PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

La carte GOLD (藍天飛行金卡) est arrivée!

10日ほど前になりますが、Flying Blueからの郵便が到着。GOLDカードのはずです。メール通知の22日後のことです。

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象徴的な存在になっている最近の「会員カード」。お届け物も簡素です。しかもEindhovenという微妙な場所からの発送。世界的に有名なKinderdijkとか日本では有名なScheveningenとか、もう少し印象深い場所から送ってくれないものでしょうか。

 

断言しますが、フランスでもオランダでもタダでもらえるものに良いものはありません。個人の嗜好が、善悪・白黒を逆転してしまうぐらい違うためです。そのためタダでモノをあげる習慣も一般的ではありません。郵便が簡単だからと言って、AFやオランダ人がケチだというわけではありません。

 

(1)内容物

SILVER会員に送られる荷物タグは1つ。GOLD会員では2つ。妙なところで差をつけています。たくさん乗る奴は、それだけ壊すだろうという親切心でしょうか?

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この荷物タグは特殊な構造をしています。自分で会員番号も名前も書き込みます。

 

失笑したのは、送り状の文面がSILVERGOLDでほとんど同じこと。最小限の語句の入替えでOKなテンプレートを用意しています。社会全体でこんなことをやっているテンプレート先進国フランス。日本のお役所にとっても、フランスの背中は遠く、小さいのでした。

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日常生活でも、格調高い手紙を送ってくるのは最初だけ。詳細に入ると、相手はろくにフランス語が書けなかったという経験を持つ外国人は多いと思います。テンプレートが何パターンか用意されているのです。フランス語は実生活で要求される「正しく使う」レベルが低く感じられます。その意味では第二言語、第三言語として使い勝手が良いので助かります。

 

このカード、顔色がよくありません。太陽に当たって変色したような色です。SILVERと並べてみても冴えません。

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送り状は、宣伝やプログラムの概要を記載した紙の一部になっています。効率第一主義のFlying Blue。デザインは悪くありません。le recto(表)

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et le verso(裏).

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(2)上級会員数の推定

初めて気付いたのですが、カード右側に小さく数字が刻まれています。年間の通し番号*のようです。8月下旬達成のSILVERが約630、11月上旬達成のGOLDが約330でした。レベルマイルと搭乗回数の積算は暦年で行われるので、年末に向かって発行枚数が増えます。今年の総数はSILVERが1,100、GOLDが460ぐらいになりそうです。**

 これは日本在住の会員数。合計するとアイスランド警察の2倍もの規模になりますが、羽田空港が5分で処理する旅客数とも言えます。

*これには少し根拠があります。2011年発行のカード(有効期限2013年3月)は普段の2倍以上になっていました。ステータスマッチをやっていた年です。**9~10月は8月までの発行枚数の平均の1.5倍、11~12月は10月までの平均の2倍で計算。事実とかけ離れた数字とはならないでしょう。

 

この推定会員数をAF‐KLMの日本便の数と比較すると、面白いことがわかります。

 

AF‐KLMは羽田・成田を3便(毎日)と1便(週4)、関空を1便(毎日)、福岡を1便(週3)持っているので、合計毎日5便。年間1,825往復も運航していることになります。SILVER会員、GOLD会員は年3往復利用していると仮定します。台北や香港とは違い、欧州は遠いので平均値はこんなものでしょう。すると、

 

AF‐KLM日本便1便あたりのSilver会員は、1.8人。Gold会員は、0.7人。

 

となります。本当に少ないのでした。GOLD会員なんて岩国の白ヘビのような存在です。「うぉ~、本当にいるんだ」みたいな。

 

恥ずかしくて、荷物タグは使えないことがこの計算で明らかになりました。

 

東京ーパリ便で言うと、JL45のSKY WIDERにしれーっと座っているSFC会員の方が、AF293に乗っているAFのGOLD会員よりずっと多いでしょう。

 

実際、私の日本ーフランス便のアップグレードの経験から言っても、上級会員は「いない」感じです。有効な上級資格がある時はもちろん、無い時も良く起きるので。

 Flying Blueの荷物タグはほとんど見ることがないし、有効なGOLDカードなど、日本では自分自身のものしか見たことがありません。

CDGではたまに見かけます。直接関係ありませんが、旧デザインのGOLDカード(期限は5年ほど前に切れている)でSky Priorityを突破するフランス人女性もパリで見かけました。

 

一方、日本では使い勝手が悪く、マイル関係もケチなプログラムであることを考えると、意外に多い上級会員数です。酔狂な人が多いと言うのか...。人のことは言えませんが。

SILVERから落ちると、年が明けてからIVORYカードを送ってきますが、番号は過去2回30,000を超えていました。この番号も年度ごとのようです。既存会員に対しては、IVORYカードは上から落ちた時だけ送ってくるため、大部分は新規入会分でしょう。これが最終付近の番号だとしても、すごい数です。

 

(3)他の会社との関係

AF-KLM便の利用についても、デルタ・アメックス・ゴールドは強力です。年会費は、Elite Plus会員向けの無料サービスで簡単にペイします。定期的にAF‐KLMを使い、付帯サービスにも積極的な人は、このクレカを作るとトクします。日欧を年間3往復しかせず、他にSkyTeamの便にあまり搭乗しないなら、デルタ・アメックス・ゴールドの方が有利です。

 事実会員は多いようで、AFと言わずVNやCIの利用時にも、デルタの金カードを提示している人をよく見かけます。ただしインボラに関しては、SkyTeamの中では取決めがありません。AFはデルタ同様、他社FFP会員には冷たい気がします。

ただし、今から入会だと、提携航空会社搭乗時におけるマイル積算率の変更に関するデルタの発表を待った方がいい気がします。2014年中に発表とされているので。と言うか、1月1日の搭乗から変わるはずなのに、まだ発表が無いのはどういうことでしょうか。

 

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Eindhovenから届いた希少種のIDカード、何か良いことをもたらすでしょうか。AFの地上係員はより馴れ馴れしくなるでしょう。特に地方空港では。SkyTeam他社ではどうでしょうか。KLMやタロムなどでは「お前、うちの会員だから協力してくれ。」となるでしょう。デルタは自社上級会員が多く、会員種別に乗客を整理するのに大忙し、全然かまってくれないと思います。アリタリアは、他社のの区別なんか面倒くさいので、優待は一緒という気がします。中華航空は他社会員も大事にしそうです。"SkyTeam Élite Plus"は"Et alors?"、「天合聯盟超級精英會員」は「歡迎光臨」でしょう。

 法國航空(AF)は台北未就航ですが、KLMは毎日1便あるためFlying Blueも知られています。法航會員も、台北便では華航を利用すべきでしょう。

 

私は節操がないので、キャセイでTPEに行くことになったらBAのカードを持参します。