今年はタイ航空の年となりました。エコノミー、ファーストに続いてビジネスクラスも搭乗する羽目に。もちろん1年間に全クラス制覇したからといって、何かもらえるわけではありません。
空港アクセス
今日は成田から出発。成田空港と言えば、この列車
が持てはやされた時期もありました。世界に知られるNARITA。その名を冠した特急列車。今となっては遅い、高い、運行が乱れやすい(実際はそれほど悪くないけれど、普段の東京近郊区間の運行の乱れのイメージが重なる。)と、人気がありません。今や停車駅周辺の住民にのみ重宝がられている存在。
ということで、今回もN'EXは使わず、安上がりに。
出発が地上レベル、到着も出発階で、上下移動なしにそのままチェックインできるのは大変便利。バスの長所。
さっくりタイ航空カウンターでチェックインを済ませようと、紫の看板を探します。不思議なほど空いています。オペレーションを行うANA社員も暇そうです。
ラウンジ乞食理論
SFCもすなるラウンジ乞食といふものをA3*Gもしてみむとてするなり。それの年のはづきの三十日あまり一日の日の、申の時に門出す。そのよし、いささかにものに書きつく。
ラウンジ乞食という言葉はよく耳にするのですが、具体的にイメージが沸かなかったので成田へ向かう途中、調べてみました。以下の行いをしている人間が、そう認定されるようです。
(1) 度を越した大量の食糧、飲料をラウンジで消費する。
(2) ラウンジにあるおにぎり、寿司、パンなどを鞄やポケットに詰め込めるだけ詰め込んで持ち去る。
(3) ラウンジにあるカップラーメンなどのインスタント食品を、鞄に詰め込めるだけ詰め込んで持ち去る。
(4) ラウンジにある袋菓子を、鞄やポケットに詰め込めるだけ詰め込んで持ち去る。
(5) ラウンジにあるアルコール飲料、特にハードリカーを水筒に移して、持ち去る
(6) ラウンジにあるボトル飲料を、鞄に詰め込めるだけ詰め込んで持ち去る。
(7) タッパーを用意し、大皿の食料を詰め込めるだけ詰め込んで持ち去る。
(8) 午前中の出発便の場合、前夜にチェックインし、ラウンジで夕食、夜食、朝食、ブランチを済ませる。
これらの行動規範にどれか一つでも該当すれば、よいとされます。しかしどれも準備が必要で、思いついたらできるというほど簡単ではありません。食だめは、いつもと同じ環境でないだけに、体調を崩しそうです。肉体の鍛錬が必要です。機内持込み空容器をいろいろ揃えること、ポケットの総容量の大きい服装をすること、液体物を多量に持ち歩くこと、嵩高い食品を多量に持ち歩くこと、これらは空港内での移動や、機内での収納で大きな困難の原因となります。取り回しの訓練としっかりした計画が必要です。
中途半端な行動で、先達の高名を汚すのもどうかと思い、本日の本格実施は諦めることにしました。
ラウンジ乞食試検?
第一ターミナルにはUnitedとANAのラウンジがありますが、食物の種類が多いANAラウンジの方がラウンジ乞食に向いているはずです。
今日はヌードルバー以外は空いています。7月に来た時、有名なカレーはあったかな?などと暢気なことを言ってしまいましたが、実は注文制でした。JALラウンジと混同していました。
ラウンジ乞食の認定を受ける立派な方だと、6つしかないメニューから4つや5つは注文して平らげるのでしょう。
ワインは白はChile, Chardonnay、赤が2種のCabernet Sauvignonで、CaliforniaとAustraliaでした。
価格的には大したことは無いでしょうが、良く選んだという印象が強いANAのワイン。CaliforniaもAustraliaもバランスが良く、それぞれ産地の特徴が良く出ています。
それぞれ1杯ずつ試しました。朝から何も食べていなかったので、食料も。
ブラジル現地版のカロリーたっぷりが良いとも言えませんが、水っぽく味が薄いPão de queijo。一方で玉ねぎパンは、タマネギを甘くするのではなく、辛いまま使い、香りが強く、なかなか個性的。ワインはAustraliaのものです。若々しいことが明らか。
ソース焼きそばと肉団子。ワインはCaliforniaのものですが、やや酸化されていることが明らか。これは市場を意識した仕上げ。最近はmicro-oxidationの技術も進んでいます。量はもう十分。ラウンジ乞食の行動規範(1)を試してみましたが、とてもとても認定レベルには及びません。
少しPCで作業をしたら、搭乗時間になります。このコーナーはいつも空いています。
新聞+朝飯兼昼飯兼間食+PCで、時間は無くなり、ゲートへ。ラウンジの中で冷静に考えれば分かりますが、ラウンジ乞食はなかなかハードルが高いのでした。
ラウンジ乞食展望
ラウンジ乞食は、物質的にも精神的にも要求される水準が高く、常人にはかなりの準備、鍛錬が必要です。