天井の照明が、B747に居ることを思い出させます。機材の一番前で幅が絞られている部分。B747最前部のシートは圧迫感があるので、あまり好きではありません。
深夜のフライトですから、1回目の食事は直ちに出てきます。タイ風サラダ。
食材のテキスチャーに拘るTG。野菜がしゃっきりしています。串刺しは豚肉。ちなみにテーブルは重そうで、シートに座っては絶対取り出せないような代物でした。とてもしっかりしています。食器も、縁取り飾りがレストラン仕様の白磁。カトラリーは、厚みや重さはありませんが、柄の部分に装飾があります。地上で出会っても、「高級な料理」と言って良いと思います。
味は、ホテルのダイニングで食べるとこんな感じでしょう、というレベル。タイ料理はタイ料理ですが、上品に仕上げてあります。スープも出ましたが、写真がボケてしまったので省略。スープディッシュの下に受け皿があり、蘭が一輪添えてありました。最後はコーヒー。
蘭がやはり添えてあります。絵になります。蘭といえば、トイレにも当然あります。
それほど広くありませんが、配給されたパジャマに着替えるには役立ちました。
さて、先日のTGの搭乗は映画がテーマでした。このフライトでも基本的には同じIFEを使っているはずです。2週間ばかり経っていますが、どれだけプログラムが変わっているかチェックしてみました。
時間が時間だけに、網羅するが億劫になり、World Cinemaだけ調べました。ジャンルのアイコンは指定すると花形になります。World Cinemaの選択画面は4枚からなります。1ページ目。
この7つの作品、前回は現れなかったものです。明らかに新しく加わっています。全体の数は4ページ28作品と変わらないため、1ページ丸ごと更新したようです。多分一月に1ページずつ替えるのでしょう。
こんな作品も発見。
世界中のIFEに一斉に登場したSpectre。2時間以上ありますが、世界中の空でSpectreが再生されているかと思うと、妙な感じです。
ちなみにヘッドセットは、ノイズキャンセリング機能がありません。
それでも外の音はかなり聞こえなくなるヘッドフォンでした。一方、機内サービスでは、いちいち外さないと何を言っているのかわかりません。
結局、半分寝ながらSpectreを終わりまで見てしまいました。その後フルフラットにしたのですが、寝る時間が短い事実が気になり、落ち着きません。軽く仮眠するのが精一杯。何となく起きると、キャビンに照明がついています。場所はこの辺。
当然、朝食ですね。シートを元に戻します。電動シートの操作部は窓側の長いカクテルテーブルにあり、液晶パネルが付属しています。
パネルにタッチしても、下のボタンを押しても機能します。効果のほどがいささか疑わしいパネルでした。
朝食は簡単なコースとなっており、一の皿がカットフルーツ。
その後、二の皿は客が選べます。もちろんタイ料理を。
見栄えもしますが、調理も非常に凝っています。
ついでながら、このフライトでは、夜食と朝食の順番を逆にすることができます。搭乗後、すぐに訊かれます。朝食は客の様子を見ながら、個別に給仕。目覚める時間がばらばらですから...。客3人のキャビンにクルー2人。余裕のサービスです。
1Kの客は唯一の2人がけのシートである3Fに移り、そこで寝ていたようです。かなり遅れて和食を召し上がっていましたが、その和食はかなり豪勢でした。
私が朝食を終えたのは、この辺。
海南島からダナンまでの朝食。
あと90分程度なはず。動けるのはせいぜい50分。着替えたり、入国書類を書いたりとあわただしくなります。タイ航空のボールペンと一緒に配られるArrival Card。
しょっちゅう書いている気がするのですが、ここのところ毎月来ているので当たり前。
さて着陸は4:38。こんな時間は空港も空いています。搭乗橋の中に係員が名前を書いた札を持って待っています。ファーストクラスの乗客だけです。カートで入国審査までアテンドしてれます。とことん楽チンなのでした。入国審査はTGのビジネスクラス、ファーストクラス専用。あっという間に済んで、アテンダントと再会します。ターンテーブルへ案内してくれるのです。受託手荷物がいっぱいあったら、AOTのリムジンなどを勧めるのでしょう。ところでまだ5:00前。一日たっぷり使えるというより、眠いのでした。
TGのファーストクラスは、単純にサービスの質が高いと思いました。タイでは観光が一大産業。そのトップレベルの人たちの能力は、とてつもなく高いのでした。金の無い若者も、体力の無い金持ちも、それぞれ楽しめるところがこの国の良いところですが、TGのこのキャビンクラスは特筆ものです。