Flying Blueからメールが来たのですが、マイルを利用する時のプロモーションのお知らせ。
AFのプレミアムエコノミーで大阪-パリ往復が80,000 miles。サーチャージは取られますが、これならまずまずお得です。予約が2月中、旅行が4月と5月という設定です。Flying Blueのプロモーションでは、期日の指定がシンプルであることが多いのです。
プレエコ、お披露目中ですね。しかしこのメールで驚いたのは一番下にあった情報。
何だか足りないような、とすぐ感じましたが、Air Europa(UX)がなくなっています。これには、
・UXがFlying Blueを脱退して、独自のFFPを始めた。
・UXが会社を清算した。
・UXがFlying Blueを脱退して、別のFFPに移った。
・コピペする時、マウスの指定領域を誤った。
という可能性が考えられます。UXはアジアには就航していないスペインの会社。日本ではなじみがありませんが、54機保有、44都市就航。就航地は米国、南米のいくつかの国を除くと欧州の都市です。ある程度の規模なので、独自のFFPを持っていても不思議ありません。
そこでUXのサイトを見てみました。以前の垢抜けないサイトから大きく変わっています。本国の就航地の大きな写真で迫ってきます。
なかなかの力作ですが、問題はたぶん上のメニューにあるSUMAでしょう。そこを見てみます。
まだまだウェブサイトが整っていませんが、マイレージプログラムです。拾える内容はQ&Aがほとんどでした。詳細は決まっているはずなので、おいおい整備されるでしょう。
Q&Aのコーナーには、こんなヘッダーがついています。
カードデザインも何とかした方が良い気がしますが、とりあえず見ていきます。まず予約クラスと獲得マイル数の表がありません。UXへの搭乗の場合、
・航空券購入代金(サーチャージ込、税抜) 1 EURあたり、2 miles
獲得できるとあります。なんと支払い金額制でした。スカイチーム各社の搭乗でもマイルは得られますが、その数字や条件は、今の段階では電話しないとわかりません。金額制になったことはともかく、レートが悲惨です。先駆者たちであるDL, UA, AAでは、ベースレートは1 USDあたり5 milesです。UXは2.8倍もケチです。
Silver, Gold, Platinum会員は、それぞれ50, 75, 100 %のマイルボーナスを得られるとありますが、上級会員でも得られるマイルには厳しいものがあります。ところでその上級会員制度、
Silver: 18,000 miles または14フライト
Gold: 32,000 milesまたは26フライト
Platinum: 60,000 milesまたは50フライト
が必要です。マイルボーナスは含まれません。詳しくはわかりませんが、1年間でのUXを含むSkyTeam各社の利用実績でしょう。特徴的な性格は、
・会員レベル脱落は1段階ずつ
・マイルの有効期限は、18ヶ月間に増減があればそこから18ヶ月延長
・Platinum会員については、18ヶ月間に活動がないこと(多分死去などを想定)
・GoldとPlatinum会員の席保証(Yクラス)
・Platinum会員は、搭乗時にビジネスクラスへアップグレード(空きがあれば)
というところ。
UXの無料航空券に必要なマイルは
となっています。MAD-JFKで29,483 milesということは、193万円の航空券を買うことに相当します。これは往復に必要最低マイルです。つまりエコノミークラスのプロモーション。なかなかハードルが高いのでした。
SkyTeam各社の無料航空券については、サイトは整備中。電話をして確認するしかありません。例は出ていました。
UXにとって大事なのは、今までUXを利用していたFlying Blue会員がそっくりSUMAに移ってくれることです。この点に関していくつもQ&Aがありますが、結論は、
・相互乗り入れできるか→NO
・Flying Blueの会員番号を移行できるか→NO
・Flying Blueの個人データはSUMAに(自動的に)移行できるか→NO
・SkyTeamの中にとどまれるのか→YES
・Flying BlueのマイルはSUMAのアカウントに移行できるか→NO
・Flying Blueの上級会員レベルはSUMAに移行できるか→YES(3月31日まで)
ということで、まずは常識的な線。上級会員がスライドできるのは、良いことです。
最後に
「Flying BlueとUXの8年の共同事業の後、近年AF-KLMとUXの間にあったことのため、私たちは自分たちのプログラムを立ち上げることにしました。」
とありました。
沈没する船から逃げるネズミなのでしょうかね。