映画館代わりの飛行機を実践します。理屈ばかりで実践しないと、薄っぺらい記事が増えますから...。この場合は、実践も比較的容易。エコノミーでさらりとチケットをとります。
SQへの搭乗は条件が合わず未定。ダメなら次、とタイ航空の適当な便を取りました。Lieber den Spatz in der Hand als die Taube auf dem Dach.(屋根の上の鳩より手の中の雀。)しつこく狙っていても、しかたありません。
Skytraxでは世界9位のIFE。シンガポールへ行くより獲得マイルは少ないのですが、滞在先としてはバンコクの方が魅力的。実践第1弾は、TGによる映画の旅となります。
これを入れないと次の搭乗はファースト、その次がビジネスの予定で、新年からの記事がF, C, F, C, F, Cと連続することになります。贅沢なのか、自慢なのか何だかわからない方向へ逸れそうだったので、ひとつエコノミーが欲しかったのでした。ちなみにSQのロゴは、鳩ではありません。TGのロゴも雀ではありません。
個人的には、TGのサービスの質の高さとゆるさ加減のバランスは気に入っています。客としては日系ほど緊張しませんし、いい加減なわたくしに、ぴったりと言うか...。
さてシネマB777-300ERはいかなるものかと、チケットカウンターは羽田国際線ターミナル。相変わらず光の飾りつけは世界最高レベル。Skytraxに空港電飾部門があれば、ランキング上位は間違いありません。夕暮れ時から夜だと美しいことでしょう。
このエスカレーターは中央辺りにありますが、左側がJALのシマ、右側がANAのシマです。タイ航空→スターアライアンス→ANAの仲間と発想し、右側に行ったのですが、見つかりません。なぜかJAL/one worldのシマに埋もれていました。
ショバ代をJALに上納しているのかと言うとそうではなく、TIATのオペレーションのようでした。Iのシマはすべてタイ航空のカウンターになっています。多分この時間だけです。
全く混んでいません。このチェックインホールで混んでいるのは、JAL、ANA、 長榮でした。航空会社によって混み具合が極端に違います。ファースト、クラブワールド、ワールドトラベラー/ワールドトラベラープラスx2の4つのカウンターを開いているBAのカウンターもすべてガラガラです。
混雑の局在は別の次元でも現れます。保安検査場では長い列を作っているのにもかかわらず、出国審査のホールにはほとんど人がいません。
ちなみに保安検査には優先レーンもあります。対象者の選択に少し癖があります。
ビジネスクラスの利用者でもダメです。FFP上級会員でもFFPと航空会社が一致している必要があります。JAL利用の平JGCはダメで、ANA利用の平SFCはOKです。このレーンはほとんど人がいません。かなり厳しく対象者を絞っています。私の前に並んでいたフランス人はこの表を数度確かめていました。彼女はBA8便のClub Worldの搭乗券を手にしていました。
もっとも列は長いとは言え、通過するのに30分もかかりません。それほど目くじら立てる必要はないのです。羽田国際線の制限域の面積はそれほど広くないので、さっさと通過してもメリットがあまりありません。
保安検査前の列の長さに対して、このガラガラ加減は良いコントラスト。受ける印象の問題ですが、何となく「少しまずい」感が漂います。
羽田の制限域には、クレジットカードの会員が1,030円払えば使えるラウンジがあります。Sky Loungeという名前です。
どんなところかなかなか入る機会がありません。航空会社のラウンジに入れる限り、この有料ラウンジを利用する機会はないのですが、ネタ切れが理由で行くかもしれません。
本日利用のTGは、スターアライアンスの創業メンバー。スターアライアンスゴールド会員が搭乗前に利用できるのは、ANAラウンジ。実はここは初めてです。
自分の搭乗券にStar Allianceのロゴが付いていることすら、違和感を感じています。このラウンジが初めてなのも当然です。
もちろんANA Loungeへ案内されます。予想通り、広い空間が混んでいます。それはともかく、受付からホールへ向かう廊下に、Star Warsのフィギュアが博物館のように展示。
オタクっぽさ全開です。これはこれでANAらしくて、良いのではないでしょうか。ホールに着くと、入口近くに別の展示が。
富士そばで100万カロリーを達成しても何ももらえませんが、ANAで50万マイル達成すると荷物札がもらえます。色彩豊かでコレクションする人も出てきそうな感じ。da Vinciのヘリコプターは、日ペリとしての起源をストレートに表現していて好感持てます。
DohaのAl Safwa First Class Lougeと違い、行ったことがある日本人は多いと思いますが、私には同じレベルで現れます。初めての訪問ですから。
このラウンジ、良くできています。多くの人が着席できるのにもかかわらず、詰め込んだ感じがしません。また明るく開放的な点も気に入りました。
JALのラウンジのカレーと比較され、それより劣るとの評価が多いカレー。
改めて味わうと少し粉臭く感じます。しかし、このカレーも別に悪くありません。JALと比べると、あちらの方が分かりやすく金がかかっていて、調理も手が込んでいます。ANAに人参の塊が入っていて、JALに野菜の塊がないのは調理法の違い、スタイルの違いなのでいたし方ありません。ここはJALに星2つ。
窓の外ではタイ航空の機材が見えます。羽田発のTGは2便しかないはず。この時間帯にうろうろしているのは、今から搭乗するTG683のはず。確かにB777です。
搭乗券に書いてある105番ゲートの方向。カーゴや臨時便でもなさそうなので、アレに乗るのでしょう。曇り空の下では、美しいような、ドンくさいような何とも不思議な気分にさせる塗装です。南国の太陽がやはりお似合い。