バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

映画館代わりの飛行機(その6):ANAによるチネチッタ東京-バンコク

東京-バンコク間は往路が6~7時間、帰路が5.5~6時間です。大体このぐらいからIFEが無いと、いろいろ難しくなるのではないでしょうか。

 6時間おとなしく座っていろとなると、あなたは大丈夫でも、難しい人が出てきます。そしてそういう人が出てくると、あなたも迷惑を受けます。という話ですね。

 新幹線では東京-広島間の移動(4時間)は普通ですが、東京-博多間(5時間)は「この人、いい年して飛行機が怖いんだ」と疑われること必至です。事実、新幹線移動のシェアは、前者が60%ぐらい、後者は7%ぐらいです。(註1)レガシーキャリアでは飲食のサービスが必ずある距離ですから、1時間程度は暇を持て余さないでしょう。これらのことを考えて、このシリーズではフライト時間6時間で線を引きました。

(註1)2014年実績。JR西日本による。

 

そこでバンコク。現在成田から6社、羽田から3社が直行便を運航しています。IFEのハードを備えるのは、Thai Airways, ANA, JALレガシーキャリア3社。まずはどういう便が使えるかを調べます。例によって昼便で、出発地の日付が変わる前に到着する便が対象となります。

 

羽田便

TG683(B777-300ER)HND10:45発 BKK15:50着

NH847(B787-8)         HND10:50発 BKK16:05着

JL 31  (B777-200)     HND11:00発 BKK16:00着

JL 32(B777-200/SS6)BKK 9:55発 HND17:30着

NH848(B787-8)         BKK11:20発 HND18:55着 

TG660(B747-400)     BKK14:50発 HND22:30着 

成田便

TG641(B747-400/A330-300)NRT10:15発 BKK15:45着

TG643(B747-400/A330-300)NRT11:45発 BKK17:05着

NH806(B777-200ER)    BKK  7:10発 NRT15:05着

TG676(A380-800)      BKK  8:00発 NRT15:50着

JL708(B787-8)                      BKK  8:15発 NRT16:05着

東京発を黒、東京着を赤で記載しました。一応、どの会社でも行き帰りで映画三昧できます。

 

次に各社の機材とIFEを見ます。

 

ANAB787-8とB777-200ERともに、フルデジタルAVOD(好きな時に好きな番組をスタートできるという現代の標準的IFE)。ただし、B777-200ERの個人画面はこんな感じだということです。

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ここはB787-8を選びたいところです。この機材は、羽田発着のみに現れます。ANAバンコク便は羽田!が映画ファンへのアドバイスになります。B787-8だと、液晶画面は

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になるはずです。写真はANAのサイトから拝借しました。

 

IFEのプログラムについては

エンターテイメント 映画・ビデオ|Service & Info[国際線]|ANA

に出ています。タイトルリストの一覧がpdfで、機内案内誌はデジタルブックで閲覧できます。映画のタイトルは52、内ハリウッド新作が12、新作6を含む邦画が9というところです。歌舞伎3本やオペラ1本は映画に分類されていますが、これは特徴といえます。Anna NetrebkoによるL'Elisir d'amoreは、見てみたいかも...

 

デジタルブック・案内誌はJALより見やすい一方、一覧表は分類されておらず、あまり役に立ちません。タイトル数はJALと同様、他の会社に対して優位を保っているとは、到底言えません。JALより邦画が弱く見えますが、これはおそらく方針。邦画を減らして、歌舞伎などを入れています。JALのアンチテーゼを長年やってきた歴史を垣間見ることができます。

近年「JALはもうライバルではなく、われわれの目標はSQ」などと言わなくなったのは、とても良いことだと思います。Skytraxでも高い評価を受ける会社ですから、2番手根性は捨てて正解。

 

気になる航空券の値段です。上の条件に当てはまるフライト(HND-BKK往復)だと、2月の土曜発月曜着で79,180 JPYなどという料金が出てきました。SQの「マイル100%加算、映画三昧SIN往復週末の旅」が61,000 JPYしないことを考えると、少し高い気がします。TK, MS, A3でそれほどマイルも貯まらないし、私の選択肢にはなりにくいという結論になります。残念。

 Donizettiを見ながらの行き先がタイだなんて、とてもシュールなのですが...。