PECHEDENFERのブログ

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フライングブルーの仕組み(その2):上級会員到達への表ワザと裏ワザ

(1)表ワザ編

 

表ですからワザと言うより、実践のシミュレーションです。

 ファーストクラスを使う人以外は搭乗回数で達成が基本になるでしょう。私も常に回数で会員資格に到達しています。

 

1週間程度の休みが年に2回とれる人は、Silver ~ Gold会員を目指します。チャイナエアライン(CI)か ベトナム航空*(VN)などで欧州に飛びます。前者はAMS、後者はCDGに毎日就航しています。予約クラスからマイル積算運賃であることに注意します。 中国人の集団が平気な人だったら中国東方航空(MU)や中国南方航空(CZ)も選択肢に入りますが、マイル積算クラスは特に安くないと思います。

 欧州では AFかKLの乗継便(往復で4搭乗)で2~3都市周遊します。中5日の日程で3都市周遊は慌ただしくなりますが、2都市なら現実的な旅行です。欧州周遊一度で12搭乗になります。足りない分は3連休でも使って、CIやVNでアジアに出かけます。TPE、HAN、SGNを経由します。1週末4搭乗 は、週末アジア旅行として無理がありません。欧州2都市、週末アジア一回でSilver会員です。

 欧州では、飛行機に乗ってばっかりという旅になります。慌しくなるでしょう。欧州修行も面白そうですが...。

* ベトナムへのビザ無の入国は30日間に1度です。遅延・欠航などが発生した時には問題になりえます。

 

CIもVNも予約クラスを見ながら予約でき、比較的低価格でマイル積算クラスがあります。前者は安いマイル積算クラスがあり、後者は航空券の自由度が比較的高いことが特徴です。

 欧州内のマイル積算フライトの料金は、乗継・往復の場合、1フライトあたり60ユーロが目安です。欧州内フライトだけでSilverに到達する場合でも12万円は必要です。Goldだとその倍となります。AFやKLをあまり使わないなら、これだけ費やす意味は無いし、上級会員になるようだったら立派な多頻度利用者です。バランスが良いとも言えますが、日本在住者には欧州は遠く、ハンディが大き過ぎます。

 

日本人のFlying Blue上級会員は珍しいのか、時々AFの地上係員に意外という表情をされます。AFやKLでうろうろする人は上級会員になるメリットが大きいのですが、SkyTeamの上級会員だけが目的ならばデルタ航空ゴールドメダリオン資格(SkyTeam Elite Plus)付帯のAMEXの方が現実的です。年会費が28,080円です。CI, VN, KE, MU, CZ, GAなどを「時々」使う人は、この爆弾のような商品をすでに手にしているでしょう。これらの航空会社の上級会員到達基準は、Flying Blueより明らかに高いので、AF-KLMの顧客は文句を言ってはいけないようです。

 

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(2)裏ワザ

 

私は5月にVNのHAN-BKK、BKK-SGN間でOptiontownを使って、Y→Cのアップグレードを受けたのですが、Flying Blueへのマイル加算で、それらの便の予約クラスは ”J” になっていました。これはVN最高の200%加算クラス、正規運賃のビジネスクラスです。合計3,000 milesのレベルマイルになりました。VN側の説明ではGolden Lotus Plusへのマイル積算は元の予約によるものとありますが、他社のFFPに関する説明はありませんでした。Flying Blueへのマイル加算は、予約システム接続における穴だと思います。

 仮にNRT-SGN-CDGを予約クラス"J"で往復すると、Flying Blueでは36,000 miles加算されます。もう少しでGoldです。2回往復ならPlatinumです。VNの航空券はマイル積算対象運賃で150,000円ぐらいからあります。使えそうな話ですが、Optiontownのオファーはいくらになるかわかりません。元の運賃より高いオファーは少し奇妙なので、正規ビジネスより相当安上がりになると予想しますが...。

 SGNの接続が良くないことと、アップグレードが不確実なことから、ステータス狙いを目的に実施する気はないのですが、VN + Optiontown → Flying Blueには興味をひかれます。VN自体が面白い航空会社なので、再び試してみたいところです。

 

別の裏ワザは以前記事にしましたが、フランスに銀行口座をつくり、Flying Blue提携American Express GoldまたはPlatinumを作ります。AFの航空券購入のポイントはレベルマイルになるので、600~800万円も買えばGoldやPlatinum会員になります。会員になった後、払い戻しても(特に会員年度を跨いでいたら)会員レベルは取り消せないでしょう。Amexのポイント、あるいはレベルマイルのバランスがマイナスになると思います。その次の年も続けるなら2倍の航空券購入が必要になります。もし実施したら、結局は退会するはめになるでしょうね。

 この方法は、大きな入会キャンペーンだけを目的に入退会を繰り返すことに似ています。クレジットカード会社にとっては招かざる客ですが、社会的に見たら、節度の無いキャンペーンや商品を売りにする会社と五十歩百歩。賠償を請求できるような事ではありません。次の信用審査に通らなくなる危険性がある程度です。しかし、そこまでして獲得するものではないでしょう。Flying Blueの上級会員資格もマイルも。

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