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2015年1月からのデルタ航空スカイマイル:搭乗も特典交換も提携他社の場合(例えばAF-KLM)

デルタ航空マイレージプログラム(FFP)、SkyMilesは2015年1月1日から変わります。デルタ航空利用で積算されるマイルが、購入額基準になることが最も大きな変化で、このことは何か月も前に公表されました。しかし、マイルを無料航空券に変える条件は先月、提携会社で「マイルを貯める、使う」は昨日発表されたばかりです。

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日本では後の2つの発表、マイル利用チャートと提携各社マイル積算チャート、の方が重要でしょう。「デルタ大好き」だからではなく、SkyTeam他社の利用で有利だから会員になるケースが多いと予想されるからです。GOLD Medallion付帯のアメックスが3万円程度の年会費で商品化されているので、なおさらそういう会員が増えたのではないでしょうか。

 中華航空(CI)、ベトナム航空(VN)、ガルーダインドネシア(GA)、エールフランス(AF)、KLM、アリタリア(AZ)、アエロフロート(SU)、全てSkyTeamです。Korean Airでは、以前からあらゆるキャビンクラスでマイル積算ゼロです。

 

私もAF-KLMを利用する関係で、デルターアメックスーSkyMilesの組合せには興味を持っていました。「AF搭乗をSkyMilesに」「SkyMilesをAF特典航空券に」のパターンが重要なので、集中してチェックしてみました。結論を先に述べると、

 

2015年もFlying BlueよりSkyMilesの方がたいてい有利

 

になります。以下に日本発着に関するマイル積算とマイル交換を整理、この2つのFFPを比較します。

 

(1)デルタスカイマイルアメックスゴールドの会員が、AFの搭乗で得られるマイルを考えます。基準マイルの変更と上級会員用ボーナスマイルの変更がありました。格安のエコノミーの場合

2014年 100% x 2 = 200%

2015年 25% x 1.6 = 40%

となります。プレミアムエコノミーと格安ビジネス(Z)の場合

2014年 PY: 125% x 2 = 250%   Z: 150% x 2 = 300%

2015年 PY: 125% x 1.6 = 200%  Z: 125% x 1.6 = 200%

です。あまり縁がありませんが、ファーストは

2014年 F, P: 150% x 2 = 300%

2015年 F, P: 300% x 1.6 = 480%

です。

 グッド・ニュースですね。ファーストクラス常習者には。60%も獲得マイルが増えます。その他のクラスは全て傷んでおり、圧倒的大多数を占めるエコノミー利用者では、積算マイルが5分の1になります。

 

KLMではプレミアムエコノミーが予約クラスAのみだったのが、2015年からW, S, Aの3つに分かれるようで、SkyMilesでも積算率が変わります。

2014年 A : 125% x 2 = 250%

2015年 W, S: 125% x 1.6 = 200%    A: 100% x 1.6 = 160%

他のキャビンクラスではAFと同じです。(KLMにはファーストクラスはなし。)

 以上の変更は、1月1日搭乗分からです。

 

Flying BlueのGOLD会員がAFに搭乗した場合をおさらいすると、

格安エコノミー(T, N, R, G, V):25% x 1.75 = 43.75 %

プレミアムエコノミー:100% x 1.75 = 175%

格安ビジネス(Z):125% x 1.75 = 218.75%

ファースト(P, F):300% x 1.75 = 515%

ですから、PYを除いてデルタ・アメックス・ゴールド会員よりマイル積算率が良くなりました。Ivory会員だと75%のボーナスが無く、SkyMilesの一般会員と並びます。

 

AF-KLM利用におけるマイル積算に関して、SkyMilesは妥当なレベルになります。しかしながら、Flying BlueのGOLD会員になることと、デルタ・アメックス・ゴールド会員になることでは、比べる必要が無いぐらい後者が楽です。

 

AF-KLMの搭乗に関しては、このクレジットカードを保持し、SkyMilesにマイルを積算するというパターンは依然として有利です。

 

(2)さてマイルの利用ですが、これはAF-KLMの利用に限定するのは現実的ではなく、幅広い目的地を対象にする方が良いと思います。デルタのSiteから日本発の特典航空券に必要なマイルを拾ってきました。

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2014年までは、予約の取りやすさを表すカテゴリー(Saver, Standard, Peak)がありました。これはデルタ航空の特典に関する部分ですが、2015年は5つに細分化されます。提携各社の特典では2015年以降も変わらず、最低のカテゴリー(Saver)しか用意されません。エコノミークラスのチャートを示します。全て片道に必要なマイルです。1月1日予約分から適用されます。

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赤字特典に必要なマイルの増加青字特典に必要なマイルの減少です。Saverでは軒並み値上げです。上のLEVELでは値下げが目立ちますが、北アジア内では全て値上げです。

 ビジネスクラスでは

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ほとんど値上げですね。インド行きは相当上がっていますが、全体としてはそれほどの上げ幅ではありません。

 

(3)Flying BlueとSkyMilesのどちらが有利か比較します。何回搭乗したら同じキャビンの無料航空券が得られるかという数で比較しますが、東京ーパリの搭乗で計算します。実距離は6,000 miles強。格安エコノミー格安ビジネス)に搭乗します。

 

デルタ・アメックス・ゴールド会員の場合、一回の往復で4,800 miles(24,000 miles)積算されます。エコノミークラス(ビジネス)の無料航空券をSaverで獲得するには、行先別に

 

ヨーロッパ 21回、アメリカ 15回、ハワイ 13回、東南アジア 10回

(ヨーロッパ 7回、アメリカ 6回、ハワイ 4回、東南アジア 4回)

 

の搭乗が必要です。もし平会員だったら、

 

ヨーロッパ 34回、アメリカ 24回、ハワイ 20回、東南アジア 15回

(ヨーロッパ 11回、アメリカ 10回、ハワイ 7回、東南アジア 6回)

 

の搭乗が必要です。ビジネス利用ビジネス特典の方が2.5倍~3倍簡単という結果になりました。またアメックスがあるとかなり楽です。

 

同じ計算をFlying Blueで行うと、GOLD会員の場合、東京ーパリ往復で5,250 miles(26,250 miles)積算されます。エコノミークラス(ビジネス)の無料航空券をSaverで獲得するには、行先別に

 

ヨーロッパ 16回、アメリカ 16回、ハワイ 19回、東南アジア 8回

(ヨーロッパ 8回、アメリカ 8回、ハワイ 10回、東南アジア 4回)

 

の搭乗が必要です。もし Ivory会員だったら、

 

ヨーロッパ 27回、アメリカ 27回、ハワイ 34回、東南アジア 14回

(ヨーロッパ 14回、アメリカ 14回、ハワイ 17回、東南アジア 7回)

 

の搭乗が必要です。Flying Blueでは、ビジネス利用ビジネス特典の方が2倍ぐらい簡単で、SkyMilesよりはキャビン差は穏やかです。しかし褒めることでもありません。なぜなら、大抵の場合、SkyMilesの方が有利だからです

 

Flying Blueでは、日本―ハワイ便に異常にマイルが必要なのでこれを除外しても、

 

GOLD会員がエコノミーに乗って、エコノミー特典航空券を得る場合

・Ivory(平)会員がエコノミーに乗って、欧州・東南アジア行きエコノミー特典航空券を得る場合

 

以外はSkyMilesの方が得でした。

 

AF-KLMの自社便の特典枠は提携会社よりはるかに大きく、予約が取りやすいはずですが、私には少し残念な結果です。AF-KLMを一般的な頻度で利用する場合、SkyMilesの会員になってデルタアメックスをこしらえるのが正解のようです。

 

しかしながら、Flying Blueよりましだからと言って、SkyMiles会員には何の慰めにもなりません。2014年以前と比較すると、SkyMilesはヨーロッパ旅行者にとって恐ろしく不利になるからです。このことについては、次の記事で。