PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

JL34:BKK-HND エコノミー

週末アジアに良い便=体力勝負の便。情報リテラシーならぬ移動リテラシーです。JL34便はバンコクから羽田へ向かう夜便。22時BKK発、6時HND着。週末アジア後の出勤フライトです。

 飛行時間5時間強、その間に飲んで、食って、挨拶して、寝ないといけません。

 

Suvarnabhumi空港のチェックインは成田や羽田と異なり、「国際レベル」です。自社社員ではないため、質が低いのは避けられません。ここではTGの利用が断然良いのはいたし方ありません。

 世界中の就航地で、自社ハブと同レベルの顧客サービスを可能にするには、相当な費用がかかります。一方で顧客の旅行は楽になります。重要な点だと思いますが、Skytraxの航空会社ランキングには拠点整備を評価する部門は無かった気がします。

 この角度から見たサービスは、連合と提携の時代、退行に向かって久しいところ。加盟各社間の垣根が低いoneworldといえども、この点に関しては大してアドヴァンテージはありません。

 

さてゲート近くには、雰囲気を盛り上げるつくりモノが。

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遠くからはタイ式の仏壇に見えたのですが、実は照明つきの舞台でした。先日見た時の感想は、甚だしい勘違いでした。

MH783:BKK-KUL ビジネス - バス代わりの飛行機

これでは祈る人はいないはずです。催し物も見てみたいものです。

 床はフラットですが、周りの手すりにあたる部分は水平から歪んでいます。舞踊などはやりにくそうです。キムの演奏などで使うのでしょうか。

 

観察しているうちに時間が来ました。

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往路では乗り込んでみたら、すでにキャビンが着席状態だったので、今度はかなり早目に行きます。しかし機材はB787ではなく、B777-200でした。

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シートのデザインはほとんど同じですが、個人用モニターがやたら小さいのですね。MAGIC IIIでしょうか。もっとも夜でみんな寝るから、古いIFEの機材を運用するという判断は間違っていません。

 3-3-3のシート配置なのでシート幅にも通路にも余裕があります。

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写真では人の気配がありませんが、出発時には満席になりました。21:48にはドアクローズ、出発予定時刻の21:55には動き出しました。

 

機内食がこんな形で配給されます。

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改めて写真で確認すると、あられミックスと一緒だったり、ワインがコーヒーカップに入れられたり、意外に効率重視です。ちなみにペットボトルの水はSinghaの水。ビール用でしょう。ミネラルウォーターではないようです。

 

突き出し三品ではありませんが、小鉢の中身は

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右側の麺は小麦。生姜、椎茸、葱が入っています。日本の風味です。中央は菜っ葉など。左はカットフルーツです。

 メインはそぼろご飯です。日系のエコノミークラスは、夜便のそぼろご飯がお好みのようです。

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これは深夜カレーより、健康に配慮している印象を与えます。ヘルシーなイメージは大切です。「健康のため、機内食を出しません。空港で食べてください」というポリシーにして、何も出さないのがさらに良いはずですが、サービスが悪いだけに見えます。そぼろご飯で妥協というところでしょう。

 

片付けられたのは、日本時間で1:43でした。確かに何か食べる時間ではありません。その後はお茶。

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本当にお茶だけです。この段階で「あれっ、デザートは」と少しでも思ってしまった客は、太る素質十分です。トレイでチョコどら焼きが他のものと一緒に出ています。確かにJALは低カロリーです。

 免税品の瞬間販売もありました。

 

日本時間2時過ぎには消灯。がんばって時間を作っています。

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位置の記録を撮って、私もおとなしくします。

 

機内の点灯と機長のアナウンスがほぼ同時という最近の流行。これは4時過ぎでした。ちょうど2時間の睡眠時間というところです。

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残り1時間20分と言っておりましたが、場所はここで合っているのでしょうか。

 

タオルの配布と回収、ソフトドリンクの配給とゴミの回収があった後、再び免税品の瞬間販売。実際は2回の瞬間販売の間なら、乗務員を捕まえればいつでも購入可能です。

 

トイレにはいつの間にか使い捨て歯ブラシがあるところを見ると、日本人は目覚めのすぐ後、歯を磨く習慣があるようです。

 

5:02にはシートベルト着用の指示があり、その20分後には着陸していました。この時間は短めですが、搭乗客の朝の準備を尊重したためだと思います。

 

見えにくいところで搭乗客の行動に配慮、サービスを緻密に進めている印象です。MHの夜便では半端でない気配りを感じることがありますが、表立って感じさせないところがJALらしいところです。じわじわと理解できるタイプの質の高さです。