Business Travellerの1/2月号に興味深いニュースがたくさん掲載されていました。年初だからでしょうが、今年何が起こるのか、俯瞰するのに役立ちました。
(1) エミレーツ
EKが新しいIFEシステムを導入するというニュース。ついに自社開発したのかと、一瞬思いましたが、そういうことではなく、画面が大きくなるだけでした。ただし数字には目を見張ります。
エコノミークラスが13.3インチになりますが、これは最近導入されたばかりのSQのプレミアムエコノミーの画面サイズと同じです。エコノミークラスでは、圧倒的に大きいはずです。ビジネスは変更なしの23インチ。それを超えるキャビンでは現行の27インチが32インチになります。
(2) ユナイテッド航空
UAは、ワシントン(IAD)-ドバイ(DXB)便を中止しました。中東勢にはかないません。
(3) アメリカン航空
プレミアムエコノミークラス(PY)が、2016年後半に導入されます。シートピッチが38インチ。現在22機発注しているB787-9に搭載されます。
PYの導入時期は航空会社によってばらばらです。導入しないのはその気がなく、顧客の嗜好が違うのかと思っていましたが、結局どの会社も採用するようです。
(4) カタール航空
3月31日、大阪(KIX)便を取りやめます。なんだか残念です。
(5) アメリカン航空
2016年後半よりAAdavantageが金額ベースになります。予想されていたことですが、これでDL, UAに続いてAAもマイレージプログラムを刷新、アメリカの空はつまらなくなります。
特典航空券用マイル、会員資格用マイルともに、航空券料金(税抜)に1 USD払うたびに、
一般会員: 5 miles、Gold: 7 miles、Platinum: 8 miles、Executive Platinum: 11 miles
深くものを考えたようにも見えないので、DLやUAに倣ったのでしょう。AAdavantageは会員レベルが4つ。DeltaのSkyMilesとUAのMileagePlusは、5つあります。付与マイル数を比較すると、AAdvantageに無い会員レベルは、DLのPlatinum、UAのPremium Platinumに相当するようです。
(6) エアインディア
デリー(DEL)-サンフランシスコ(SFO)便を開設。インドとアメリカ西海岸間の最初の直行便になるとのことです。確かにこれは遠そうです。
(7) アメリカン航空
ロサンジェルス(LAX)-オークランド(AKL)ノンストップ便を6月に開設します。これもかなり距離がありますが、太平洋の縦断線としては、NZによるYVR-AKL便も存在するので、それほど感激しません。
(8) 中国東方航空
上海(PVG)-プラハ(PRG)便を4月2日より運航。確か現在は直行便が無いルートですね。発展する中国。バスと一緒で、客が集まらなければ中止すればよいので、新規路線の開通が期待されることはあっても、問題になることはありません。
(9) エティハド
EYとしては最初の「A380による北米便」が就航しました。アブダビ(AUH)-ニューヨーク(JFK)間を週2便です。低頻度、大きな機材という現代のビジネス向けセオリーと逆ですが、EYでは機材を目的に搭乗する客が多いのでしょう。AUHから西に飛ぶのか東に飛ぶのかすぐわかる人は、中東通かつ地理オタク認定してよいのではないでしょうか。
(10) ガルーダインドネシア
デンパサール(DPS)-広州(CAN)便を開設しました。火金日の週3便です。中国人観光客がターゲットですかね。
(11) ジェットスターアジア
シンガポール(SIN)-ダナン(DAD)を開設しました。日本からだと使う機会はあまりなさそうです。
(12) KLM
最初のB787-9は、AMS-AUH-BAHに導入するとことです。
(13) シンガポール航空
7月21日より、シンガポール(SIN)-デュッセルドルフ(DUS)便を運航。A350-900を使います。これは乗ってみたいと思う人が多いのではないでしょうか。
(14) キャセイパシフィック
こちらもA350-900の話題。香港(HKG)-ロンドン(LGW)便を再開します。CXのLondon便は、LHR便も合計すると週39便になります。
(15) JAL
パース(PER)便の就航の可能性に言及したとのことです。個人的には使ってみたいかどうか微妙ですが、ある程度の需要はありそうです。