4月15日からキャセイパシフィック航空のMarco Polo Clubは、新しいステージに入ったそうですが、上級会員になりにくくなったことが特徴のようです。以前はとにかく距離を乗ると上級会員になれたのですが、今後は航空券の金額が、ビジネスクラスあたりでもっとも有利になっています。
ゴールド会員でも、クラブポイントを1年間に600ポイント貯める必要があります。一方、搭乗により貯まるポイントは
と言う具合です。これでは日本-東南アジア往復では、ビジネスクラスで100しか貯まりません。よくある格安のエコノミーでは
40しか貯まりません。毎月エコノミーで往復するより、少し頻度が上がるとゴールドぐらいはOKです。価格はビジネス6往復と同じ程度でしょうか。本当に頻繁に動く人なら、エコノミー専門でも現実味があります。
効率よく貯められ、航空券があまり高くないものとしては、
・Qatar航空のヨーロッパ-東京往復
・Malaysia航空の成田-ロンドン往復
などが思いつきます。キャンペーンがなければ、それぞれ300,000円程度、250,000円程度でしょう。Qatar航空の積算は以下の通りです。
ビジネスクラスで西ヨーロッパや北ヨーロッパと東京の間を1往復すると
(45+ 75) x 2= 240
240 pointsとなります。2往復して、残りはエコノミー東南アジア3往復でゴールド。
Malaysia航空は、Qatar航空と予約クラスに違いがありますが、基本的に同じチャートです。
ロンドン1往復でやはり240 points。ただし、Malaysia航空の方が航空券が安いので、会員の利用が増えるでしょうか。
このMalaysia航空のフライトをBAのExecutive Clubに加算すると、tier pointsは600です。あとBAの格安エコノミーに4搭乗すれば、Marco Polo Clubでゴールド会員に相当するシルバー会員になれます。
これは差が大きい例だと思いますが、価格でも搭乗数でもExecutive Clubの方が2倍ぐらい上級会員が近くなっています。
こうした数字を見ていると、MPCからBA ECへの移住ラッシュが起きるのは、必然なのでした。
宣伝ビデオを見ていると、雰囲気があってふらふらと入会したくなるのですが、チャートが冷静にさせてくれます。