バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

ボリスのたくらみ

このこと自体は珍しくありません。予約していたBAのLHR-HND便がキャンセルになったのです。お詫びメールが届きます。

 

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自動的に新予約が設定されていますが、翌日の同時刻の便。これで良ければ、何もしなくてもいいよとは言いますが、ダメなら連絡しろとは言いません。このまま客が納得してくれると余計な人件費がかからないので、メールの表現は大切です。もちろん連絡先はいろいろ付記されていました。

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ごく平凡なメッセージ。普通なら自分のダイアリーに記録して、忘れるところです。しかし予約した航空券は、FRA発HND着。FRA-LHR便+LHR-HND便です。

原予約 day 1: BA0901 FRA発LHR着、BA0007 LHR

    day 2:             HND

LHRで3時間半のトランジットです。

 なぜ最初のFRA-LHR便は変更しないのだろうと、不思議に思っているうちに、新しい予約確認書が届きました。それによると第1便は元のままです。

新予約 day 1: BA0901 FRA発LHR

    day 2: BA0007 LHR

    day 3:             HND

3時間半の接続時間が27時間半に変わってしまいました。

 

出発前に変更が生じた時、旅行者が足止めを食らうのは中継地より出発地になるべきです。中継地は止むを得ず通過するのですから当たり前です。この場合、第1便のFRA-LHR便も翌日に繰り延べるのが本来の手続きです。

 実際、欠航が原因でこんな中途半端な再調整をされたのは、初めてです。しかしBAの予約システムのバグだとも思えません。あまりに初歩的です。それでは「第1便は変更しない」という既定値に合理性はあるでしょうか。

 

ところが彼らにとっては合理的も合理的。Frankfurtで落ちる金を強引にLondonに持ってくるためなのでした。

 

客には「到着が24時間遅れるのだろ。ドイツなんかに長々と居るより、Londonに来いよ。」と誘い文句、ドイツにはeine lange Nase drehen。(註1) 赤い舌まで出しています。

 註:「長い鼻を回す。」からかいのゼスチャーです。

 

イギリスって、本当に狡賢い国です。

 

LHRは入国拒否が多いことでつとに知られています。「イギリス入国拒否」で検索すると、あまたの実例がヒットします。LHRは、日本人の入国を拒否する世界チャンピオンでしょう。

 しかし手っ取り早く観光で稼ぎたいのは、イギリスも一緒。十分金を持っていて、確実に立ち去る人間にはどんどん来て欲しいのです。そこで予約内容を思い出すと、はっとしました。この航空券はファーストクラスです。FRA-LHRはClub Europeしかありませんが、とにかく客が金を持っている確率が非常に高く、出来るだけ足止めを食らわせるのは当然といえば当然。こういう旅行者をこまめに拾えば、年間十億円以上がLondonに落ちます。Boris Johnsonが見逃すはずありません。

 一方には冷たく拒否して、一方には半ば強引に入国させるのですから、恐れ入ります。羽田や成田もLHRを見習い、航空会社のシステムをちょこっといじり、善良な金持ちはなるべく足止めされるよう工夫すべきです。

 

予約がWorld Traveller(エコノミークラス)でも、同じ処置だったと信じたいところです。FirstとClub WorldだけLHRに足止め、World Travellerでは同日接続させていたら、もう笑うしかありません。それでこそイギリスですが...。しかしこの予約の変更に伴い、税金が増額されたら私もキレます。

 

実際には特典航空券ですから、World Travellerの客よりさらに金を持っていないのですが、BAのシステムは判断できないようです。

 

Londonへの招待を受けると、驚異の物価が迎えてくれるはずです。Heathrow Express(片道100 avios加算)の往復を一番安く買って£35。これはPaddingtonが終点です。さらに地下鉄が片道£4.8(初乗り920円!)。市内までの単純往復で約8,500円。ホテルも3万円は見ておかないといけません。Savoyでお茶をすれば、1万円。どうせ1日。St James's Park, The Mall, Trafalgar sq.あたりを散歩して、British Museumを訪問などと、ありきたりの滞在しか出来ません。これは本格的な贅沢になってしまいます。

 とはいうものの、Hessenに延泊するのも今一つ。The Concorde Roomに泊まるわけにはいかないし、どうしたらよいでしょうか。