PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

お盆のJALファーストクラスラウンジ(成田T2本館)

成田空港の第2ターミナルに行ってきました。

 

何はともあれ驚いたのは、免税店に電気炊飯器が並んでいたこと。空港免税店に炊飯器。10年前には誰が予想したでしょう。

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国際空港の免税店が、ブランド小物や小さい電子機器だけだった時代は完全に過去のもの。こんな白物家電(日常)の代表格が海外旅行(非日常)の関心の対象になるとは、変わるものです。そのうち多機能便座も並ぶかもしれません。

 ここに来る時に乗ったバスでも、買ったばかりの電気炊飯器を持って乗り込む乗客がいました。最後のお買い上げか、何か分かりませんが、かなり流暢な日本語をしゃべっていました。日本語学習も着実に裾野を広げているようです。

もともと仕事や留学で日本とつながりが強い人だったら、電気炊飯器のお買い上げとはなりにくいでしょうから、地元で勉強したのでしょう。

 

本日の私の目的は、炊飯器の動向調査でも中国人訪日客の観察でもありません。JALラウンジの「季節のワインセレクション」です。というのも、今期は珍しくドイツワイン。探してきましたというタイプのワインではなく、いつもの有坂セレクションとは異なります。まずは国際的な人気者、Bernhard Huberが造るWeißer Burgunder trocken

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コクがあり、力強いワイン。Alsaceのように鋼のような感じにならず、どことなく柔らかいところがBaden。pinot blancと明快に分かることを意識した造りという感じでした。

 赤も著名なワイン。Friedrich BeckerのSpätburgunder。

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造り手の才能や個性で売られるワインがPfalzとNaheに多いのは、いつも不思議です。東京の街中でも良く見かけるワインですが、良質なpinot noirには違いありません。

 

さて恒久的か、一時的かは分かりませんが、Laurent-Perrierはありません。今期のLombard & Cieのものだけでした。Seau à Champagneも金属製のLaurent-Perrierのものではありません。本体が無いので、これは当然。「定番のChampagneなんて」といつも軽く見ているのですが、無いとさびしいのですから、私もわがままです。

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JALのサイトで確認したところ、Laurent-Perrierはサテライトラウンジにしか置いていないようです。

 

かなり混んでいます。ファーストクラスが売れているのか、ダイヤモンド会員が多いのか、JALらしい客が多いようでした。行儀の悪いとか機嫌の悪い客という意味ではありません。夕方の本館だからでしょうが、かなり頻繁に放送が入ります。JAL便の出発に関する情報です。お世辞にも静かなラウンジとは言いかねます。

 以前、サテライトラウンジに昼ごろ行った時、放送は皆無でした。客も最初の1時間は私一人でした。サテライトからのJALの出発便は少ないはずで、確かその時間帯には皆無だったはず。客の搭乗便もきちんと把握しており、それに合わせて案内も変えてきます。状況によって臨機応変に対処するところは、相当しっかりしています。

 静かな環境が欲しければ、サテライト側JALラウンジが良いということになりそうです。Qantasラウンジもサテライトにありますが、ここはいろいろな便の案内放送が入ります。少なくとも今年、私が行った時はそうでした。

 

食べ物メニューはいつもと変わりません。本格的に夕食をとります。第一の御膳は野菜だけ。

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続いて第二の御膳はおつまみ系+スープ。

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そして最後の御膳は、一応肉料理。温野菜と炒飯がgarniture。

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あまり立派な食事には見えません。盛り付け方に原因がありそうです。

 

写真はありませんが、〆のビーフカレーももらいました。

 

本当は寿司を食べる気満々で来たのですが、結局その気になれませんでした。しかし近くに座って何気なしに見ていたら、マグロ、海老、卵のセットが次々出ます。カウンターに座るより、「テイクアウト」で持っていく人の方がはるかに多いのは、ラウンジだから。国際線の旅行では、あまり他人と話をしたくないみたいです。

 

年末~新年にかけてみたような、ラウンジ全体での季節感の演出はありません。メニューの特別感も感じられませんでした。JALでは、お盆は特別な季節という位置づけにはなっていないようです。