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バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

フライングブルーの月替わりプロモーション

AF miles & points

マイレージプログラム(FFP)では、利用距離に応じてマイルやポイントを獲得、個人アカウントに積算し、無料特典航空券に交換することが核となります。獲得マイルは利用距離ではなく、航空券価格(アメリカ3社やエアヨーロッパ)だったり、ゾーン制(ニュージーランド航空)だったりしますし、無料航空券への直接の交換ではなく、その航空会社利用時の金券(ニュージーランド航空、場合によってANA)だったりします。当然、利用者にとって都合が良いプログラムの条件は、

 

(1) 安い航空券で多くのマイルを獲得できること

(2) 少ないマイルで無料航空券に交換できること

 

です。付加的に重要なことは数多いのですが、この2点でFFPの優劣を考える人がほとんどだと思います。しかし、この2点と同程度に重要なのに忘れがちなのが、

 

(3) 十分な数の無料航空券が用意されていること

 

です。マイル一覧表の上では優れていても、ほとんど無料航空券が用意されていないのでは、意味がありませんが、席数は公表されないので比較が不可能です。ところが(1)+(2)と(3)は、逆相関があります。利用可能性がある人が多くなっても、無料航空券の数は増やせないので、当たり前ですね。日系2社は、現在(1)+(2)でかなり有利になっていますが、その分(3)は厳しいようです。

 JALマイレージバンクANAマイレージクラブも日本人が使う上ではクレジットカードを含む提携プログラムが多く、マイルをためやすい(陸マイラーも十分可能)ことは長所です。一方、マイルに期限があることは短所です。サラリーマンの場合、旅行できる期間が集中することも短所です。ただでさえとりにくい無料航空券がさらに遠のきます。

 この逆相関には、十分注意しなくてはなりません。ある航空会社、キャビンクラス、経路に惹かれ、あるFFPバイマイルで大量にマイルを購入した後に、自分の旅行できるような期間には全く取れないことに気がついたなんて悲劇です。救いなのは、

・新しい提携の場合、あまりよく知られていないので空いている可能性がある

・逆相関はプログラム全体の性質で、経路によっては空いている

点です。

 

またよく誤解されがちなことは、(2)の航空券の種類は大きく制限されていることです。現在は航空連合の時代、提携の時代ですから、大手航空会社FFPなら、5大陸全てに無料航空券で行けることになっています。しかし、人気がある航空会社や新機材には、無料航空券が全く用意されていないことも多いのです。例えばシンガポール航空のスイートとか、新しいビジネスクラスの無料航空券は、他社会員ではとれないでしょう。

 この点に関しては自社FFP会員優遇が露骨なので、使いたい航空会社のFFPは(1), (2)で多少不利でも、選択するメリットがあります。

 

(1)+(2)と(3)の間の逆相関のおかげで、加入はどのFFPでもそれほど変わらないことになります。問題は大量のマイルを購入するとか、ポイント移行するとかの場合。本当に自分がとりたい無料航空券がとれるのかどうか、十分下調べをしないと痛い目に合うかもしれません。

 

前置きが長くなりましたが、Flying Blueです。Flying Blueは、(1) 安い航空券で多くのマイルを獲得できること、(2) 少ないマイルで無料航空券に交換できることの2点について不利なので、最近では見向きもされないような風潮です。しかしその分、無料航空券は取りやすくなっています。そもそもこのプログラムでは、取りやすさをならすために、必要マイルを大きく変動させています。基本的な考え方がだいぶ違うと思います。

 大変なのは必要なマイルを積算することでしょう。しかしここにもガス抜きが用意されています。それがプロモーションマイルです。無料航空券の必要マイルが普段の25%引から50%引になります。5月予約のアジア便では、BKK-CDG間のプレミアムエコノミーが60,000 miles、ICN-CDG間のビジネスとSGN-CDG間のビジネスが50,000 milesとなっています。すべて片道航空券に必要なマイル数で、双方向で条件は同じです。

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北東アジアー西ヨーロッパのビジネスクラス往復が100,000 milesなら、悪くありますまい。プロモーションマイルしか利用しないなら、(2)の欠点は存在しません。カリブ、インド洋方面ではさらに種類も増え、MRU, PUJ, SXM, FDF, HAV, PTP, RUNのプレミアムエコノミーが45,000 miles、ビジネスが56,250 milesです。CDGとこれらの空港のどちらかでも片道このマイル数。ビジネスクラスはCAYも同じです。

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あまり人気のない路線で少しだけというわけではありません。旅行期間は、7月、8月のバカンスシーズン全体です。インド洋でのバカンスに十分使えるのです。会社にとって損のない所をいじって、何となくよく見せているのではなく、会員サービスの側面が強いのです。これはとてもフランス的で、こういう息抜きが必ずあります。クリスマス前には、champagneがバカに安くなること、9月に全国規模でワインが安くなることと同じ理屈です。

 外国に在住している者もこうした特性を理解して、賢く利用することが大切。ちなみに以前、プロモーションマイルで東京―パリを往復したことがあるのですが、年末年始なのに問題なく無料航空券が取れました。その時の(今でも)新型ビジネスクラスです。

 

さらに続けます。アメリカ路線は1つだけ。

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CDG-BOSのビジネスですが、これも得ですね。片道46,875 miles。

 

予約期間5月には、アフリカのプロモーションは無し、ヨーロッパのプロモーションはエコノミークラスのみでした。ちなみに6月予約のAFのビジネスクラスは、BOS便が引き続き-50%の対象となっています。

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なお今年4月に就航した新しいB777-300ERは、ICN便やBOS便に利用されています。新型ビジネスクラス、(関係ありませんが)新型ファーストクラスの機材です。

 

アジアはBKKとSGNへエコノミーと、プレミアムエコノミーのプロモーションがあっただけです。インド洋方面は、SXMとHAVへの エコノミーだけでした。やはり5月のプロモーションは、バカンス客用の大サービスだったようです。