PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

JL707:NRT-BKK エコノミー(その1)

これはJMB特典航空券。普段できないことをやってみます。褒められた行動ではありませんが、成田の地上係員を試してみました。

 JMBは平会員なので、エコノミークラスのチェックインカウンターに並びます。15分ほどかけてカウンターにたどり着きました。エコノミー特典航空券でも、対応は丁寧。さすがJALです。きちんと型どおり説明してくれます。

 後は挨拶をして保安検査場へ行くだけという瞬間に、「ひとつお聞きしたいことがあるのですが...」と始めました。「oneworldのEmerald会員は、この航空券でも優先搭乗などのサービスは受けられるのでしょうか?」と。

 この係員の知識は正しく、会員カードの提示を要求。有効期限を確認して、「JALファーストクラスラウンジも使えますよ。カードを提示して下さい。」と付け加えることも忘れません。完璧な対応でした。地上係員を試すなんて、成田ではあまり面白くありません。

 

近くの保安検査場へ向かうと、そこには長めの列が。やや遠いのですが、oneworld上級会員用のファストトラックへ行くことにしました。するとそちらの保安検査場は一般レーンでもガラガラ。こんなに偏りがある場合、空港係員が案内しそうなものです。JAL側は瞬間的に混んでいたのかもしれません。

 ファストトラックには先客がおらず、5分以内に出国まで終わりました。

 

本日は86番ゲートと言うことでサテライト。また通らざる得ないのが、連絡通路。改装直後と異なり、今日は結構利用されています。ソファーに空きがありません。PCやスマホに充電している人があちこちにいます。人力車も人目を惹きます。

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一方、茶屋の腰掛のようなスペースは比較的空いていました。

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しかしこの改装空間、すでに大人気といってよいでしょう。NAAもほっとしているのではないでしょうか。

 窓の外はJALだらけ。

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結局来てしまうJALファーストクラスラウンジ。Champagneは定番のLaurent-Perrierに加え、Marie Hanze, Brut AllianceというNMが出ています。Wine Spectatorで高得点を取ったようですが、品質はしっかりしています。有坂氏が探してきたものにはブレがありません。

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「季節のワインセレクション」という企画は、木に竹を接いだような響きがしますが、このラウンジのワインは入れ代わりがあるので、いつも楽しみです。もちろん食事も水準以上のものばかりです。

Caprese風串刺しにWine Spectatorご推薦のChampagne。本物のMozzarellaとFalanghinaの組合せが恋しくなります。

 

エコノミー特典航空券は、客としては最低グレードとは言え、それでもJALの客。日本人のための航空会社に搭乗する日本人らしく、時間どおりにゲートに着きます。機材はこちら。B787です。

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精悍な顔つき。前入口には搭乗橋が接続されていません。機械的なトラブルでもあったのでしょう。

 

チェックインで質問したとおり、優先搭乗に「参加します。」列の長さは一般搭乗の列と同じぐらいになっています。JALの伝説どおりです。言うまでもなく、ビジネスクラスのシートが多いことに加え、東京の上級会員が多いためです。また時間前にきっちり来る搭乗客が多いことも、列を長くします。

 

ゲート通過時に目にしたのですが、一般搭乗の列の一番前にいた中年女性が、係員に大声で噛み付いています。隣の列が次々搭乗していくのに、自分が待たされるのが気に入らなかったようです。もうひとつのJAL伝説、吼える客は、タイのパスポートでした。最近はJGC以外にも裾野が広がっているのでした。

 実際のところ吼えている人間は空港の至るところにいます。JALスペシャリティのように語られることが多いのですが、事実は異なります。

 

私が驚いたのは、吼える客の国際化ではなく、搭乗券をバーコードリーダーを通した瞬間です。すぐさま「xxx様、いつもご搭乗ありがとうございます。」の挨拶があります。これはoneworld上級会員向け挨拶です。搭乗券はJMB平会員として受領したはずなので、チェックインカウンターの係員が、私の質問に答えながら情報を追加入力していたのでした。顧客管理は見事としか言いようがありません。恐るべしJALです。

 地上係員を試したつもりが、返り討ちに遭ってしまいました。完敗です。

 

精密なサービスと言い、伝説の体験と言い、搭乗前からJALの世界を堪能できたので、大満足です。サービスに個性があることは重要です。