バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

CX509:NRT-HKG ビジネス(機内)

キャセイB777-300。機内に「入ってビックリ」を期待していたのですが、普通に新々リージョナルでした。この機材、フルフラットにはならないし、フルアクセスでもないし、フルプライバシーでもありませんが、4時間ぐらいの昼間のフライトには一番です。私には。

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キャビンは満席。席が別れた人たちが何組かいました。エコノミーのオーバーブッキング⇒アップグレード組でしょう。左隣の席(中央の列は3席並びで、その中央席)は金マルコ氏でした。

 

キャセイビジネスクラスでは、搭乗客の名前の入ったシートマップが手書きで作成されます。ワゴンサービスで、少なくとも一度は名前を「お呼びして」挨拶するようですが、その時に使われます。本日回っていた一人は新入り(と粤語話者のISMが言っていた)で、不慣れなためかシートマップが丸見えでした。会員種別が書き込まれており、DM0、GO2、SL1、GR2と言う状況。思ったほどマルコポーロクラブの会員は多くありません。キャセイは、コアなファンに支えられる航空会社ではないようです。f:id:PECHEDENFER:20141122215413j:plain

さて、注目のワインリストですが、

 

Henriot Blanc de Blancs

Saint-Véran Pierre André 2011

Spy Valley Marlborough Sauvignon Blanc 2013

Château Hanteillan Haut Medoc Cru Bourgeois 2010(trait d'unionとaccent aiguは?)

Zonte's Footstep Chocolate Factory Shiraz McLaren Vale 2012

Dow's Late Bottled Vintage Port 2009

 

でしたが、8月の搭乗時、消えたと思ったSaint-Véran Pierre André 2011が載っています。何のことはない、入替えの過渡期でした。さらに私の列のワゴンはHaut-Médocはなく、Beaujolais Morgon, Louis Jadot, Château des Jacquesが回っていました。これでは、参考ワインリストです。

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しかし今日は、ワインリストの不備なぞ些細なこと。サービスに有無を言わせない迫力がありました。In-flight Service Managerが自らワゴンサービスを行っていたのです。

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私の列は、全ワゴンサービスがISMという濃厚スペシャルサービス。若い女性を期待した殿方はご愁傷様ですが、さすがに笑顔も、声のかけ方も、アドリブも完璧でした。また搭乗客の名前を原則として常に呼んで、サービスを行っていました。これはクルー全員がそうでした。今回のチームはけた外れでした。

 

淡路島の南方を通過中、こんな前菜が。

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「鴨の柚子ロースト(Yuzu flavoured roasted duck)」とありましたが、鴨にゆずは弱すぎるから、たぶん合鴨とだろう予想したら、正解。東アジアでは、猫は猫と呼びますが、合鴨は鴨と呼ぶことになっています。隣のキノコのムースは想像以上に美味。左上の2つのボールは見なかったことにしましょう。もちろん残すような不作法はしません。

 

メインは広東風のタラとジャスミンライス。その後、チーズとフルーツが出てきました。デザートはどこへ消えたようです。

 

アイスクリームはバニラを選び、同時に香港風ミルクティーをお願いします。

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このミルクティー、注文があれば淹れる(粉末をお湯に溶かすだけ!)のですが、ISMのお手製で、自ら持って来てくれました。「私の入れたお茶どう?2杯目は?」と聞くのも忘れません。

 

食べ終わる頃、東海(East China Sea)上空を飛んでいます。

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キャビンを暗くする時間が少しだけ(45分ぐらい)ありました。ISMはキャビンを回って、自分で窓を閉めていました。

 私が暗闇の中でも忙しかったのは、これ↓のせい。

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このアンケート、(わかりにくい)日本語で書かれていて、頭を抱えました。「頭痛?」などと声をかけるISM。息もつかせぬ中華風サービスですが、「日本語が難しくて...」と真実を言っても、ベタなボケにしか思われないだろうから、うまく切り返せませんでした。

 

この「特別なお客様に書いて頂く(確かにISMはそう言いつつ何人かに依頼)」アンケート、自由記入欄がないので、「特別にこだわる特別なチームの特別なサービス」と称賛する皮肉を言うことはできませんでした。半年前のアンケートで頂いたボールペンは切れていたので、ありがたく拝領、更新します。

 

あんまり褒めてばかりだと、ボールペンで買収されたと思われるので、暴露も少し。

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花活けに花がありません。トイレにある生ものを持ち去るような衛生観念に乏しい人は、NRT-HKG線にはいないでしょうから、最初から無かったのでしょう。

 

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ISMの生サービスは強烈でした。ブルゴーニュの大時代的なフルコースを、皿ごとに大物ワインを合わせて、6時間の宴会を済ませたような気分です。

 恐縮しているわけではありません。サービスに接する時の濃密感が、いちいち凄いのです。生フォアグラのソテーのような感じと言えば、近いでしょうか。キャセイのビジネスは、利用するのにエネルギーが必要なのでした。