。oneworldではないので、この話には使えませんが、最近Etihadが魅力的な価格を出していました。1月になったらまたセールの話も飛び込んでくると思います。

 

(10月10日追記)Malaysia航空は搭乗期間に関しては常時セールをやっている状態です。販売期間は限られます。現在は10月1日~12月15日と1月5日~1月31日の搭乗期間、9月24日~10月17日が販売期間です。

http://www.mas-japan.co.jp/jimat/akiwari14.html

AMS, CDG, FRA, LHRが200,000円(サーチャージ込)です。現在のセールのように、勤め人が長期休暇をとれる時期にはセール期間は外されているのが特徴です。日欧往復は、通常期でも300,000円程度です。(10月12日追記)このMalaysia航空のセールは、1月1日から1月4日も対象となり、欧州便ビジネスクラスは180,000円~となっています。このようにちょこちょこ微調整があるのですが、この会社は相当大変のようです。

 

以下は補足事項です。

・会員資格は1年間のみです。更新する条件も取得の場合と同じです。

・ 毎年更新することを考えている場合、Executive Clubの会員としての「誕生日」が意外に重要です。これは「マイル(BAではaviosと言います) が最初に加算されるフライトを含む予約の完遂日」です。この「誕生日」が、tier points積算サイクルの終点となります。例えば毎年、年末年始を利用してヨーロッパ旅行をする人が、それを期にExecutive Clubに入会する場合 を考えると、年末に最初のマイルが加算されます。「誕生日」は帰りのフライトの到着日で1月となります。これをやってしまうと、年末年始の旅行による会員資格の更新は常に積算サイクルの最後になり、カレンダーによっては更新が不可能になります。一方、予めExecutive Clubに入会し、12月初旬にでもaviosを加算しておくと、積算サイクルの初めの方で年末年始の旅行ができ、カレンダーの問題は起きません。またマイルの積算にミスがあっても、 補償する時間があります。なおJALの国内線でもマイルは加算されます。

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(2)Aegean Airlines, Miles + Bonus ゴールド会員(Star Alliance Gold資格、*G)

緊急に対策を立てなくてはならない Bonus + Miles(M + B)のゴールド会員の維持から、整理します。

 Aegeanによれば、Miles & Bonusのゴールド会員は、自動的に新プログラムM + Bのゴールド会員になります。資格の維持は、3年に1度の搭乗によるマイル加算から、1年以内のAegeanかOlympicの4搭乗を含む12,000 milesの加算か、航空会社を問わない24,000 milesの加算になりました。これは一大事です。しかしこれは、SASとAegeanを利用したヨーロッパ2都市滞在の格安旅行で可能です。例えば、

 

SAS NRT-CPH 往復 SAS Go Saver(エコノミーの最安正規割引運賃)

・Aeagean CPH-ATH-SKG 往復 GoLight(エコノミーの最安正規割引運賃)

 

を行えば、そこから1年間資格が更新されます。2015年1月の料金では、前者が96,000円強、後者が 24,000円弱、合計で120,000円程度になりました。このケースで注意すべき点は、同日接続できないこと、Aegeanのフライトが今は週に2回(火、木)しかないことです。滞在都市の一つをKøbenhavnにすると、あまりいろいろなことを考えずに済みます。

 SASの場合、このような格安料金でも自社FFPのEurobonusで100%マイルがたまりますが、それらの予約クラスはM + Bでも100%のマイル積算になります。NRT-CPHの往復が11,400 miles積算され、CPH-ATH-SKG往復は最低1,200 miles積算されます。この旅程で12,600 milesは獲得できるはずです。

 

ギリシャ1都市を含むヨーロッパ2都市滞在の格安旅行は、今の時代、とりたてて人に話すほどではありませんが、それでスターアライアンスゴールド(*G)の更新が可能なのです。これは最低の旅程であり、SASにCPH-BUDを付けたり、Aegeanの部分をBUD-ATH-ISTなどとすることも可能です。ギリシャは乗継ぎだけでも構いません。もちろん旅程を複雑にしたり移動距離を大きくすると、旅行日数や料金は上がるでしょう。

 なおゴールド会員資格の取得は、一度シルバー会員にならないといけません。そのためには、まずMiles + Bonusに入会して上記のSASとAegeanのフライトでシルバーになります。ただしこの時、AegeanのフライトはCPH-ATH往復の2搭乗で構いません。その後1年以内に、

 

SAS NRT-CPH 往復 SAS Plus Saver(プレミアムエコノミーの正規割引運賃)

・Aeagean CPH-ATH-SKG 往復 GoLight(エコノミーの最安正規割引運賃)

 

で合計マイル数はちょうど24,000 miles、Aegeanの4搭乗もこなし、ゴールド会員になります。

 結局1年に1度以上の頻度でヨーロッパに行くことが必要です。今回のFFPの改訂で、そのぐらい渡欧する習慣がないと新たに会員になる理由は無い気がします。

 SASは、プレミアムエコノミーでも200%積算と割が良いと言えます。料金は2015年1月中旬で233,830円と出ていました。さらにAegean4搭乗の24,000円弱が加わります。SASのプレミアムエコノミーはセールを狙った方がよさそうです。

 

個人的にも会員資格の維持を考えていますが、Aegeanが強い地域、東欧、ギリシャなどに行かざるえません。FFP改革のおかげで、訪れることがなかった都市を知ることができそうです。

 

以下補足事項です。

・ Aegean航空も、Air FranceやBritish Airwaysと同様、GoLightなどの一番安い料金を選択すると預入荷物が有料です。しかしゴールド会員(一般的には*G)は、23 kgまでの荷物1つの預入が無料になります。座席も最優先で良い席が選択できます。なお年4回アップグレードが使えるはずですが、その条件はまだはっきりしません。

・ゴールド会員の切替えは11月24日のようです。したがってこのヨーロッパ旅行は今年の11月24日より後に開始し、来年の11月23日までにマイルが加算されないと面倒です。(おそらく日割ではなく、月割になるでしょう。その場合は2015年11月末が期限になると思います。また新しい会員資格自体は2015年12月末まで有効になると予想しています。)

・Star Allianceのフライト12,000 milesは同時期に飛ぶ必要はありません。しかしSASのマイル積算率は良いので、oneworldやSky Teamでヨーロッパまで行き、後日Star Allianceで必要レベルまで別加算というのはあまりメリットがない気がします。

・ Austrian(OS)やSwiss International(LX)も調べてみたのですが、それらのFFPであるMiles & Moreはもともとマイルの積算が厳しく、OSの場合、M + Bに100 %積算される運賃はeconomyとeconomy flexです。redticketは全くダメです。NRT-VIE往復で最低24万円ぐらいになります。これで11,400 milesぐらいです。LXも事情はほとんど同じでした。LHは最初から調べていません。TGやSQの乗継ぎも結局高くつくようです。

・Turkish AirlinesでISTまで行き、Aegeanに乗り継ぐという経路は効率が良さそうですが、問題があります。Turkish Airlinesの国際線格安エコノミーは、M + Bで70 %のマイル積算率になり、100 %積算の予約クラスを求めると高くなることです。

・他に方法はあるでしょうか。特にAegeanを使わず24,000 miles積算できる方法は。Air Chinaのファーストで片道4,000 miles飛ぶと条件を満たしますが、120,000円程度で可能でしょうか。

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(3)JAL Global Club会員資格の取得

今さら何を言う?のJGC修行です。冒頭に書いた、「狂ったように飛行機に搭乗し...」の代表に見えるJGC修行ですが、実行者のブログを拝見していると、そういう見方は適当ではない気がします。そもそも、大部分の「修行僧」は楽しそうです。

 例えば元旦に、「今年はできる限り多くの空港巡りを行う」と決心し、実行したとします。「南西諸島および沖縄の島々をできる限り回る」でも構いません。その年は「多くの旅行をした年」として記憶され、良い思い出になるはずです。その記念としてJGCに入会するという趣向は納得できます。ついでにブログを立てて全搭乗を記録すれば、完璧です。

 単純に飛行機に乗るのが好きで、その搭乗の目安にJGCSFCがあるような方も多いようです。思いっきり飛行機に乗ってみたいという願望を叶える一年。遊びとしてはややインパクト不足でしょうが、この種の遊び(世界遺産を全て訪れる、も同じ系統です。)は費用もさることながら、精神的に余裕がないとできません。やれる時にやるしかないのです。

 飛行機に搭乗するのに、仕事なり、観光なり、人に説明できる理由が必要と言うわけではありません。「修行」も「一度で良いから行ってみたい旅」と変わらないと思います。

 JGC会員の資格維持はクレジットカードの年会費(1万円以上)によりますが、人生の思い出の証としてはあまり高いとは言えません。

 ここに書いたことは、実施済みの人には当たり前の心理かもしれません。これは、時として揶揄されるJGC修行が、ばかばかしいものではないことを意味します。

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個人個人の旅行の習慣を生かして、FFPの上級会員になったり、その資格を維持する方法はまだまだあると思います。ステータスマッチと異なり、実際に使う結果そうなるのですから、全く利用しない航空会社の上級会員などという不自然さもありません。旅行の内容には少し制限がかかりますが、逆にそれが無いと行かなかった場所を訪れる機会です。A3は今まで異常に低いハードルから「不自然な」会員が多かったはずですが、その人たちもギリシャに行く理由ができました。めでたし、めでたしです。