PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

バンコク通いをダイヤモンド会員に

毎年、当たり前のようにFFP最上級会員になる人は大勢います。そうした例でよく知られるのは、お勤めの方のJALANAダイヤモンド会員ですね。毎週1度以上国内各事業所への出張があるようなお勤めの方で、鉄道を利用しない人なら、当然のようにこれらの資格を持っていることと思います。他には単身赴任とか、2か所以上での勤務とか、飛行機を使わざる得ない人たちにとっては、会員資格は高揚感のあるものではないでしょう。こうしたケースはいくら取り上げても、根性物語、悲哀物語、日常の雑事になりがちなので、止めます。一方、世の中にはいろいろなライフスタイルがあり、そっちの方が面白いかもと、バンコク通いをモデルケースに。ご多分に漏れず、結構いらっしゃいますので。

 

MHビジネスクラス

ここ数年、Malaysia航空(MH)のバンコク発成田行きビジネスクラス往復航空券が、時々24,000 THBから22,000 THBで出ています。これまでのところ、値段は下がる傾向です。一番最近のセールで見られた22,000 THBは、現在日本円で64,000円です。諸費用が掛かるので、合計23,640 THBになりますが、為替手数料を入れても70,000円ぐらいで収まるでしょう。ビジネスクラス往復ですよ。

 

バンコクに通う人

この航空券は、OFFにはとにかくバンコクに居たいという「憑りつかれてしまった」人にも適しています。平日東京、週末バンコクという生活を想定すると、

・金曜日の夜便(21:40)で成田を出発、土曜日朝にバンコクに到着。

一泊して

・日曜日夕方にバンコクを出発、月曜朝に成田到着(7:15)

というパターンになります。

 エコノミーでもビジネスでも往復格安航空券は、最低滞在日数が設定されます。週末だけの滞在向けの航空券を買うと、最低滞在日数がクリアできない場合が多いでしょう。

 そこで発想を変え、平日勤務向けの航空券を買います。つまりバンコク発成田行きの往復航空券。往路のバンコク発が日曜夕方で翌早朝成田に到着、5日滞在中は会社通い。帰路は成田発が金曜夜で、翌日バンコクに到着という旅行になり、最低滞在日数は楽々クリアです。次の出発までの期間には、制限はありません。

 形式上、日本にいる間が旅行中。バンコクにいる間は、航空券予約の切れ目です。

 

したがって、一度バンコクまで片道航空券で行って、そこからバンコク発成田行きの往復航空券で両都市往復を反復する生活を送れば、週末バンコク人生の実現です。止める時は、バンコクから成田への片道航空券が必要です。

 安価な片道航空券は、LCCAir Asia Xなど)とか、各社のマイル特典航空券になります。

 

ビジネスクラスだけあって、マイルも貯まるし、航空会社の上級会員にもなれます。

 

マルコポーロクラブに加算する場合

今年4月から上級会員の基準が渋くなったキャセイパシフィック航空マルコポーロクラブ。このバンコク発成田行きビジネスクラス往復では、120 Club points貯まるようです。マルコポーロクラブのウェブサイト

Earning club points | Marco Polo Club - Cathay Pacific

に計算機があるので、そこで計算しました。下のスクリーンショットは片道分です。

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一方、上級会員の基準はどうなっているかというと、ダイヤモンド会員は一年間に1,200 club points必要です。ゴールド会員が600 pointsです。

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MHでバンコク通いすると、10往復でダイヤモンド会員の基準に達します。費用は70万円ぐらい。これだと現実味があると言うか、そもそもバンコクに居ることが主目的なので、おまけについてくるダイヤモンド会員です。ちなみにアジアマイルも104,000ぐらいになります。

 ゴールド会員だと5往復35万円ですから、さらに手軽。Pechedenferも今年すでに5回バンコクに行っていることを思い出しました。

 

人の属性と実現性

ところが現実には、難しい問題があります。そんなにバンコクに居たければ、滞在時間を最大にしたいのは当然。すると直行便を使うのですね。ビジネスクラスなのにエコノミークラスと価格が変らないという事実にも、このカテゴリーの人は興味を示さないでしょう。JAL, ANAのダイヤモンド会員がやはり受け口になりそうです。Royal Orchid Plusのゴールド会員も良く見かけますが...。

 MHのこの航空券は、バンコクが好きだから毎年何回も行くけれど、oneworldエメラルドが簡単に欲しいという、中度のバンコク中毒者向けです。

 

そもそも年間10回しか顔を合わさないのでは、愛想を尽かされても文句は言えません。繋ぎ止めるには、その倍でも足りないぐらいです。あれ、そういう話ではないのですか?

 

なお全くの部外者がいきなりダイヤモンド会員になれるわけではありません。Marco Polo Clubは、一段一段ステップを上がっていくシステムです。念のため。