PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

TG661:HND-BKK ファースト(羽田ANAスイートラウンジ)

羽田24時間化の恩恵を受けたフライト。深夜12時を少し過ぎた頃、出発。終電が無くなっても、出発は関係ありません。到着は早朝5時前。一日が有効活用できますと言うより、早過ぎますかね。

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20:50頃、国際線ターミナルに到着。かなり人がいます。掻き分けながらカウンターを探すのは大変です。幸い2週間前に同じタイ航空の昼便で、羽田からバンコクに行った時に学習しています。それで左側を直進、TGを探すと、前回と同じIカウンターに発見。実験用マウス並みの学習能力で十分な羽田国際線ターミナル

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21:25より手続き開始と表示されます。ファーストクラス専用カウンターがありますが、列を成すほど客がいるはずありません。遠目に動きを眺めていました。タイ航空のサービスでは、ファーストクラス優先が徹底しています。その場に現れたら、割り込みさせてでも最初となります。メリハリが効いていて良いことです。結局、割り込みもなく平和にチェックイン。窓側3Aがあてがわれます。

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B747-400ですから、一番前の1A、1Kより良いでしょう。好き好きですが。

 

セキュリティのファストレーンまでアテンドが付きます。

 搭乗券に丼110と手書きされていますが、機内食にどんぶり物のリクエストを承りましたという意味ではなく、110番ゲートのこと。(丼ではなく、#のつもりだったのでしょう。)110番ゲート付近にあるラウンジを指しています。一方、搭乗ゲートは142。JALANAの利用ではないので、こういう不便は甘受します。

 110番ゲート近くのラウンジとはこちら、ANAスイートラウンジ。

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このラウンジは、セクション毎の雰囲気を変えることに苦心したのでしょうか。続きの間付きのホテルルームに倣って、Suiteと名づけたのでしょう。かなり違和感がありますが、奇妙な命名はこの会社のお家芸

ダイヤモンド会員も、ANAのサイトでは「ANAが贈る最高級のステータス(改行)ダイヤモンドサービス」と、地位・資格に「xxサービス」と名づけていました。改行して同格になることを忘れたようです。最近おかしなことに気が付いて「ダイヤモンドサービス」メンバーと表記するようになりました。「」付です。メンバーのカテゴリー名に「」付きが変であることには、気が付かないのでしょうか。ANA Mileage Clubという名もやや難ありです。「固有名詞 xx Club」という名の集団は多いのですが、xxに入るのは、会員の属性かクラブの活動内容が普通。東京ローンテニスクラブ=芝テニスを行うクラブですね。ところがANAマイレージと入れてしまいました。マイレージが活動内容の集団と「そのまんま」です。

 

ANAに恨みがあるわけではないので、悪口はこのぐらいに。スターアライアンス各社の客も自社ファーストクラスラウンジに招待するのは、高級エアラインANAの矜持。スターアライアンスでは制度化されていませんから、個別協定があるのでしょう。

 

と言うことで、予想していなかったANA Suite Lounge。レセプションで搭乗券確認があります。シャワー、トイレを出入口近くに設けたのは、良いアイディア。シャワーの受付もこのレセプション。夜のフライトでは、まずシャワーへ直行。

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ANAラウンジに比べて、建具が少し良く、広さも少し余裕があるようです。機能はほとんど同じ。左下に少し見えるのはICキー。洗剤、塗布剤の類は、資生堂で柑橘系。

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シャワーの後、ラウンジ内に進入すると案内係が座っており、左右に分かれます。機能で分けたわけではなく、そこが案内係を置くのにちょうど良い場所だったようです。左の方が眺望は良く、ダイニングルームもあります。人気も高いようです。どちら側にいても、給仕が大勢動き回っており、飲料・食料は運んで来てもらえます。

この長所の副作用ですが、「大勢がきびきび動き回る=足音がうるさい」は欠点です。実際のところ、このラウンジでは従業員の足音が最大の騒音源に感じました。気にしだすと非常に気になる類の騒音です。石の床なのですから、靴をゴム底にすれば解決します。重症ではありません。客の多くは日本のビジネスマンでしょう。日本では、駅なり、空港なり、交通機関のあるところ騒音ありですから、このカテゴリーの客は慣れていて気にしないのかもしれません。

 

初めてと告げると、「レストランサービスもありますよ」と混んでいる方を仄めかされますが、早くFTで情報収集がしたかったので、「レストラン」は避け、右側セクションへ。「レストラン」で新聞を広げるのは無作法です。席に着くと、飲料リストを持ってきてくれます。「シャンパン」はPiper-Heidsieck。興味がわきません。何か頼まなくては悪いので、MarlboroughのRieslingをお願いします。酸の強さは産地に相応しいのですが、ふくよかなワインでした。おそらく少し特殊なワインです。

 

さらにレストランを利用をまた仄めかされます。それならばと移動しました。飲みかけワインと、使いかけおしぼりは給仕が持って行きます。読みかけのFTは自分で持って行きます。リサイクルの精神ですね。

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対面2人がけのテーブルだけからなる空間。活花でポイントアップ。メニューがあるのでrielsingを片手に眺めていたら、グラスが空になる頃、面白いものを見つけました。

Sauteed HidaKenton, MinoKenton Rolled with Chinese Yam and Yuzu Citron Flavored Risotto , Chinese Black Bean Sauce 640 kcal

調理法と素材を全て名前に押し込むのは、和食ではオーソドックス。創作料理でも踏襲。英語の仔細な誤りはさておき、摂取カロリーも料理名の一部と見まごうConnoisseurs。

 ただ肥満は世界中で蔓延する疫病のようなものですから、カロリーを料理名に入れるという表示は悪くないと思います。計らずして先進的な取り組みをすることになるかANA

 ついでにワインも聞かれたので、確かJoillotのMercurey rouge 2012があった筈と、リストも見ずに頼みます。後で確認したら、JoillotではなくJuillotでした。一字違うだけですが、発音が大きく違います。変な顔をされました。当然ワインが先に来ます。

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熟成による退色なのか、照明のせいなのか、microbullをやったか、やや不思議なくすんだ色調。味わいは期待通り。供出温度は完璧。セレクションといい、ワインサービスの質はかなり高いのでした。従業員もワインに関心のある人ばかりのようです。やや時間を置いて、きちんと調理された一皿が出てきます。

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メニューを見て面白いと思ったのは名前ではなく、食材の組合せ。私には日本料理にしか思えませんが、人によっては中華、人によっては洋食だと感じるでしょう。狙いは成功しているようです。

 

どの品もそこそこのカロリー。アントレ+皿一つがちょうど良い分量。ただしサラダ等はbuffetなので、いちいち立ち上がらなくてはなりません。このファミレススタイルが気に入らなかったので、この一皿だけにします。空きテーブルが間にあるものの、隣の客が盛大な音を立てて麺を食べ始めたのを機に立ち去りました。

 音を立てての食事は、日本の街中の麺類では許容されます。日本国内の食事でマナーがどうなるかは、場所や時間で変わります。ANAのファーストクラスでは機内で日本人にラーメンを出ことからも、ズルズルと麺をすするのはOKなのでしょう。マナー云々は別としてこの方、相当いろいろ頼んでいたのですが、機内食は食べないのでしょうか。

 

また元居たスペースに戻り、FTをチェック。

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いつも思うのですが、読み終えたラウンジの新聞は持ち去っても良いのでしょうか。読了後はぐちゃぐちゃです。特別なお客様にお読み頂くような代物では無くなっています。しかしアイロンで再生することも可能です。今回は、持ち去るのは止めてその場に捨て置きました。

記録してもあまり役に立ちませんが、仏語メディアは全くありません。