520番ゲートからの出発。いるのはThe Bridgeの足元の乗継用保安検査場で、乗継時間は残り60分。楽勝ですね。大陸へ向かう客の列に引っかかってしまいましたが、問題ありません。ゆっくり歩いて501~520ゲートまで行きました。
バスです。このバスの待合ホールは余裕を持たせ過ぎ、ベンチが遠く見えます。
外には乗るべきバスが3台並んでいます。手回しが良いというか、HKIAは定時運航に相当気を使っていることが伺われます。
搭乗クラス別になっているわけではありませんが、優先搭乗組でひとつのバスに乗ります。搭乗を待つ間に観察していたのですが、カウンターにはびっしりプレミアムエコノミーのチケットとビジネスクラスのチケットが並びます。エコノミーが満席+オーバーブッキングで相当のインボラアップグレードが発生したようです。
私のすぐ後ろの方は、マルコのグリーンカードを手にしていました。不慣れに見えたので、入会して初めての旅行なのでしょう。やはり自社会員として搭乗するのが一番と思わせてくれます。
バスに乗り込んで横を覗くと、車椅子専用の連絡バス。HKIAには、こんな「はたらくじどうしゃ」もあるのですね。動作は無骨で音も大きく、業務仕様特殊車両のオーラーがびしびし出ています。
道すがら見ゆるはキャセイばかりなり。
香港が実感できます。これを見て、感涙にむせぶほどのCX好きって...いないでしょうね。
搭乗機はoneworld塗装。前2つの出入り口を使って搭乗します。A340(A34J)ですから、タラップひとつでは足りません。
機材に着いたのがちょうど7:00です。まだ朝早いのに、それを感じないのが国際空港です。改めて気が付いたのですが、沖止めは早く乗り込んでも空調が効いていないので、機内が暑いのですね。扉が開けっ放しなのですから当たり前です。逆に北極近くの空港を冬に利用すると壮絶な体験が出来そうです。
2台目、3台目のバスが付くと共に、ビジネスのキャビンにも客が入ってきます。予想通りアップグレード客が多い模様です。同じグループで席がばらばらになるなど、多少の混乱は仕方ありません。ビジネスのキャビンも満席になりました。
7:25にドアクローズで1分後には動き出しました。1時間19分のフライトというアナウンスがあります。座席はこちら。
南果歩にそっくりなISMは中華系です。次々個別挨拶を行います。対象者はビジネスクラスに5人、後方キャビンにもわずかにいたようです。SPはHindi話者。このISM+SPの組合せは良くありません。仕事のテンポが違いすぎるので、サービスがぎこちなくなります。ただHKG-TPEは距離が短すぎて、やることがほとんど決まっており、不整合は目立ちませんでした。
個人レベルで見ると、2人とも丁寧かつフレンドリーな言葉遣いが自然にできる優れたクルーでした。ISMとは少し話をしました。
SPに訊かれた飲み物です。トマトジュースはそのまま出すだろうと予想できたので、そのとおり頼んでみました。的中。氷、胡椒、パセリ、レモンなど、一切訊きもしません。あまりに予想通りなのであっけに取られます。一方、ジュースのパックの終わりだったらしく、6分まで注いだグラスを渡され、もう量が残っていないと丁寧な謝罪を受けます。規定量に対する異常なこだわりはインド。宇宙の広がりを凌ぐ雄大な思想に対してこのケチさ加減。インド人が中華化するのはかなり難しいようです。
時間が短いので、いつもと違ったことをしようとSouth China Morning Postを頼んでみました。中国の新聞はどこまで政権批判をするか、なかなか興味深いのですが、この新聞、情報源としても悪くありません。
CXばかり使って、こんな新聞を読むようになると、心を奪われそうです。気をつけなければなりません。
Ich hab' mein Herz in Hong Kong verloren...♪
ところでこのシートは新聞置き場も作れます。意外と収納性に優れています。
朝食は夜食に続いて西洋風。CXのビジネスの機内食は、中華風より西洋風の方が優れている気がします。beurre + croissantの組合せが相変わらず気になります。
カリカリに焼いた薄いベーコンではなく、バラ肉ながら厚いハムのようになっていました。香港風なのでしょうか。写真ではマッシュルームの下敷きになって見えません。あしからず。
往きも還りもHKG-TPE間ではアンケートの実施はなかった模様です。飛行時間が短すぎるからでしょうか。食事の後片づけが始まる前に降下しはじめます。桃園には北東から進入。この空港も風向きによって進入方向が逆になるようです。9:07にB6ゲートに到着。往路出発したゲートです。
今後、Cathay Pacificの搭乗は年末までありません。漠然とさびしく感じているのは、すっかり彼らの術中に陥っている証拠?
Ich hab' mein Herz in Hong Kong verloren...♪