PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

夏スケジュールから4題 (個人的な関心で)

各社、夏スケジュールが固まりつつあり、料金も大体出ています。それらに関して4点ほど。

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(1) Cathay Pacificのプレミアムエコノミー

重要な情報というわけではなく、私が納得できたのでノートします。私が大分前にとったCX702, BA28, BA25, CX751というBKK-LHR往復のPYの予約のうち、キャセイの2便がビジネスクラスになったことは記事にしました。調べてみたら、CX702, CX751は夏スケジュールでPYのキャビンが無くなっています。

 売り手の都合で提供できなくなったのだから、上のキャビンクラスへ搭乗させるのは妥当ですが、予約クラスのアップグレードは大サービスです。一度予約として確定してしまうと、搭乗日だけPYを持つ機材へ変更されても、PYには戻しにくいでしょう。またマイル関係もビジネスクラスの扱いになっています。

 この辺に、キャセイのPYクラスへの考えが垣間見られます。客としては、「実際はPYまたはC(実際は I ですが…)、キャセイの都合が優先するが、気前は良い」と考えた方がよさそうです。CXのPYは、コストパフォーマンスがかなり良い気がします。

 今回のようなシステマティックなアップグレードが起こるなら、運行スケジュール発表前の購入に、くじのような楽しみもあります。マルコポーロ会員だと、この辺の話は日常なのかもしれませんが、他社会員もその楽しみを享受できます。

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(2) ベトナム航空の東京ー台北便

先週まで往復5,200円(税金等含めて26,960円)のセールを行っていましたが、今は45,200円(税金等含めて66,960円)となっています。LCC勢では、何もつかない料金+4月上旬の往復で、スクートが22,253~51,253円、バニラが19,320~56,720円と出ています。食事や受託手荷物をつけると片道4,000円程度はすぐに上がります。ベトナム航空の航空券はかなり安いのでした。

 しかし、HANやSGNでストップオーバーする旅以外で、ベトナム経由で台北に行く旅行者はいるのでしょうか。この航空券はどういう使い方を予想して提供されているのでしょう。ベトナム航空自身が旅を指南する必要があるのではないでしょうか。

 

(3)  中華航空CI108, CI109

3月29日、

CI109 NRT 21:40発 TPE 0:25 (+1)着

CI108 TPE 4:05発 NRT 8:25着

が復活します。これは私が10月に利用した便に違いありませんが、その時はCI2107, CI2106という名でした。

CI2107:NRT-TPE ビジネス - バス代わりの飛行機

CI2106の利用 - バス代わりの飛行機

この一往復は、成田に駐機させて夜を越させるより、台北を往復させて客を運んだ方が金になる場合に設定されていると見てよいでしょう。ということは、普通は空いているはずです。

 

東京都心からなら、仕事帰りでも出発に間に合うし、帰りも昼までには仕事に出られます。時刻どおりに飛べば、TPEの朝第一便の出発や夜の最終到着便に接続するため、使い勝手は悪くありません。中華航空では、4月以降のエコノミーの割引料金がまだ発表されていませんが、この夜便は、この夏使えそうな予感がします。

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(4) Alitaliaの日本ー欧州便

今週に入って解消しましたが、4月以降にAlitaliaで欧州へ行こうとすると、Alitaliaのサイトでは北米経由の経路しか出てきませんでした。太平洋はDelta航空で越えます。これは、大西洋便でAZ, AF, DLが包括的な提携を行っている結果でしょう。要するにAlitaliaは料金設定が遅れていて、その間売るものが無く、DL便を売っていたということになります。

 こういうことは時々あります。羽田再国際化で、欧州便の発着枠の配分は確定しているけれど、時刻が決まらない時期がありました。AFのサイトで成田ーパリ便を予約しようとするとAMS経由のKLMしか表示されない時期がしばらく続きました。これらは、航空連合、包括提携、オンライン化のなせる技です。

 ちなみにDeltaのサイトでは、(おそらく)常に東京ー欧州各都市のフライトを予約することができます。ただし北米経由です。北米の経由地にいろいろな可能性があるので、律儀に多数の経路が提示されますが、誰がこんな航空券を購入するのでしょう。非常に興味深いところです。サーチャージがよほど安くならない限り、価格競争力もありません。

 Alitaliaは面白い会社ですが、Deltaも負けず劣らず奇妙です。

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