PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

ブログの維持とFFP上級会員

上級会員を維持する効果

Pechedenferは、現在3航空連合で上級会員の資格を維持していますが、負担感が半端ではありません。そもそもマイレージプログラムは、顧客が反復利用するために作られたものであり、高頻度利用客が上級会員として他の客と区別されます。競う合うべき3プログラムで上級会員なんて、想定されておらず、忙しくなるのは当然。

 

ただブログを維持するためには、この状態は非常に有効です。そもそもブログは、ネタ探しが6割程度、2割が整理・検証、2割が執筆でしょう。常にアンテナを広く張っておかないと、続きません。マイレージプログラムをネタの鉱脈にするためには、上級会員になる程度には付き合う必要があります。

 

他人のブログを読んでいて常々思うことは、ネタを拾う場所を設定する難しさです。テーマの範囲とも言い換えられます。日記のように、あったこと、考えたことを全て書くと、更新は楽ですが内容は薄くなります。テーマを絞り込むと、特定の読者にとって情報の密度は上がりますが、更新頻度は下がります。有名人や強烈な個性を持つ人なら、公開日記でも十分でしょうが、こういう人は一握り。

 一つの航空会社の話題を中心に据えるとか、上級キャビンに関する話題だけで構成するとか、特定路線だけで書くとなると、ブログの維持は困難になるはずです。一方で、キャセイもタイ航空もシンガポール航空も同じぐらい関心が高いとか、エコノミークラスもビジネスクラスも同じぐらい搭乗したいなんてことはありません。ブログ維持には、自分に情報収集を強制して、ネタは広く集める必要があります。

 

その強制感を和らげるのが、上級会員と言う飴です。

 

精神的な負担

その航空会社に親しみを感じないと、負担が増します。親しみを決定する重要な要素は、その会社の本拠地の人、文化、社会などへの親和性。この負担感は、勉強を押し付けらた時に似ています。馴染みないことを強制される抑圧感は見えにくいだけに、重くのしかかって来るようです。

 問題なのは、エーゲ航空のMiles+Bonus。きれいな海の写真が、常時バカンス気分にしてくれますが、言語も宗教も土地も馴染みがありません。ギリシャ人の知り合いもいませんし、仕事をしたり、観光でよく訪れるわけでもありません。ギリシャインドシナ半島にあったら、Miles+Bonusを機に渡航回数を増やして、ギリシャ愛に目覚めるという逆プロセスも可能ですが、欧州では遠すぎてさすがに無理。

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またMiles+Bonusも、「もっとギリシャにおいで」と言う広告ばかり売っており、会員サービスも同じ方向を向いています。

 このFFPは撤退したい気分なのでした。しかしStar Allianceから撤退、oneworldSkyTeamだけになると、ブログの方に影響があるでしょう。悩ましいところです。

 

こういう負担感は、人によっては問題にならないようです。人それぞれというか、うらやましく感じています。

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ステータスマッチの効用

こうした事情から、ステータスマッチには興味がありません。航空会社やFFPから情報収集するために上級会員を維持しているのに、形だけの上級会員では、意味がありません。楽ちんを手に入れたければ、上級会員で威張れる航空会社を利用すれば良いと考えている方ですから。

 

ただここまで書いて、ステータスマッチもブログ維持に大いに役立つことが分かってきました。

 一つは、ステータスマッチそのものをネタにすること。これは数多くのブログでなされています。内容も情報発信するのに適当だし、ステータスの獲得と失効、一粒で二度おいしいネタになります。

 二つ目は正統派。ある航空会社の利用に対する準備という位置づけ。書く内容の幅を広げます。事前にステータスマッチで上級会員になると、余所者として搭乗する場合より、サービス内容がプラスされるので、ネタも増えるわけです。

 

こういうステータスマッチの利用は、会社側の意向にも合致しています。本来は他FFPからの優良会員引抜きでした。しかし航空会社は顧客を増やす必要があり、一見さんにサービス内容をより深く知ってもらうことが重要です。これにステータスマッチを活用するのは、経営戦略の一部だと思います。

 

トルコ航空エティハド航空など、ステータスマッチに熱心な会社はこういうスタンスなのでしょう。個人的には、3航空連合に入っていない会社は狙い目。今度機会があったら、この戦略で旅行しようと思います。

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