最近、スタバより頻繁に来るKuala Lumpur国際空港(KLIA)。設備も整った大きな空港ですが、HKIAやChangiが持つ「世界の極」のような感じは希薄です。またBKKの持つ世俗感と宗教感との高い次元での融合のようなものも感じられません。今の時代、個性が鋭くないのは不利かもしれません。しかし外国人が住みたい場所ではKuala Lumpurが高い順位になるのと同じく、この空港も地味な感じが「個性」として評価されて良いかもしれません。
MH195の到着は7:36で、乗りつぐMH366は9:10発。ゲートオープンが8:10ですから、暇をもてあます事はありません。到着はC5だったのですが、出発ゲートはH4。Sky Trainでの移動、ラウンジに用はないので、ゲートに直接行きます。まだ余裕があります。
ところで、この空港は少し緩さを感じさせるのですが、例えばこんなところにも出ています。
これはB2スポットに到着した便の出発階への出口ですが、開っぱなしです。ここから入り、エスカレーターを逆行しても、待合スペースとの間には鍵がかかっているはずなので大事にはならないでしょうが、搭乗橋には行けます。しばらく観察していたら中から客室乗務員と操縦士が出てきました。
次は待合スペース内の案内ですが、表示がずれています。
読めない部分を、察してやることもやぶさかではありませんが、次々便も同時に表示されると、混乱します。
来る頻度が大きくなると、いろいろ文句をつけたくなるのは「自然の摂理」ですが、幸いすぐに搭乗時間となります。
乗ってみるとこんなシート。3Aです。隣はExecutive Club Goldの荷物タグをつけた英語圏の白人男性。アメリカ人ではなさそうです。
MHはB737-800を50機以上有しているので、いろいろなシートが混在しています。これは往路のMH367(TPE発KUL行)よりまともで、個人用モニターとフットレストがあります。大喜びするほどのことはありません。
KULでは北西向きに離着陸します。Kuala Lumpurからかなり離れているので、都心を遥か遠くに見て方向転換します。それでもPetronas Twinは識別できます。皮肉なことに、Gothicの大聖堂に似ています。
BOM行きでは左に転回、すぐに美しい海岸線を臨むことになりましたが、TPE行きでは右に転回、美しい山の稜線です。
マレーシアは、豊かな自然を擁しているのは間違いありませんが、観光となるとどうでしょうか。耐え難く蒸し暑かったり、ヒルや昆虫に襲われたりと大変そうです。
マレー半島は大きくないので、30-40分も飛んでいると海に出ます。
川の水は赤です。Kuala Lumpur近郊でも地肌は赤いので、地質は分水嶺を経ても変わらないようです。
再びPrésidentのバターです。ヨーグルトは添加物が多すぎ、糊のようでした。
Flight mapは十分緻密。
国教がイスラム教なので、Meccaの位置が常に表示されます。これは礼拝のためだと理解しているのですが、シートベルト着用のサインが点灯していても、この画面は出現します。真面目に考えるとシートに身体を拘束された状態では、礼拝は出来ません。そこで
礼拝時ではなくても意識すべき方角なのか、
礼拝時はシートベルト着用をしなくてよいのか、
シートに座って礼拝する方法があるのか、
航空保安上の脅威となる関心事とは認識されていないのか、
詳しい理由が知りたいところです。そもそも5時間を越えるようなMHのフライトでも、礼拝している人を見かけることはありません。機内は礼拝には適当な場所とは言いかねますし、搭乗前後にまとめて行っているのでしょうね。実際、そういうことは認められています。とすると、機内のキブラは何のため?となるのですが...。
台湾上空に着てから、東海岸を舐めるように飛行します。到着は15分ほどの遅延。問題になるほどではありません。