B777-200でした。2-3-2のシート配列でビジネスの4列が第一キャビン、さらにビジネス1列で第二キャビン、第三、第四キャビンは2-5-2の配列のエコノミークラスという機材。成田に来ている機材と同じです。
この機材、シートピッチが窓4つ分あるので、前が遠く感じられます。しかし、フルフラットではありません。席は2K。隣は、これまた衛生とマナーの観念が欠如した客でした。他にも空いている席がいくつかあったので、隣席が空だった2Gに移ります。
裸足になって、足を組み、間断なくボリボリ続けていました。おしぼりでも足を拭いているし、使用後のおしぼりは席間の肘置きに置くしと、インド文化圏外の世界ではいろいろと問題を起こしそうな客でした。私もインド人の中に入ると、手カレーする程度には現地に順応しやすいのですが、この方はダメでした。
定刻(23:25)の搭乗、定刻(23:55)の出発です。ビジネスクラスを担当していた2人の女性クルーは50歳ぐらいでしたが、155 cm弱の小柄なCAでした。男性クルーも160 cmちょっとというところで、皆そろって私がイメージするマレー人の体型です。最初に寝るか食べるか聞かれます。「食べるなら起こしてあげるわよ」との言葉に気遣いが伝わってきます。キャリアが感じられる物言いでした。
この便では、客が寝ているかどうかに並ならない注意を払っているようでした。もっともMHの夜便は大抵そうですが...。
機内食のメインはHyderabadi Chicken Biriyani, Grilled fillet of fish with caper beurre blanc, Alleppey vegetable curryから選択とありましたが、スキップする旨伝えました。
0:10には離陸。KULまで2,415 miles。0:20にはシートベルト着用のサインが消えます。高度4,398 m。
ワインリストは1月から更新されていませんが、実際に搭載されている白ワインは
Petaluma, Chardonnay, Adelaide Hills 2013
Pikes, Clare Valley, Sauvignon Blanc Semillon 2014
に完全に置き換わっています。前者は私には樽が利き過ぎ、グラマーなワインで「Paker好み」の味わい。ただしマレー料理と合わせる場合、説得力があります。後者はバランスが取れていますが、ブレンドになっている分、おそらく低価格。かなり知恵を絞っている感じがします。
右のグラスがChardonnay, 左がSauvignon blancとSémillonのブレンドです。左の乾き物は、インド版ベビースターラーメン。
あるなら、形式的にはずす気がしないSatay。
横になっている人が3分の2を超えたあたりで、照明が緑に変わります。
よくキャビンを観察しています。
それからリクエストどおりなのですが、得体の知れないトレイを持ってきます。
1:00には、最後の客が大体食べ終わるのを見計らって、キャビンの照明が変わります。ここで客は私を意味しています。こんな遅い時間まで機内食にこだわっている人間はそう居ません。メインも頼めばよかったかも知れません。
食事が終わっても、まだインド上空。1:15ごろにChennaiの北を通過してベンガル湾に出ます。
前方のギャレーにあるトイレに行くと、女性クルーの一人が食事をしていました。KUL時間では朝4時。どうしてこんな時間に1人前の機内食を食べたくなるのか不思議です。
トイレでは便座に蓋をして、さらに壁から腰かけが出ます。
広めで良好。ワイドボディ機の強みです。
シートに戻ろうとすると、今度は男性クルーが同じようにトレイで食事をしていました。どんな時間でも食べ物はしっかりとるのがマレー流なのでしょうか。また「客室乗務員早食いの法則」は、マレーシア航空でも成り立つのでした。
シートを倒します。脚用のマットレスが付いています。これを敷くと眠りが深くなるのはNRT-KUL便で体験済みなので、今日も使います。今日はシーツがありません。
4:00ちょうどに機長のモーニングコール放送があり、キャビンに電灯が戻ります。朝の訪れに抵抗を試みる客も大勢います。
窓の外は東の空。夜が明けつつあります。
4:40には着陸前の諸注意が型どおりに放送され、5:00ちょうどに着陸。6分後にはゲートC5についていました。現地時間では7:36です。やれやれ。