FBはフェイスブックではなく、フライングブルー。今年はAir FranceとKLMが経営統合して10周年。Flying Blueも10周年。記念にミュージカル・ビデオが作製されたようで、メールで連絡がありました。それとは別にビデオが公開されています。
Les 10 ans de Flying Blue (Version française) - YouTube
このビデオには、普段あまり宣伝されない数字が出てきます。
まず会員数。現時点の数が紹介されます。
2千5百万人。大雑把に言ってJALのマイレージバンク(JMC)やANAのマイレージクラブ(AMC)と同じレベルです。ストライキを絶賛継続中のルフトハンザ航空、Miles & Moreもこんなレベルです。
LHは今年やたらとストを行っているのですが、会員ではないのでほとんど関心ありません。
さらに2014年に与えられた特典マイル。
647億マイルです。単純に会員頭数で割ると、一人平均2,588 milesとなります。先日のParis-München 便で、3時間遅延した時もらったお詫びマイルより少ないのでした。
AF1822:CDG-MUC エコノミー (遅延) - バス代わりの飛行機
実際には幽霊会員が大勢いることは、想像に難くありません。日本でも飛行機旅行をする人なら、JMCとAMCの双方で会員になっている人がほとんどでしょう。JALとANAは、公平に乗るとか、バランスよく乗るという人は稀なはずです。またワンワールド他社とスターアライアンス他社にマイルを貯めているJMC会員、AMC会員もいるでしょう。会員の半分は一年に一回も搭乗しないと思います。Flying Blueも半分が幽霊だと考えると、活動している人は一人当たり5,000 milesぐらい乗っていることになります。
750 miles以下の欧州便を最低のマイル積算運賃(25 %積算)で利用して、176 milesになります。5,000 milesは28 回の搭乗に相当します。また東京-Parisの往復でも格安エコノミーだと3,000 milesしか積算されません。意外に皆さん乗っていますね。
ちなみのこの647億マイルは、43万の世界一周航空券に匹敵するとしています。
Air France-KLMの企業紹介のサイトには、昨年の延べ旅客数が出ています。
87,400,000人。Flyinb Blueの総会員数の3.5倍ぐらいです。Flying Blueは以下の8社のプログラムですが、Air FranceとKLMが圧倒的に大きく、HOP!とTransaviaも関連子会社なので、この旅客数をFlyinb Blueの会員数と関連させても、そう的外れではないでしょう。
SkyTeam他社会員は1億人以上いるはずです。DeltaのSkyMilesだけで90,000,000人も会員がいます。航空連合の提携のうち、相互に会員を紹介するというシステムあまり機能していないのでしょうか。もっともDeltaの年間旅客数は1億7千万人ですから、SkyMiles会員数の2倍にも満ちません。どこでも乗らない会員は大勢いるのでした。
もしこの年間旅客数が全てFlying Blueの会員だとします。また幽霊会員率(?)50 %を引き続き用いると、一人7回搭乗していることになります。この数字が全て有償搭乗(実際には80%ぐらいでは?)、年間マイル発行数が全て搭乗によるもの(これも実際には80%ぐらいでは?)とするなら、搭乗一回当たり740 milesとなります。これは欧州路線を搭乗した時の最低積算マイル(750 miles:積算率100%の場合)とほとんど同じです。まあこんなものでしょうというのが実感。
こういう数字を見ていると、一つの航空会社に年間30回も搭乗するとか、50,000 milesも積算するとかいう客は確かに上客です。