昨年8月にJALで初めてこのターミナルを利用した時以来、Vietnam Airlines(VN)は本拠地だから、さぞかし凝ったラウンジを持っているのだろうと思っていました。その時は新しいターミナルとあって、全体の構造を確認したのですが、ANA, JALが利用するラウンジとVNのラウンジは、チェックインホール上階食堂・小売スペースを隔てた反対側にあります。
ハノイNoi Bai空港国際線ターミナル - バス代わりの飛行機
もちろん直接行き来はできません。一度下に降りて、制限エリアのコンコースを少し歩いてから、また上階に戻る必要があります。
さてVNのラウンジですが、これが空港関連会社NASCOの経営。一応Lotus Loungeの表札は出ていますし、迎えてくれる2次元客室乗務員はVNのものです。
中身は、JAL、ANAのラウンジとほとんど同じ構造です。拍子抜けしました。
インテリアは少し凝っているでしょうか。
いやいやあまり差はないようです。ベトナムらしい雰囲気は、濃いかもしれません。
雑誌、新聞は「結構ある」という感じを受けます。ただしベトナムに関するものが多いので、嫌々ながら来ている人は不足を感じることでしょう。
何故ベトナムに関するものが多いかと言うと、当地の出版物の値段が原因だと思います。この週刊誌、1部15,000 VND(= 71 JPY)しかしません。
面白おかしい雑誌ではなく、どちらかと言うと生真面目ですが、この地で何が起きているのか知るには大変役立ちます。路面店でも売っているようですので、次回ハノイに来たときは探してみます。この雑誌はJALのラウンジにもあったので、フランス語が平気な人は是非。
フランス語の新聞は、Le Figaroのみ。
いま世界はこれで持ち切り。Pokémon GO. 今日、日本にも登場したはずですが、一歩先に公開された国々での混乱ぶりがレポートされていました。奧さんの出産中にポケモンを捕獲した写真に300万回以上アクセスがあったとか、フランス上院はLuxembourg公園での組織的なポケモン探しを禁止したとか、7月4日から11日までの1週間に470万回ツイッターでつぶやかれたとか、そんな話です。任天堂の株価上昇は、もちろん大ニュース。
こんな空間で新聞を読んでいると、なかなか気持ちが良いのでした。
一応一通りの設備はあります。バーのキャビネットの裏にトイレ、シャワー。
背後の壁は蓮の花ビラをモチーフにしたのでしょう。トイレ、シャワーの入口近くにある長椅子コーナーは本当にラウンジの隅にあたり、隔離されています。ガラス窓は大きいので閉鎖的にはならないでしょう。
ロッカーと仕事場。
食料は、フォー以外にもホットプレートが何品もあります。
予め用意されているスープと電子レンジを併用して調理する仕組みのフォーです。カットフルーツ、カット野菜、豚肉調理品なども豊富。コーヒーメーカーやシリアルは別のテーブルにあります。
ビールや白ワイン、ノンアルコールドリンクはガラス扉の冷蔵庫にあります。ワインは赤白一種ずつ。
チリワインでした。昨年JALを利用した時は、赤白共にベトナムワインだったので、これは期待外れ。このsauvignon blancの品質は悪くないのですが、生産国ですから、現地のワインがやはり特別。
ラウンジの端はコンコースが見下ろせるガラス壁。これはJAL利用のラウンジと同じ。左右対称になっているだけです。
ブランデーグラスを手に、「愚民どもめ、わっはっはっは。」と悪の帝王ごっこをしたい方は、ここでどうぞ。たぶんこのターミナルで一番しっくりくる場所だと思います。
JALが使っているラウンジとほとんど同じでした。眺望が良く、気持ちの良い空間です。ぜひ昼の利用を。