PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

出発直前の案内メール

航空会社のサイトで予約を取った場合、搭乗日が近づくと電子メールで案内が届きます。私には、予定をチェックするためのreminderでした。しかし真面目に読んでみると注意喚起や現地案内など、直前チェックは有効なことがわかってきました。意外に個性的で、最近は良く活用しています。

 

航空会社によって本当に違います。例をいくつか挙げてみます。

 

(1)JAL国内線

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空港での手続きで、一番注意すべきこと(ゲートに来る時間)だけ伝えてきています。テキストだけで、ファイルサイズも小さく、単純。これはこれで良いと思います。

 

(2)キャセイパシフィック近距離アジア線

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機能的だと感じます。チェックインができる他、運航関係のニュースと目的地の天気が示され、それ以外はリンクを張って案内しています。それも目的地(Bangkok)情報、IFEおよび搭乗に関する注意(Helping You Travel)の3点です。

 Helping You Travelはあらゆる注意事項が集約されるページです。これを全部読むと大変ですが、階層構造で整理されており、わからないこと、気になることを探すのは容易だと思います。

Travel Information - Cathay Pacific Hong Kong

 目的地情報のページは役に立ちません。整備中と考えた方が良さそうです。

 

(3)アメリカン航空北米国内線

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案内は搭乗便、出発地、目的地、出発時刻、到着時刻だけです。写真は非常にきれいなのですが、ファイルの大きさに比して、情報と機能が少なすぎます。チェックインはできます。

 出発案内に限らず、アメリカン航空はとにかく写真にこだわりが感じられます。美しいとともに、軽く、統一した色彩感覚が保たれています。これはコーポレートカラーを出すうえで大変良いのですが、世界のどの土地を紹介しても同じトーンになってしまいます。

 

(4)エールフランス欧州内便

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一番ごてごてしていて、リンクで商売もしています。

 メッセージのすぐ下は、渡航書類の準備、キャビン手荷物、パリ空港への交通案内です。交通案内のリンクは、予約ができるようになっていて、

・AFのLes Cars

ハイヤー(Sixt Limousine)

・パリのホテル・事務所・家を回るシャトル(SuperSchuttle)

の予算に応じて3つのオプションがあります。その次の3つは、

・超過荷物の登録・支払

・AF Connectの案内

・空港での補助員の予約

です。AF Connectは、SMS, e-mailなどによる直前の変更の連絡です。登録ができます。補助員はいわゆる「ご搭乗に際し、お手伝いを必要とされるお客様」ではなく、空港内での移動の付添い(通訳を含む)、荷物のプレチェックインや集配・配送をお願いできます。もちろん有料です。付添いサービスを頼むと、空港内の移動はSky Priorityより優先されるでしょう。

 Les personnes à mobilité réduiteの「お手伝い」は、もちろん無料です。

 その下は、

・フライト予約の確認、変更

・機内サービスの案内

・新聞がタダだという案内

です。食事の時間が重要な人には必要な情報になります。一番下の3項目は、

・目的地のホテルの予約(AFのホテル予約サイトへのリンク)

・目的地での運転手付ハイヤー(Sixt Limousine)の予約

・目的地ガイド(Web MagazineのTRAVEL by Air France)

で、目的地ガイドはWeb Magazineをデータベースのように使えます。

 

AFが最も情報量が多く、様々な有料サービスにアクセスできます。実際の所、ドアからドアまでの移動を全てスムーズになるように、関連サービスが用意されており、要領よく予約できます。その意味ではよくできていると感じますが、エクストラのサービスには費用がかかり、しかも結構高いことには注意しないといけません。

 

AFを中心とした軸で移動すると、昔の貴族のような感覚で旅行ができるようになっています。そんなサービスを用意できるところから考えると、パリにはお金持ちが集まるのでしょうね。

 

AFは、陸上の移動についても広い提携を持ちます。例えば空港アクセスのハイヤー・タクシーの世界的なネットワークも2つは持っています。マイルと関係づけも積極的になされます。

 Driving Blueという提携タクシー会社は、CDG発パリ市内行きに関してはあまり高くありません。到着出口で、運転手が名前の書いた札を持って立って待っている パターンですから、お得かもしれませんね。3人なら間違いなく得です。なお1 euro = 2 milesのレートで、Flying Blueにマイルが貯まります。クレジットカード事前決済です。

 

Silver会員以上がビジネスクラスで移動すると、預入荷物の許容量は32 kg x 3です。とりあえず、ポーターサービスは羽田(日本空港テクノ)にも、成田(JALエービーシー:アメックス会員は無料)にもあります。大量買いしたらAFでもお願いしないといけません。ワインだったら8ケースも運べます。結構使えるかもしれません。

 

欧州組にはこういう「案内+商売」系のチェックメールを送ってくることが多く、例えば、フィンエアーでも超過荷物の支払い、免税品の予約、タクシーやホテルの予約などができるようになっています。

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こういう出発案内メールで、タクシーやホテルの予約をする習慣がついていると、JALやCathayのメールでは、何か忘れてしまいそうです。