PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

ブリティッシュ・エアウェイズに関するニュースから

夏休みで呆けている間に、BAに関する重要なニュースがいくつか報じられました。利用客にとって、お得な情報というわけではありません。しかし航空会社の動向に着いていくことは想像以上に重要です。スイス航空やサベナベルギー航空が破綻した時、タダ同然でマイルを失ってしまった方もおられると思います。マイレージプログラムの会員は、航空会社が何をしているか知っておかないと、「ある日突然」ということもあるのです。

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この夏、幸い悪いニュースはありません。

 

(1) Aer Lingusの子会社化

IAG(国際航空グループという名のBA, IBの経営母体)は、Aer Lingusの発行株式の29.8%をRyanairから買収する合意に達したと発表しました。この買収によりIAGの保有するAer Lingus株は合計で95%を超えることになり、このアイルランドのフラッグシップキャリアーはいよいよ吸収されることになります。IAGは、Aer Lingusのマークを引き続き維持する方針です。

 今でもBAとAer Lingusは提携しており、DUBへ飛ぼうとすると、BAのコードシェア便の形でAer Lingus便が案内されていました。今後Aer Lingusへの搭乗がoneworld便として扱われる可能性が高くなってきました。楽しみなところです。

 

(2) 2015年上半期の営業成績

営業利益が141%増の555,000,000€、売上高は11.6%増の10,360,000,000€。絶好調と言ってよいのではないでしょうか。何と言っても、同時期のAir France-KLMの営業損失は拡大、-232,000,000€。AF-KLMは欧州最大の航空会社ですが、同時期の売上げは12,300,000,000€ですから、IAGは追いつきそうです。

 なおLufthansaの売上げは8.5%増しの15,360,000,000€。AF-KLMは追い越されています。一人負けですね。

 

(3) 南米の新しい就航地

2016年5月4日にLGWからPeruの首都Limaへ就航します。夏ダイヤでは水金日の週3便、10月から週2便になります。3クラス制のB777。World Travellerが£765~、World Traveller Plusが£1,185~、Club Worldが£2,549~となっています。

 UKからLimaへの便は、1982年のフォークランド紛争が遠因となって中止になったBritish Caledonian便以来の復活となります。

 日本-南米間は北米経由、欧州経由、中東経由であまり距離が変わらないのですが、BAの新規就航はLGW発。国際線の接続を意識していません。東京からLimaはAtlanta経由で10,000 miles、London経由で12,000 miles。欧州経由でも無理はないので、この点は少々残念です。

 

BAは同じ日にLGWから週2回、Costa RicaのSan Joseにも就航します。ここはすでにIBがMAD便を持っているので、IAGとしては路線強化になります。

 

(4) B737引退

LGWを基地にしていた関係で、日本人には馴染みがなかったBAのB737-400。 9月30日が最後のフライトとなります。Turin(Torino)行きとなるようです。そもそも現在4機しか就航しておらず、比較的珍しい存在でした。

 BAは、B747-400(53機)、767-300ER(21機)、777-200(3機)、777-200ER(43機)、777-300ER(12機)、787-8(8機)を運用しているので、Boeingのお得意様には違いが有りませんが、近距離のナーローボディは、すべてAir Busの318, 319, 320, 321になってしまいます。

 

(5) A380のVancouver便

来春5月1日よりLHR-YVR便の週12便の内、7便のB747-400A380-800に置換えます。LHR発17:15-YVR着18:40、YVR発20:50-LHR着14:00で運航されます。残りの5便もB747-400からB777-200に置き換わります。YVRには初めてA380が就航するとのことですが、現地ではどう受け止められているのでしょうか。YVRに就航していて、A380の運航も行っている会社には、AF, LH, KE, CZがあります。BAのイメージは少し向上するかもしれません。

 BAのA380-800は、F-C-PY-Yが14-97-55-303という配置です。とくに変わることはありません。

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