ワンワールド乗りには著しく評判が悪い国に向けて出発します。自ずと気合が入ります。
朝早くホテルを出たので、この空港では珍しく食事を取ります。ゲートを確認したところ、H10だったので、本館のGolden Loungeへ行きます。入口を入ると池(?)が迎えてくれる小ぶりのラウンジです。
窓からはH1~H10ゲートが見えますが、Malaysia airlinesのB737が9機も並んでいます。向きがばらばらで壮観です。餌場に殺到するニワトリを連想しました。
やはり本拠地で朝を迎える機材は多いようです。ちなみにこのラウンジ、飲み物はカウンターで頼まないといけませんが、きちんと作ってくれます。食べ物の質は一流ホテルのビュッフェぐらいで、種類は「不足ない」というレベル。
搭乗時間が来たのでゲートに向かいます。一番奥です。
今年に入って8回目のKUL。ゲートに着くと、すでにセキュリティチェックが始まっていました。インド人が多いのは当然。
本日の機材は、もちろんB737-800。
出発時間になっても搭乗客が3名来ないというアナウンスがありました。そのうち、やや珍しいルーチンが見られました。座席が1Fだったため、一部始終を見ることができました。
地上作業員が一度積んだ荷物を引きずり出したところです。扱いも粗雑。この後、彼は空の荷物運送車を運転して来て、この荷を回収、ターミナルに向かいました。
もうひとつのやや珍しい光景は、これ。
このハエは、このままマレーシアからインドへ追放されました。不運なハエです。
ハエならかわいいもので、ほぼ同じ言語をしゃべる国の「ナショナルフラッグキャリア」では、飛行中の機内でゴキブリが飛行していたと、かつての宗主国の子孫が報告していました。
40分ぐらい遅れての出発。天気の良い朝で、眼下にはKuala Lumpur郊外の島が現れます。これはPulau Klang。
その後は、Pulau Ketamを一望に。
どちらも観光地のようですが、上空から見るとジャングル以外の何者でもありません。
水平飛行に移った後のサービスは、飲み物から始まります。私はコーヒーからスタート。
クルーはいちいち客の名前を呼んでのサービス。なかなか大変なはずですが、MHでは標準的になっています。この便ではメニューの類が無く、全て口頭で説明していました。シート周りのハードは、TPE-KUL間で活躍している機材より若干良く、足置きと個人用スクリーンが一応あります。
その後、軽食が出ます。Nasi Lemakを選びました。
バターのPrésidentは、意外にうれしいのでした。満足感が高いトレイでした。
今日のトップニュースはNepalの地震。
そしてKuala Lumpurで開かれるAsean Summit。
隣席1Dはブロックされていました。この路線では上級会員は少ない模様です。
ところが、後ろから「席が壊れて動かないんだ」と中年男性がやってきて、1Dに座り、飲み食いせず、持参のiPadでビデオをずっと見ています。2時間ほどしたら消えており、自分のシート(4Dか4F)に戻っています。小さな子供と妻(?)の3人客でした。要は子供がうるさく、楽しみにしていたビデオに熱中できなかっただけですね。
こういうハプニングのおかげで、退屈せずにインドに到達してしまいました。しかし、KULから5時間。やはり遠いというのが正直な感想です。何せMumbaiから、中東のDohaまで1,500 miles無いのですから。