昨日、AccorhotelsのPDG(=CEOのようなもの)のSébastien Bazinからメールが届いており、少々驚きのニュースが書かれていました。AccorhotelsがFairmont Raffles Hotels International(FRHI)と近々合併するとのことです。
表題は”Accorhotels acquiert les marques emblématiques Fairmont, Raffles et Swissôtel"とあったので、Accorが買収するようです。Le Clubの会員にとっては、おそらく良いことでしょう。
シンガポールのRaffles
ニューヨークのPlaza Hotel
ロンドンのSavoy
パリのRoyal Monceau
などそうそうたる顔ぶれが、ラインに加わります。私はLake LouiseのFairmontをまず思い浮かべました。規模としては115軒43,000室です。もちろんAccorhotelsは、現在でも高級ホテルに分類できる物件を数多く持つのですが、それらのマークにブランド力がありません。なんとなくビジネスホテルのイメージが強いのです。この状況を解消したかったのでしょう。一方、FRHIはグループとしての会員組織が無いようで、顧客囲い込みが不十分だったと想像されます。
先日のSPG-Marriottの合併と似ているようで、少し違います。SPGにはビジネスホテルレベルのマークもありますが、FRHIはそういうものを持ちません。SPGもMarriottも北米色が断然強いのですが、Accorはフランス系、FRHIは高級ブランドを世界中から適当に集めた感じです。今度の合併は、より相補的と言ってよいと思います。
うまく相乗効果を引き出せれば、強力なグループになるはずです。もちろん利用者にとっては、会員組織とそのサービスが重要。今後どのように合併が進み、どのような顧客管理になるか、SPG-Marriottよりもさらに注目されます。
Accorhotelsは多くの言語を使っていますが、情報伝達が一様ではありません。Le Clubのキャンペーンも言語によって公開される時刻が異なります。後日その他の言語でも連絡が来る気がします。