バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

AF274:CDG-HND ビジネス(機内で)

パリに来た時と同じ機材と思われるB777-200。今回も窓側席、4Aです。

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ガラス張りの搭乗橋(passerelleが名称ですが、普通はpontとかpassageしか出てきません。)から、一般搭乗の様子が見えます。搭乗率は悪くないようです。

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積極的にエコノミー客をアップグレードして、新ビジネスを売込もうとする意図は無かったようで、私のいたキャビンは一列おきに客がいるだけでした。ただし同じビジネスでもカーテンの先は混んでいました。最近、同じキャビンクラスでも場所により少し差をつけるのがレガシーキャリアで流行しています。ただしビジネスよりエコノミーで露骨です。

 

この機材のIFEは、他社より一歩先を行くもので、いじくり甲斐があります。出発直後は

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こんな感じです。この赤い吹き出しをクリックすると各都市の案内が出てきます。さらに地図や観光スポットの紹介が階層的に記録されており、簡単に情報にアクセスできます。

 航行状況はIFEのコントローラーにも表示できます。

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機内誌の特集の扉には、内容とは関係のない渋谷の地図。たぶん東京23区で一番ブランド化を推進している渋谷区。その姿勢は欧州におけるフランスに重なります。

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往路と同じ、l'entréeとdessertが同時に出てくる「非伝統的」スタイル。ちなみにワインリストは往路と全く同じ。バターも同じ。

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フランスの特徴に極端な形式主義があるのですが、この機内食では形式はどこかへ消えています。労働組合から要求でデザートも一気に出すようになったのでしょうか。それはそうとespadon(かじき?)の刺身は、かなりのレベルでした。

 foie grasも機内食としては良質。下に敷く菜っ葉の選択に食文化が出ます。こういう細部が極めて重要なのですが、新興の航空会社は全くおぼつかない部分です。

 チーズはフランス発だけあって、まともです。

 

メインはミシュラン3つ星シェフ監修系。これは何かの宣伝になるでしょうか?AFこそ世界に向けて正しい啓蒙をしてほしいと思います。一方、パリ発にもかかわらず味噌汁があります。この発想には感心します。トマトジュースと同じ理屈で、味噌汁は機内では特においしく感じられるはずです。Pauillacがあると良かったのにという料理でした。

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担当してくれた方は40代の麗しい女性(私の感覚では「フランス女」と「麗しい」は形容矛盾しますが、例外もあります。)でした。愛想はよいものの礼儀正しいというフランス流サービスでした。それからいちいち客の名前を呼んでのサービスでした。外国語の名前は覚えにくいのに、大したものです。

 

機内販売で11€の荷物タグを買ったら、もともと配布したものとは違う色のアメニティキットをくれました。

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4色あるのですが、男性用2種、女性用2種だと思います。ありがたく頂戴します。

 

さて機内販売も落ち着くと、ロシアに入りつつあります。ここからは機内サービスはほとんどありません。クルーは保安要員。時々見回りに来ます。

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シートをフラットにして寝ていたら、「気流の悪いところの通過」の放送で目が覚めました。シートベルト!と思った瞬間、眼を開けるより早く、先ほどの担当のクルーがベルトを締めてくれていました。この女性が原因で目が覚めたのではないのですが、即座に「起こしてしまってごめんなさい」です。Air Franceも、少なくとも日系並みにはサービスが洗練されています。

 

飛行のモニターは搭乗客向けには優れています。ユーラシアを飛ぶ日仏便は、特に面白いかもしれません。砂漠を前景に孤独に飛んでいる表示も

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際限なく拡大された自己も

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思いのままです。足を向けて寝られない人がいるとか、いつもパリの位置が気になる人には、従来のソフトをパワーアップした情報の表示も可能です。

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もちろん日本の空にもBoeingは現れます。爆弾をバラバラと落としそうな図形なのが気になりますが。

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コクピット情報も表示できます。異常な航行状態になっていたら、客が騒ぎ始めそうです。

 足りないものがあるとしたら、地形の立体表示が全然できていない点でしょう。飛行機ばかり大きく、山がそれらしく表示されないのは変です。

 

2食目は時刻に関係なく朝食です。出発時刻、到着地時刻が夕刻~夜半でも、そういう料理が出ます。

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もっとも卵の上のratatouilleが良くできており、下らない文句を言う気は起きません。煮物は機内食でも地上と同じ料理を出せるので、理屈の上では良いものが出せるはずです。

 

クルーの自発性を尊重するAF。客もコミュニケーションを上手にとることが重要なAF。非常にレベルの高いサービスを提供しうるAF。客が仏語環境でリラックスできるかどうかが大きな問題です。必要な情報は英語で伝えても、親しみやすさを英語で伝えることができるクルーは少数です。サービス業における言語の壁は、いまだに解決困難です。