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FCOターミナル3 ラウンジ Casa Alitalia

時々使うAlitaliaはここが本拠地。Alitaliaを利用する日本人は、直接ローマかミラノに用がある方が多いようですが、私はほとんど乗継。全ての道はローマに通じる(元はAlle Wege führen nach Rom.ではなく、たぶんイタリア語のTutte le strade portano a Roma. ~何、この自意識~。)という言葉通りの気分になってきます。

 

5月末に一新した本拠地のラウンジ。Casa Alitalia。アリタリアの家と命名された新しいコンセプトの空間。

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ターミナル3のサテライトGは中長距離便が発着するので、このラウンジを利用することになる日本人は多いと思います。誘導案内にはCasa Alitaliaではなく、普通にLoungeとあります。

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このラウンジ、大抵の時間帯でアメリカ人の密度が大きいようです。アメリカ英語ばかり聞こえてきます。アメリカ人でもフランスとかイタリアに遊びに来るような連中は、保守層というべきか、明らかに一般のアメリカ人より行儀がよく、子供の教育にも熱心で、所得も悪くないけれど節度ある消費生活を行っている家族みたいな感じです。成田のデルタスカイクラブより、アメリカ人の客層は良いと感じます。体型はアメリカンですが、イタリアは食べ物もおいしいし、仕方ありません。デルタ・ゴールド・メダリオンの客も大勢いるようで、荷物タグを時々見ます。

 

イタリアらしい食物が豊富にあるのがこのラウンジの魅力。単純に食物の量や種類の多さが良いわけではありません。並び方が工夫され、市場かパン屋のような雰囲気があります。朝の時間帯。

 

パンと焼き菓子、viennoiseries

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冷静の肉など

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温製

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フルーツ他

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アルコールはカウンターで注文しないと手に入りません。

 

新聞は全てイタリア語。When in Rome, do as the Romans do. ローマ人はラテン語ではなかったのですか?精神はそのまま残り、言葉だけイタリア語に入れ替わっています。誰のせい?

イタリア人は、想像以上にラテン語を勉強しています。勉強がよくできる人(有名大学でmagna cum laudeとかsumma cum laudeとかもらっちゃう人っているでしょう。そういう人たちに聞きました。人文科学の学位ではありません。)の話から判断すると、かなり本格的に読み書きをやっています。

 

時々英字新聞も並びますが、すぐ無くなります。私も一瞬FTとinternational NYTが並んでいるのを目にしました。英語話者の多さに供給が追い付いていません。  

 それで手にしたUlisse。これは機内誌と同じ名前を冠していますが、別冊ファッション誌です。2016年第1号。年間1冊か、2冊しか出ないようです。一部英語で書かれています。

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現行ユニフォームのファッションショーが特集されています。

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昼になるとパスタやラビオリ、ピザも出てきます。小麦は良質。調理はほどほど。

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上に重なっている皿は、パスタやラビオリ専用の皿。実際に使ってみると、見栄えがします。この皿に2種の料理を載せるのは反則ですね。見ていてそう思いました。

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ワインはすべてイタリア。ガラス扉の大型保冷庫がこれ見よがしに備え付けられています。Astoriaのワインが多いのですが、特別なつながりがあるのでしょうか。

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Pinot Grigioだけ試しました。

白い花の香りが特徴的なぐらいで、華やかさはありません。酸とミネラルで人を引き付けるワインでした。口当たりは柔らかく、すぐに酸が主張を始めます。この品種では時折目立つ植物質なエグ味は、オーストラリアワインほどストレートにならず、角が取れています。ボディがしっかりしているものの決して重くならず、飲み飽きません。特に食事と一緒なら。余韻は中庸。イタリア人はイタリアの料理とイタリアワインが世界一だと信じて疑わないのだろうなと思いました。

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不整形な空間を使っているようです。一番多いのが一人掛けのチェア。

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メーカーは確認しませんでしたが、たぶんPoltrona Frau。なかなか上質な革でした。ガラス張りのキッチンが2か所あり、その前には大型のダイニングテーブルが2卓備え付けられています。

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昼頃にはテーブルセッティングが行われ、街の食堂のようです。給仕はありません。

 TVモニターは、基本的にはガラス張りの壁の中に埋め込まれています。字幕付きのニュースやAlitaliaのイメージビデオ

VIVI LA NUOVA ESPERIENZA ALITALIA! - YouTube

が上映されます。

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内装も家具もイタリアらしいデザインで徹底しており、気合が入っています。多種を配置すると、どうしてもショールームのようになるのがこの国の商品。

 

AlitaliaやDeltaのビジネスクラス利用客以外にSkyTeam各社プログラムの上級会員、topbonus、Etihad Guestなどの上級会員も入室できます。10:00-12:00頃、19:00-21:00頃は混んでいます。シャワーは男女それぞれ2室しかないようで、その結果、利用が難しくなっています。あまり期待しない方が良いと思います。

 

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受付横の絵画。この絵が視界に入る人のうち、80%以上が食べ物のことで頭がいっぱい。絵のことは存在すら忘れていると思います。ラウンジの絵画は、茶会に呼ばれた時の掛け軸のようなもの。目を止めるのが礼儀のはずですが、中産階級が慌ただしく闊歩する現代、そんなプロトコルは死んでいます。

 

このラウンジは気に入りました。美しい空間で時間がつぶせます。