(1) 新しい路線の開設
5月26日よりLHR-KULが復活しましたが、以前運航していたのはBOAC時代(1939~1974)まで遡ります。これはいささか話題になっています。一方、長距離路線ではないので派手さにはかけますが、今年10月25日から以下の欧州線が運航を始めます。
・LHR-KEF 水・金・日 LHR11:20発KEF14:35着、KEF15:30発LHR18:45着
アイスランドはReykjavik(Keflavik)にBAで行くことができるようになります。ここは、BAの就航地で最も北(63°59′08″)になる空港です。価格が非常に高くなると言うこともないようです。さらに12月5日(Salzburger Nachrichten, fliegen-sparen.deなど)には、
・LHR-SZG 土・日 LHR12:00発SZG15:00着、SZG15:55発LHR16:55着
が就航します。今でもLGW-SZG便はあるのですが、合わせるとLondonとSalzburg間のBA便は週11便になるようです。
個人的にはSalzburgに飛行機で行くという発想が無く、今まで国際空港があることすら知りませんでした。Münchenからすぐですし、さもなければWienからでも行けます。不思議な感じがします。調べてみると市街地から歩いて行けそうなぐらい近い空港でした。
(2) World Travellerの特別食
BAは、5月12日から北米便(Seattle, Miami, Dallas, Houston, Austin, Mexico City, Phoenix, San Diego, Denver, Atlanta)で、通常の機内食に替えて選べるグルメセットを提供しています。以前からCやFではpre-orderサービスはありましたが、「エコノミーでもどうぞ」ということのようです。価格は£15~18。出発の24時間前までに注文する必要があります。
・Gourmet Dining(£18)
・Taste of Britain(£16)
・Great British Breakfast(£15)
・Healthy Choice(£15)
・Vegetarian Kitchen(£15)
30,000 feetで美味しく感じることが強調されています。これはBAがしばらく行っていた研究成果の賜物。その昔、BBCでも取材が行われていました。残念なことに、アジアは蚊帳の外。日本や中華圏では「イギリス料理=不味い」の先入観が強いためでしょう。あながち故なきことでもないので、仕方ありません。
新聞記事で15%低減すると言う文字が目に入り、何のことかと思いましたが、着陸の際の進入角度を大きくし、市街地での騒音を減らすとのことでした。
LHRは西風が支配的で、ふつう東側から着陸します。ところが空港の東側は、ロンドンそのものであり、騒音問題が付きまといます。現行では3.0度で進入するところを3.2度に変更、10マイル東側で300~500フィート高度を上げ、2018年には2013年時の騒音を15%カットするという内容です。
素人目には、0.2度は大したことないように見えますが、技術的にはクリアしなくてはならない点がたくさんあるのでしょう。Airbusのprogramme d’engagement pour une aviation durableとも合致、製造元を巻き込んでの研究になるようです。確かに研究成果は多くの空港、さらには多くの機材で役立つはずで、Boeingとの競争で有効な一打になりえます。