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バス代わりの飛行機

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ワインスクール代わりの飛行機(その17):キャセイパシフィック航空、中距離ビジネスクラスのリスト

travels CX

ほぼ1年離れて、久しぶりにキャセイビジネスクラスに搭乗したら、ワインリストが変っていました。ただし全体の枠組は、頑固さを感じるほど一定です。

 

(1) Champagne

(2) 白ワイン ニュージーランド>Marlborough, Sauvignon blanc

(3) 白ワイン Bourgogne, Chardonnay

(4) 赤ワイン フランス>BordeauxまたはRhône

(5) 赤ワイン オーストラリア>Barossa, Shiraz

(6) ポートワイン Vitage Port, Dow's Late Bottled

 

が変っていません。最近あらゆるレベルで、ブランド刷新をしたキャセイ。ワインリストも抜本的な改革の可能性がありましたが、手を入れる必要なしと判断されたのでしょう。最少の品揃えと言っても良いのですが、一方でバランスが良いので今後しばらくこのままでしょう。

 

一方、ワインリストの冊子は変りました。以前は厚紙を折り曲げて4ページにし、カラー印刷。ラベルの写真も小さく乗っていました。現在は食事メニューと合冊になり、基本的には2色刷り、ワインのラベルは消えました。

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Diningの中にDrinkingも含まれています。

 

大部分の搭乗客にとって、文字だけのリストになると、ワインを選択するハードルが上がるはずです。それでもあえて敢行したということは、

 

・従業員のワイン取扱いのレベルが向上した。

・ラベルの写真が格好悪いことに気が付いた。

・コスト削減は待ったなしだった。

 

などの前提の存在が疑われます。一番目の線は薄いはずです。客室乗務員の教育コストは凄まじいので、会社としては実現不可能です。ワインの高い香港で、給料がそれほど高くない被雇用者がワインをバカバカ飲むようになるというのも考えにくいことです。

 

今回、札幌ー香港ーDenpasarと往復しましたが、合冊版メニューは英語と繁体中文だけで書かれていました。日本語もインドネシア語もありません。キャセイは、客に敬遠されるとは思わないようです。現代の歴史の流れからすると、どこかでこういうことは起きそうでしたが、英語が苦手な人たちは、ますます活動の範囲が狭められます。サービスの担い手(=労働者)としては今までもそうでしたが、サービスの受け手としても英語が必要とされる時代になりますか。

 ただしワインリストは、以前から英語だけだったので変更ありません。

 

CTSーHKG便のワインリストは、以下の通り。

f:id:PECHEDENFER:20160813221005j:plain

(1) Billecart-Sarlmon Brut

(2) Yealands Estate Land Made Sauvignon Blanc, Marlborough 2015

(3) Les Chapitres de Jaffelin, Bourgogne Chardonnay 2014

(4) Château du Retout Esperance, Haut-Médoc 2013

(5) Dandelion Vineyards Lionheart of the Barossa, Shiraz 2013

(6) Dow's Late Bottled Vintage Port 2009

となります。

 

一方、HKG-DPS便のリストは、Bordeaux(Haut-Médoc)がRhôneに入れ替わります。

f:id:PECHEDENFER:20160813221613j:plain

(1) Billecart-Sarlmon Brut

(2) Yealands Estate Land Made Sauvignon Blanc, Marlborough 2015

(3) Les Chapitres de Jaffelin, Bourgogne Chardonnay 2014

(4) Dandelion Vineyards Lionheart of the Barossa, Shiraz 2013

(5) Clos Bellane, Côte du Rhône Village Valréas 2013

(6) Dow's Late Bottled Vintage Port 2009

です。

 

Marlboroughのsauvignon blanc、Bourgogneのchardonnay、BarossaのShiraz、Dowの収穫年入りポートへの執着は顕著です。全体の枠組や、執着しているワインの種類に注目しておけば、この会社のワインリストは怖くありません。

 なおShirazのLionheartは、以前から生きながらえていますが、sauvignon blancのSpy Valleyはあえなく交代しました。

 

ワインのセレクションという意味では、サービスが低下していません。むしろ見事だった点もあるのですが、それは次の記事で。