PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

SQ11:NRT-SIN エコノミー(その1)

言わずと知れた最高級プレミアムエアライン。赤道を股にかけ活躍するインターナショナルビジネスエリート御用達。日焼け、シミ、そばかすにも怯まず、極度の緊張の中ビジネスに専心する姿に、極東アジアのうらなり青瓢箪は恐れをなすばかりとでも言っておきましょう。日本のJGCを凌駕すると噂されるPPS集団を持つことも、このエアラインの敷居を高くします。

 そういうわけで、どうも利用する気になれないSQですが、何を血迷ったかポチっとクリックしてしまい、A380-800に乗る羽目に。SQがローンチカスタマーとなった史上最大の量産旅客機。最多運用者のタイトルはEmiratesに譲ったものの、SQの栄光はA380と共にあります。

 もっともエアバスA380は、市場の推移を見誤った開発だったことには間違いありません。クライアント(=航空会社)の人気は下がるばかり。それと同期するように、SQの威光にも陰りが見えるようになりました。

 

今日、「尖がり」が無くなりつつあるSQ。それでも一応の敬意を表して、空港アクセスにもこだわります。インターナショナルビジネスエリートが使うエアラインなら、先端技術の結晶、房総半島最速列車、スカイライナー。

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最高級プレミアムエアラインと言っても、今日はエコノミークラスなので怖くありません。インターナショナルビジネスエリートから、「ビジネス」を除き、「エリート」を除いたぐらいのPechedenferには、最高級プレミアムエアラインならエコノミーで十分。最高級プレミアムサービスも最高級プレミアムアイスクリームも期待できないキャビン。

 

SQとしてはエコノミークラスの客なんぞ、自動チェックイン機でなるべく処理しようと、躍起になっているようです。案内のメールが5日前に届きました。第1ターミナルのD, E, Fにあり、「使えます」よと。そんな所で端末を作業するのもあほらしいので、オンラインチェックインをしようと思ったら、途中から進めず。

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この画面のまま、何分も処理しています。出発前日に突然画面が先に進むようになりました。しかし搭乗券を印刷したら、「旅行に関する書類を確認するため、カウンターにお越し下さい」とあります。結局、カウンターで有人による処理が必要。自動チェックイン機だろうが、オンラインだろうが、システムとして全く機能していません。この辺は、数ある凡会社と同じ。

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それでスターアライアンスゴールド会員は、どのキャビンクラスのレーンを使ったら良いかと言うと、プレミアムエコノミー。SQのプレエコは高級で、ビジネスは雲の上かと言うとそうでもありません。

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スタアラゴールド様は、ビジネスクラスのレーンもOK。これはスタアラのルールですから。先日のTPEでの入場整理の方が、ルール違反。もちろんファースト以上は上級会員の出る幕ではなく、Suiteはエクスクルーシブ。

Solitaire PPS Club会員は別かもしれませんが...。今日はチェックインカウンターで、神々しい荷物タグを御見かけしました。

 

この旅客整理は搭乗ゲートでの話ですが、チェックインも全く同じです。ゴールド会員はカードの持参が必須。

 

出発は46番ゲート。A380ですから、とにかくターミナルの外れになります。

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ただし成田の第1ターミナル南は、外れの2箇所にANAラウンジが位置するので、ラウンジの利用は簡単。 3階が出発階で、2階が普通のラウンジ。4階はファーストクラス用ラウンジ。

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関東の航空旅行アディクトなら、誰もが良く知るラウンジ。ワインだけチェック。

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Pay d'OcのChardonnay。価格、品質、持続性のある利益とのバランスが良いフランス農政の傑作。もちろん悪くありませんが、私には樽がやや目立ちます。赤はCaliforniaで試していません。

 

このANA Loungeは、米を固めたもの(巻き寿司、稲荷寿司、握り飯など)、スープ(味噌汁、コンソメ)、サラダ(生野菜、豆)、乾き物(crisps、biscuit)、安中華(肉団子、焼きそばなど)、サンドイッチ、ヌードルバーなど、天井をしっかり決めてその中で品揃えと品質を追求している感じがします。ANAカレーの存在を確認し忘れました。朝から飲まず食わずでしたが、このラウンジではサラダぐらいしか食欲をそそるものがありません。

 

幸いそれほど時間はなく、暇そうにしているドイツ人を尻目にそそくさとゲートへ。

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夜の第1ターミナルでドイツ人を見かけるようになったのは、airberlinとEtihadの提携のおかげ。航空会社の提携は、世界中で人の流れを変えるのでした。