PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

MH71:NRT-KUL ビジネス(その1)

北国の方には「甘い」と呆れられそうですが、2月になると冬に飽きてきます。時々暖かい日もありますが、とにかく気分を変えたくてたまりません。そこでマレーシア航空。行き先としてのマレーシアはもちろん素敵ですが、鍵は人です。世話を焼く時のマレー人の笑顔、物事を深刻に考え過ぎない様子が、陰鬱な気分を吹き飛ばしてくれます。癒されると言うより救われるでしょうか。名づけてavithérapie(飛行療養)。

 

この航空会社は、物事が①いつも②あるべき形で③遅滞無く進行することを求める人には向いていないと言うしかありません。運航に関する重要な点はともかく、いわゆるサービスに関して緩いのです。しかしカッカと怒る客もいません。基本的に予定調和する社会で働き、暮らしている日本人。そういう秩序を自らに強要せざるえない日本人。たまには、こういう空間で精神を開放するのも良いと思います。

 航空券が安いのも特徴。どうせならさらに節約することにして、東京駅から京成バス。

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冬の東京らしく、見える限りの人にマスクを付けてみました。

 

自国、自国民の優位な点に気が付いたかどうか分かりませんが、昨年からカラフルなキャンペーンを行っているマレーシア観光局。成田空港の第二ターミナルチェックインゲートにも、大々的な広告が。今年は「祭典の年」だそうです。

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第二ターミナルでは、復興航空が少し遅れる以外、定刻。これが日本の空港。日本のサービス。もちろん高品質なサービスですが、供給側はそれだけストレスを抱えます。社会を機能させ、そのため生じるストレスは個人で解消するしかないのでした。

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第二ターミナル最終便のQR807は、ほとんど常に定刻より早まっていますが、実際には定刻の出発が多いようです。空港の門限を守るために、客を急がしているのでしょうか。

 

さてチェックインをしたら、搭乗開始まで残り30分強。やはりシャワーは浴びたいので、結局ここへ。

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この時間だと、サテライトのラウンジは営業終了。本館も上階は閉鎖されています。

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掃除が終わったのか、ゴミ袋を持った方が降りてきます。3階だけの営業になったとはいえ、すでに利用客が少なく、シャワーも空いています。一方マッサージはまずまず混んでいるようでした。

 

シャワー後まだ10分ほどあったので、受付嬢のお言葉に甘えて、ワインのチェック。

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樽香と本来のアロマのバランスが良いNZでした。赤はAdelaide HillsのShirazと、オセアニア月間。こちらは試す時間がありません。

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年末からあまり変わっていません。3月から「季節のワイン」が新しくなるので、期待します。

 

こちらもチェック。

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JALもSpectre。日本語字幕が付いているのでしょうね。ちなみにマレーシア航空も、今月はSpectreがIFEの話題のトップ。世界の空でJames Bondが飛び回っています。私も見ちゃいましたから。タイ航空のB747で。

 

今回お世話になったJAL。宣伝すると、3月はStar Wars 7: The Force AwakensがMAGIC III, IV, V, VI全てに登場します。 Spectreも引き続き上映される予定です。2015年末の話題大作が一気に見られます。

 

朝から何も飲まず食わずだったのですが、ほとんど口にすることもなく、搭乗時間に。ラウンジからサテライトの97番ゲートへ向かいます。途中でMH71の搭乗開始がアナウンスされます。ちょうど21:00です。ゲートに到着すると搭乗は始まっていますが、ビジネスクラスのゲートには列がありません。oneworldの上級会員が少ないのでしょうか。先日の羽田発のTGでは、壮大な列ができていたので、恐ろしく違います。SFCJGCより多いのか、JGCはMHが嫌いなのかのどちらかですね。成田を羽田より嫌う傾向が上級会員で顕著という線も捨て切れません。

 

機材はA330-300。昨年のB777-200より新しい内装。

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ビジネスは2-2-2の配列で6列36席。エコノミーは3-3-3です。B777-200のエコノミーは2-5-2だったので、かなり改善。ただし安全のビデオとマレーシア観光ビデオは、同じ出演者でした。さて21:40定刻のところが、21:30にはドアを閉めて、プッシュバックとなります。空港自体空いているので、15分後には離陸。シートベルト着用のサインもすぐに消え、とても順調な滑り出しです。キャビンは満席です。ビジネスのキャビンは、インボラまたはMHアップグレードの客が多かったようです。

 

さてサービスは

 

1.ウェルカムドリンク

離陸

2.ドリンク、ナッツ

3.サテ

4.ドリンク追加

5.夕食、適宜ドリンク

6.(ホット)ドリンク

7.片付け、ペットボトル水配給

空き時間(睡眠)

8.ドリンク、朝食、ドリンク

片付け、着陸

 

という感じで進みます。サテは牛と鶏。3本だけでした。6本が標準とすでに体が覚えているので、ずいぶん少なく感じます。私の列の担当は日本人。アナウンスも担当されていましたが、話し方から元JALのような感じがしました。

 

外国の航空会社の日本人客室乗務員はどうやって日本語の訓練を受けるのでしょうか。JALANAと提携、訓練をお願いするのでしょうか。中途採用だとその必要もないので、経費削減には役立ちそうです。