PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

CI101:NRT-TPE エコノミー(B744の2階席)

中華航空の台北-東京便の代表。台北桃園空港を朝出発したCI100が、折り返します。駐機は2ターミナルの71番ゲート。出国審査後、最も近いゲートです。優遇されています。旅客の動線も、出国審査(→華航ラウンジ)→71番ゲートと完璧。免税店をほとんど通りません。

f:id:PECHEDENFER:20151218204943j:plain

機材はB747-400です。「青い空に梅が映える」などと言ったら、中華航空の人が涙するでしょうかね。ちなみに撮影は、エスカレーターを降りたラウンジホールから。アメリカン航空中華航空のラウンジがある場所です。今から搭乗する機材が真正面に大きく見えるのは、気分が良いものです。

 

その71番ゲートに向かうと、自分の名前が放送で呼ばれています。中華航空の地上業務を行うJAL社員が、「良いお席へご案内できます。」2階席へのシートチェンジでした。この機材の2階席はビジネスクラスのはず。ビジネスクラスへアップグレードと言わないところから、座席だけのアップグレードと判断しました。

 

登って昇って、標準的な華航のビジネス。

f:id:PECHEDENFER:20151218205046j:plain

座席のリクライニングはシンプル。私には、いろいろ付いているのが無駄に見えるので、好印象。テーブルもしっかりしています。十分固定されなかったり、不調が発生しやすいテーブルが多い中、シンプルでとても良いと思います。

f:id:PECHEDENFER:20151218205205j:plain

 

頭上荷物入れは小さいタイプ。タイ航空と同様、規定サイズぎりぎりの荷物は、絶対収まりません。

f:id:PECHEDENFER:20151218205111j:plain

実は2階に昇ったところで客室乗務員が待機。客を呼び止め、大型手荷物は階段周辺の荷物置き場に次々収納します。十分なスペースがあります。この辺はタイ航空よりスマートです。

 天井スクリーンに映っている「濃い」男性は、ナポリ人Riccardo Mutiです。2010年から音楽監督を務めるChicago Symphony Orchestraを率い、1月に台北でコンサートを行うとのこと。中華航空の協賛か後援なのでしょう。搭乗の時にIFEには専用ビデオが流れますが、クラシック音楽が多いようです。その後で台湾の風景が登場します。

 今日のビデオは、是非行ってみたい蘭嶼。

f:id:PECHEDENFER:20151219111804j:plain

 

B747の2階席は、今日人気がありません。他社の便でも、ビジネスクラスの高い切符を買った人は1階、特典航空券で燃料費を負担するだけの客は2階とか。工夫ですね。しかし2階はエンジンやギアが遠いので静か、振動も少ないので1階より快適なはずです。とにかく上り下りが問題なのでしょう。1970年代にB747が搭乗した時は、さぞかし特別感があったはず。2階席はVIP仕様が多かったようですが、世の中変わりました。

 この便のようにビジネスが埋まらず、エコノミーに過剰な予約が入った場合、一部を移すのは2階席。もちろん上級会員や高い切符を買った客を移します。他社がよくやるプレミアムエコノミーへのアップグレードより、ずっと良いのではないかと思います。CI101のB744は覚えておかないと。

 

やはり2階席はエコノミーの客だけ。SkyTeamのELPS会員だらけ。挨拶も皆にしているような感じでした。

 NRT-TPEはたかだか3時間半のフライト。長距離バスに乗る気分でエコノミーを利用、さらりと行くのも悪くないのですが、座席が良くなって文句はありません。

 

今年はアリタリアのステータスマッチもあったし、デルタのアメックスゴールドも相変わらず人気ですし、華航は日本のそういう客をどんどん自社の便に誘導すると良いと思います。というより、AZにステータスマッチしたり、DLのクレカをつくった人なら、身近なところで中華航空に搭乗してはどうでしょうか。この会社、サービスの基本方針が変わったようで、昨年と比べると多くの点で違います。

 

機内食はエコノミー。メインに赤緑の色彩を加えてあるのは定番です。

f:id:PECHEDENFER:20151218205331j:plain

 

Dynasty Magazineで、最近の動向をチェック。華航やマンダリン航空台湾高速鉄道を乗継ぐ場合、鉄道のチケットが25%引(1等車は20%引)になるというニュースがありました。航空券の予約を行った後、華航やマンダリン航空のウェブサイトでの鉄道チケットの購入が必要とのことでした。

 このサービスは結構使えそうな気がします。今度試してみようと思います。

f:id:PECHEDENFER:20151219111915j:plain

 

到着1時間前ぐらいになると、桃園での乗継便の案内が天井モニターに表示されます。IFEを使っていない場合でも、個人用モニターが勝手にONになり、同じ情報が表示されます。

f:id:PECHEDENFER:20151218205425j:plain

まだ試行段階のようです。今この便に搭乗している客の乗継便が全て表示されるのでしょうが、朝の便は翌日のはず。それより早い便が表示されていないので、すでに出発した本日の便のゲートを表示しているのでは?これはすぐにでも改善されると思います。

 いずれにしても現地空港係員が案内、誘導するので全く問題ありません。到着ゲートからコンコースに出たところに必ず立っています。そもそもこちらが訊かなくても、「さてどっちへ行こう」と立ち止まっていると、向こうから声をかけてきます。

わたくし、中国人って世話焼きな印象を持っていて、それが発揮されているだけだと思うのですが。

 

桃園空港到着は第1ターミナルA9ゲート。IFEの画面で予告されたとおりでした。乗継があるので、同じターミナルのラウンジへ行きます。

f:id:PECHEDENFER:20151218205515j:plain

桃園空港は本拠地だけあって、あらゆる面でサービスが安定しており、安心感があります。