飲料リストは、食物リストから独立した冊子になっています。A prioriには、水、果汁、アルコール飲料の順に並びそうなものですが、どこの会社でもワインから始まります。ワインにだけは説明が必ずあります。ワインは紹介が必要な特別な飲み物のようで、搭乗が特別なものであって欲しい航空会社の思惑と重なります。その結果、機内の飲料リストはワインリストになっています。
リストにあったのは、
1Philipponat Royale Réserve Brut NV
2Pouilly-Fumé Domaine de Minet 2013
3Bourgogne Chardonnay, Oliver Leflaive 2012
4Château d'Arche 2009
5Crozes-Hermitage 2010 E. Guigal
でしたが、このフライトでは搭載している白は2つとも異なっており、
何かのSauvignon blanc + Sémillon
何かのChardonnay Adelaide Hills
でした。オーストラリア産で、昨年も見られたラベルです。多分赤も白も、millésime以外変っていません。リストのmillésimeが更新されていないようです。
これはChardonnay, Adelaide Hills。生産量も多く、手頃な価格の良質ワインをいろいろな品種で造る生産地です。Business Class用ワインは、選び甲斐があるでしょう。
夜遅いフライトですから、食事のサービスは滞り無く行われます。食べ残している人がいても、さっさと片付けます。こういうフレックスな応用力があるのがマレーシア。今日のチームが良かったのかもしれません。
すぐにトレイに乗ったEntrée。そうめんか蕎麦か忘れました。いずれにせよ小麦の麺が出てきています。以前にも会ったことがある皿たち。
ワインはSauvignon blanc + Sémillonにしてみました。隣はChardonnayで色調の差が明らかです。と言うのは嘘で、隣はりんごジュースです。色ではブドウ品種はわかりません。
メインは牛フィレ肉。これも以前に会ったことがあります。次はChef on callにすると固く心に誓いました。
赤はAmpuisの名士、Monsieur GuigalのCrozes-Hermitage 2010を頼みました。ラベルを確認しなかったのですが、多分millésimeが違います。
デザートの「飾りつけ」も変りません。
ソースやケーキ自体はフライトごとに何種類かありますが、絵が同じ。違った絵を描くへそ曲がりを増やすと良いと思います。
夜便にもかかわらず。今回は映画を一本見てしまいました。その後は、もちろん寝ます。
シーツ付きなので、ベッドメーキングをする必要があります。当然、客が自分で行います。A330では初めて行いました。ヘッドレストの位置が絶対変です。何か操作を間違っていますが、もう夜遅く、面倒になったのでそのまま寝ます。
ついでに言うと、B777-200のシート用のシーツをそのまま使っているようです。どうも形がフィットしているようには思えません。寝心地が悪くなったのは、マットレスが無くなった影響が大きいと思います。あのマットレス、収納時に何となく過剰感があったのですが、機能は大変優れていて、座面の凹凸を消してよく寝られました。使っている人は少なかったので、止めたのでしょう。シーツですら使わない人が数多くいます。こんなシーツでも、寝心地が随分変わります。手間の価値があります。
シートはともかく、いろいろなことが頭の中をよぎり、よく寝られません。そのため朝飯が日本時間で3:50でも、問題なしです。照明のせいで何かの儀式のよう。
ローストビーフですね。オレンジジュースとコーヒーぐらいを頼んで、皿を平らげます。終わったら、こんなところを飛んでいます。あと1時間以上はあります。
マレーシア時間の3:48には降下が始まります。その頃にはキャビンの照明が再点灯され、おしぼりが配られます。寝る客と朝食をとる客の双方に気を配るので、クルーも大変です。
NRT-KUL(3,350 miles)は、NRT-BKK(2,900 miles)よりかなり遠いのですが、NRT発の場合、所要時間は共に7時間半でほとんど変わりません。感覚的にも同じぐらいです。
この便は定刻どおり4:15に到着しました。長距離便ですからKLIAでは、サテライトターミナル。
さすがに半分ぐらいの店が閉まっていますが、客はほとんど居ません。ターミナルの散歩には良い感じです。
さて本日の戦利品。アメニティキット。
スリッパ。
以上。
NRT-KUL間では、日本人客室乗務員が必ず搭乗しています。サロンケバヤの襟と言うか胸にボールペンをよく挿していて、それが目印になっています。ドレスのデザインを台無しにしている気がしますが、あのボールペンはどういう品なのか、まだ手にしたことがありません。簡単に配布できそうな使い捨てタイプに見えるのですが、何とかもらえないものかと思案中。
いや、「胸に挿しているものを」というフェチな話ではなく、新品を。Pechedenferは、物に移った肌の温もりにあわれを覚えるほどロマンチックな人間ではありません。