PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

フライングブルー用のクレジットカード

Flying Blueの提携クレジットカードでは、American Expressが有名です。機内誌や空港(ORYやLYS)で盛んに宣伝していますが、フランスで決済可能な銀行口座が必要です。日本在住者がフランスの銀行口座をつくるのは不可能ではないのですが、経験者の話を聞くと面倒そうでした。またフランス語能力が事実上必要です。このカードは変わった特徴を持つものの、すごく得かというとそうでもないので、そのために口座を作る必要はないでしょう。加えて収入証明は必要ですし、定期的な入金実績も作っておかないとカードの審査に通らないかもしれません。

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Flying Blueの提携クレジットカードは日本でも発行されています。三井住友ビザカードです。

http://www.smbc-card.com/nyukai/affiliate/airfrance/index.jsp

普通カード(クラシック)は年会費1,350円と、非常に安いのですが、旅行傷害保険がつきません。これを付帯するためには、ゴールドカードに入会する必要があります。その他、ショッピング補償などが充実していて年会費10,800円です。いずれのカードも1,000円の利用が10マイル(アワードマイル)になります。

 JCBにも提携カードがあります。

https://www.jcb.co.jp/ordercard/teikei/airfrance_card.html

年会費5,400円の一般カードには海外旅行傷害保険(死亡後遺障害)3,000万円が自動付帯するようです。ゴールドカードは会費が16,200円となりますが、この保険の自動付帯分は5,000万円、利用付帯で1億円となる他、国内旅行傷害保険も5,000万円付くようです。共に100円の利用が1マイル(アワードマイル)になります。

 

これらのカードは日常の支払いをマイルに変えます。メインのカードとしても十分な機能が選択できます。知らず知らずにマイルがたまっていくのは悪くありません。

 

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以上は直接の提携カードですが、回り道を許すなら、スターウッド・プリファード・ゲスト(SPG)・アメリカン・エクスプレスのポイントもFlying Blueのアワードマイルに変換できます。BAのエクゼクティブクラブ用のカードとしてすでに紹介しましたが、要は100円のクレジットカード利用が1ポイントになり、20,000ポイント一気にマイルに交換すると、5,000マイルのボーナスが出て、25,000マイルになります。SPGホテルの利用では、1ドルごとに3ポイント加算されます。したがって、100円の利用が最大4.25マイル(USD/JPYのレートによる)ほどになります。BAの場合と同じです。

 

このカードの年会費は33,480円とお高いのですが、

・継続で1泊無料(category 6まで:Westin Paris や Wien の Imperial もOK)

・継続で2滞在、5泊の宿泊実績付帯(SPGプラチナ会員を目指す人には朗報)

・SPGゴールド会員資格付帯

という特典が付いています。むしろこれらの特徴がこのカードの本分です。しかし、このような「ラクジャリー型」の性格に加え、Flying Blue会員には以下のコスト削減型の性格も見逃せません。

 

Flying Blueで5,000マイル購入すると18,000円になります。スターウッド・アメックスで20,000ポイントを交換するとこの費用は節約できます。このことから

(1) 年に1度は、ホテル代が15,000円を下らない都市に滞在する

(2) その都市にはスターウッド系のホテル(カテゴリー6まで)がある

(3) 年間20,000ポイント以上貯める

(4) 必要があればマイルを購入してしまう

という人の場合、年会費は完全にペイします。

 なお(3)の条件を、スターウッド系ホテルの宿泊料だけでカバーすると年間約500,000円の支払いになります。時折あるキャンペーン(ポイント3倍とか)と、常時選択可能なゴールド会員特典(一滞在250ポイント)を利用するとさらに金額は下がります。SPGプラチナ会員になるような人(年間25滞在または50泊)だとホテル分で20,000ポイントぐらいにはなります。ホテル内のサービス利用を部屋付にするとそれらはポイントの対象になります。

 AFの利用者だったら、Paris宿泊はよく起きます。市内で一泊15,000円は「経済的な」ホテルです。スターウッド系ホテルはParisとCDG合わせて6つもあるので、無料宿泊券の利用で困ることはないと思います。無料宿泊特典を使う時は当然高いホテルに使うべきで、Parisの場合300~400ユーロ、つまり一泊が年会費を超えるようなホテルにするべきでしょう。

 

アメックスですから、このカードには利用付帯の傷害保険や成田からの荷物の無料配送などがついています。

 

また複数FFPを掛け持ちしている人にも、このクレジットカードは向いています。33ものFFPにポイントを落とせるのですから。少し足りないマイルを補填するとか、特典航空券のキャンペーンに対応できるのは大きなメリットです。

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VISAとJCBは余計なことを考えたくない人や、たとえ経費でも節約を旨とするビジネスマン向け、SPGアメックスはスターウッド系ホテルをよく使う人向けと言えるでしょう。半分フランスにいるような人だとフランス向けのアメックスが便利かもしれません。フランスの他のクレジットカードと同様、キャッシュカード機能もついていたはずなので。

 これらのクレジットカードは性格が違いすぎるので、人によって選ぶカードは自ずと決まりそうです。

 

さて、これでFlying Blueについても一通り整理しました。マイル積算率や特典に必要なマイル数の一覧、航空会社以外の提携先などはAFのWebサイトにあります。データが巨大で常時更新されることから、ここで紹介しても仕方がないと、バッサリ切りました。他のFFPを記事にするより、はるかに楽ですね。やはり腐れ縁です。