この路線は初めて。香港ーDohaという路線は、人気があるようには思えません。QR便もありますが、QRが乗継客を見込めるのに対し、CXはカタールに用がある人がほとんどでしょう。中東系以外では出稼ぎ目的のフィリピン人と南アジア系が多いようでした。カタールは金満国家(1人あたりのGDPがアメリカの2倍ぐらい。今年は原油価格の低迷で日本の2倍ぐらいに低迷しそうです。)なので、エコノミーのキャビンといえども雰囲気は悪くありません。子供が大勢乗っていて、時々大声で泣くのはアラブ社会。QRのビジネスクラスでもそういうことがあります。
出発は32番ゲートから。
結構な人数が搭乗します。通路を塞いで平気な人が多いのですが、一人一人が全体の効率を気に掛けないのは、アラブでは普通でしょうか。おおらかですね。北東アジアだと後ろで怒り出す人がでるので、効率良くやらざるえないと言えなくもありません。
確かに通路の渋滞を気にする方がおかしく、この便でも出発前15分前には搭乗が完了しています。そのあと2、3、「遅れてきた」客もいましたが…。空き席は20%ほどと、ほどほどの混み具合ですから、彼らのマナーで問題はないのです。
A330-300。IFEのハードは、デルタ航空のエコノミーのものと同じようです。
この画面に触れると下部中央が青く光り、そこに触れるとCA呼び出しボタン、音量調整、明るさ調整などが画面に出現します。明るさ調整を最小にすると、画面が消え、二度と映らなくなったのですが、復旧をどう行うかわからずじまいでした。
ソフトはデルタと全く違います。地図は一世代前のAFと同じタイプ。ビデオプログラムは東京ー香港便と同じようでした。
隣が空き席だったので、10時間と言えどもまずまず楽に移動できました。キャビンにはリースが。
キャビンのデザインはシャープで清潔感があるものの、どことなく温かみを感じさせます。飾りつけと相まって、客は旅への期待を膨らませます。行き先が楽しみならば、なおさらです。シートも良いし、このエコノミーのキャビン、気に入りました。長距離便を中心に運用している機材のようですが、日本便でもどんどん使ってくれないでしょうか。
時間通りの出発。離陸はその30分後。
挨拶ついでに水をもらいました。
もはやマルコポーロクラブ会員の特権ではないようです。CX543、HND-HKG便であったワインサービスも特別感が強かったのですが、サービス向上の一環なのでしょうか。他社会員にはマルコポーロクラブの改悪はほとんど関係ないので、以前と変わらず搭乗すると思うのですが。
メニューももらいます。もちろんこちらは全員に。
ビーフはさっきラウンジで食べたし、パスタは要注意だから、チキンに決まりです。パスタのみがベジタリアン食です。ベジタリアンは、中華系の会社に多くを期待してはいけません。
米はタイ米のようでした。デザートはプリン。結構悠々とサービスしていたように感じましたが、出発後1時間半で食事終了です。温かい飲み物のサービスは、それほど熱心には行っていません。
お茶の方がぴったり来る容器ですが、コーヒーを。
この後、片付けと免税品販売があり、それも済むと長い闇が訪れます。だいたい日本時間の22時ぐらいから、3時ぐらいまで。よく寝られれば、つらくないフライトです。ビジネスは逆ヘリンボーンタイプだったので、そっちなら全く問題ないのではないでしょうか。エコノミーでも4席占領できた幸運な人がいました。
到着1時間半前にスナックボックスが配られます。
おそるおそる中を見ると、
チキンペーストのサンドイッチとカットフルーツ。それに加えて市販の菓子です。Dohaの到着時間は現地23時頃ですから、ちょうど良い量。
変な軌跡を描いている本日の便。
B-LAMというこの機材、HKGからBKKへ行って折り返し、その後DOHへ向かったのでした。BKKではフライトデータをきちんとリセットしたものの、HKGではうっかり忘れたようです。
カタールは遠い国です。そもそも、なぜこんな遠回りをするのでしょうか。
初めて来るDohaの新空港。予定より少し早く着きました。